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ゾクゾク!初の恐怖体験 おばけ屋敷に750人 化けものフレンズ

 本格おばけ屋敷「化けものフレンズ・一滴だけ降った赤い雨」が30日、東松島市の矢本東市民センターで開かれた。多目的ホール内にコースを作り、参加した約750人は息を飲みながら暗闇を歩き、背後から忍び寄るおばけに悲鳴を上げながらゴールを目指した。

 ハロウィーン(10月31日)に合わせ、同市民有志で構成する創作おばけ屋敷団体「バケラッタ」(外処健一委員長)が初めて開催。ここ2年、矢本西小学校の児童向けに校舎内で催してきたが、一般向けのイベント機運が高まり、午後2時から同8時までなら誰でも入場できるようにした。

 参加者はゲストルームで怖い映像を見ながら順番を待った後、不気味な音楽が鳴り響く薄闇のコースを歩いた。ゾンビがふらふらしながら近づき、棺おけからは吸血鬼が飛び出した。主(あるじ)が住む部屋を抜け、ゴールにたどり着くとほっとした表情を見せた。

暗闇の中を歩き遭遇したおばけに驚く参加者

 おばけ役やコースの制作、誘導などは中高校生、大学生ら約50人が協力。高めた表現力で驚かし、時にユニークな動きも見せた。棺やふすまなどの構造物も全て手作り。夕方からはおばけも増量して怖さを引き上げた。

 母親と一緒に参加した石巻市中央の小椋咲弥ちゃん(4)は「おばけがいっぱいでびっくりしたけど楽しかった。また来たい」と笑顔を見せていた。6回挑戦した東松島市の小学生もいたほか、遊園地以外におばけ屋敷を目にすることはほとんどないだけに、初めて体験したという児童が多かった。

 参加者は叫ぶ、逃げる、仲間に寄り添うなど楽しいだけでなく非日常の体験で無意識にいつもと違う自分の姿をさらした。外処委員長は「実社会で不審者に遭遇した場合、どのような行動を取るのか。大切な命の守り方を知る機会にもなったはず」と話していた。【山口紘史】

■潜入!創作おばけ屋敷「化けものフレンズ」

机と段ボールを組み上げてコースを作った
安全性を高めるため、お化け役の中高生、大学生と打ち合わせ
せっせと衣装作りに励む子どもたち
開場前からたくさんの子どもたちが来場
会場には恐怖を掻き立てる文言が…
ホール内に設けられたコース。お化けはどこに
ゲストルームで怖い映画を観た後に入場。恐怖は最高潮に
いざ、お化け屋敷へ!でも後ろにはすでに
何かいる!目を見開く子どもたち
左右から飛び出るゾンビ。息を殺して足早に
井戸から出てきたのはもしや!
座り込むゾンビ。目を合わせてはいけない
身を寄せ合う親子と伝染する恐怖
昼は親子参加、夜は若い人たちが多かった
「一緒に行こうか?」リタイヤ直前の子どもを見かけ、声を掛ける親切なゾンビ
「あー、怖かった」。ゴールと思いきや後ろに怪しげな影。悲鳴に変わった
その正体は死神。人形と思いこませてから動くトリッキーさを見せた
彼らはおばけか、それとも…
棺おけから飛び出るドラキュラに驚き、凍り付く親子
「楽しかったよ!ばいばい!」。おばけも手を振った
主催したバケラッタの委員長は運営中心も時々おばけに
5回以上もリピートする子どももおり、おばけとすっかり友達に
ハロウィーンだけに仮装して参加する子どもも多かった
お化け屋敷を回り終えた子どもにはアメ、大人には乾麺のプレゼントがあった
会場外にはキッチンカーが立ち並び、長蛇の列ができた


■おばけ図鑑

キョンシーⅠ
キョンシーⅡ
目玉ドアフォン
誘導役のマツケン兄さん
恐怖の館のメイド
棺おけから飛び出るフランス人形
箱から飛び出るフランス人形
はいずるゾンビ
鏡から浮き出るガイコツ
迫りくるゾンビ
死神
井戸から出た主(あるじ)
小さな子どももお手伝い
ドラキュラレディー
地をはう主催者の委員長
ブラックマスクの男
狼男
光るガイコツ
二日酔いのゾンビ
つられたガイコツ
黒い覆面男
お菓子をくれるメイド
インスタ映えするお化け屋敷
もとは海賊、今はガイコツ
首だけゾンビ
首だけピエロ


■誘導係

泣き出し、リタイヤする子どもたちに、優しく付き添ったのが誘導係。安心安全なおばけ屋敷の運営に欠かせない、重要な役割①
泣き出し、リタイヤする子どもたちに、優しく付き添ったのが誘導係。安心安全なおばけ屋敷の運営に欠かせない、重要な役割②
泣き出し、リタイヤする子どもたちに、優しく付き添ったのが誘導係。安心安全なおばけ屋敷の運営に欠かせない、重要な役割③

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