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新防災拠点の完成祝う 東松島消防署 救助隊の訓練など披露

 石巻地区消防本部東松島消防署の新庁舎開庁式が22日、現地で行われた。2市1町の行政関係者ら約100人が出席。テープカットで祝ったほか、地元の矢本東小学校鼓笛隊による演奏や特別救助隊員の降下、放水訓練も披露された。【横井康彦】

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青空が良く似合う新しい東松島消防署

 式では石巻地区広域事務組合理事長の亀山紘石巻市長が「新庁舎は震災後、新たに開発された東矢本駅北地区津波防災拠点に建設された。住民の防災力向上を図る新たな庁舎として期待している」とあいさつ。加藤慶太東松島市副市長、須田善明女川町長らとテープカットに臨んだ。

 その後、屋上訓練棟からの降下訓練や消防車両を使った放水訓練、矢本東小鼓笛隊が演奏を繰り広げた。

 同署旧庁舎は、昭和48年3月に前身の矢本消防署施設として矢本字上河戸に整備されたが、建設から47年が経過。施設の老朽化や敷地内の狭あい解消のため、北東約2キロの矢本東市民センター西側市有地=小松地区=に移転新築した。

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 施設は鉄筋コンクリート造2階建て(塔屋部一部3階建て)の庁舎と隣接する鉄筋コンクリート一部鉄骨造3階建ての訓練棟の2つ。庁舎はブルーインパルスカラーの青と白が特徴。1階が車庫や仮眠室、2階は事務所や研修室、トレーニング室を設けた。有事の際、庁舎敷地は自衛隊などの野営地としての活用が見込まれており、非常用発電機も備えている。

 水沼克之消防長は「安全を守るという消防の使命達成へ努力を重ね、東松島市民の期待に応えたい」と語っていた。


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