五輪描く隊員インタビュー_福田隊長サムネイル

五輪シンボル描く ブルーインパルス元気づけるフライトに

 航空自衛隊松島基地のブルーインパルスがカラースモークを用いて五輪のシンボルマークを描いた13日、インタビューを受けた第11飛行隊をまとめる2等空佐の福田哲雄隊長(42)や1等空尉の佐藤貴宏班員(34)が本番に向けた意気込みを語った。【山口紘史】

五輪描く隊員インタビュー 福田隊長

隊長の福田哲雄2等空佐

―カラースモークで五輪シンボルを描いた所感は

福田隊長 これまでさまざまな準備を重ねてきて、一つの形にできたことに喜びを感じている。修正点は多くあるが、本番は最高の演技をしたい。

―20日の聖火到着式での展示飛行に向けた準備は

福田隊長 カラースモークでの五輪シンボルは1964年の東京五輪でも披露しているが、(飛行方法に関する)当時の資料などは現存しておらず、ゼロからのスタートだった。既存の飛行展示課目「さくら」を参考にし、研究を進め、どの隊形が最も美しく見えるのかを検証した。
 組織委員会からは「スペア機もカラー(を用いてほしい)」と依頼され、アクロ(ブルーインパルス)11機、ノーマルT―4を1機の計12機を配備し、それぞれの色にスペアを確保。パイロットの錬成も進めた。

佐藤班長

班員の佐藤貴宏1等空尉

―展示飛行で特に難しいところは

佐藤班員 難しいところは五輪シンボルの隊列を組む際、他機との間隔は個々で培った飛行感覚と目視による距離感でしか図れない部分。その時の天候や雲、風で飛行機の揺れも左右される。高度や速度保持など機体コントロールの面ではまだ改善の余地がある。本番まで、ワクワクよりも緊張感の方が勝っているが、しっかりと準備したい。

―今後の修正点は

福田隊長 シンボルを描き出すタイミングの確認や時間調整、均等な幅感、重なり具合など式典会場にいる皆さんから見える角度の微修正が必要と思う。

―復興五輪で展示飛行を行うことへの思いは

佐藤班員 私は震災被災地である岩手県山田町出身であり、復興五輪への思い入れは強い。個人的にはまだ震災復興は完了したとは思っておらず、1日も早く、皆さんが元の生活に戻れることを常に願っている。復興五輪が松島基地で行われるタイミングで、私がこの場に存在し、フライトできることはとても光栄。被災地出身パイロットの代表とし、任務を全うして東松島市のみならず、多くの人を元気づけられるような演技をしたい。

―最後にメッセージを

福田隊長 展示飛行を見る全ての皆さんを笑顔にするほか、五輪選手が全力を出して普段の成果を発揮できるような「元気づけるフライト」をしたい。復興に向けて私たちが歩んでこられたのも、共に歩んだ東北の皆さんのおかげ。恩返しの気持ちで東北復興の一助になれば。普段の訓練の成果を出し、平常心で取り組む。


スモーク

13日に行われた訓練の様子
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