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古き時代の風景で再発見 石巻の絵葉書パネル展橋通りボックスピア 写真集拡大で見やすく

 NPO法人石巻アーカイブ(小野寺豊代表理事)は、24日から「明治・大正・昭和 石巻の絵葉書パネル展」を石巻市橋通りのホシノボックスピア内「人とアーカイブの交差点」で開催している。(5面に関連)

 展示しているのは、同会がこのほど発行したA4判の同名写真集をA3判に拡大した各ページ。掲載した約240点の写真絵はがきが実物よりも大きく、見やすくなっている。

 このうち日和山から望む市街地や河口一帯の風景は、石巻の象徴として各時代に印刷されており、同時に見ることで変化を感じ取れる。また、今年100回記念の石巻川開き祭りの初期の様子や、石巻牡鹿郡役所、石巻町役場をはじめさまざまな写真が地域の歴史と歩みを伝える。各写真には説明文がついている。

初日から多くの人が訪れているパネル展

 夫婦で訪れた石巻市蛇田の木村幸子さん(75)は「子どものころこのあたり(中央二丁目)に住んでいたので、昔の商店街の写真などを食い入るように見てしまった。懐かしい」と話し、会場内の他の資料なども熱心に読んでいた。

 小野寺代表理事は「東日本大震災の津波を乗り越えて残った絵はがきは、古き良き時代の石巻を今の私たちに教えてくれる。すでに写真集を見た人も、まだ見ていない人も引き伸ばしたパネルで、その魅力を味わってほしい」と話している。

 同展は来月24日まで金・土・日・月曜の午前10時―午後5時。入場無料。なお、同会は震災前の石巻市内の風景スナップ「竹内敏恭氏写真展」を次回開催する予定で、その一部を今回会場で紹介している。【平井美智子】





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