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芸術、音楽、食で復興後押し RAF後半会期が開幕 祈念公園にも作品展示

 平成29年から隔年開催されている現代アートと音楽、食の総合芸術祭「リボーンアート・フェスティバル(RAF)2021―22」の後半会期が20日から始まった。10月2日まで。石巻市かわまち交流センターでオープニングセレモニーがあり、実行委員長の齋藤正美市長、音楽家の小林武史さんらがテープカットし、開幕を宣言した。

関係者がテープカットし、後半会期がスタートした

 RAFは石巻市の中心市街地と牡鹿半島を舞台に繰り広げられる総合芸術祭。今年は「利他と流動性」をテーマに20人以上のアーティストが参加し、光を取り入れたステンドグラスのような絵画作品、巨大な木造タワーやモニュメント、音を使った作品など感覚を刺激するアートが市内に散りばめられている。

 コロナ禍で2カ年の分割開催。昨年8月の前半会期に続く後半会期は、中心市街地、鮎川、渡波など5つのエリアに分け、今回初めて石巻南浜津波復興祈念公園周辺も展示エリアとして組み込まれた。

復興祈念公園周辺には「石巻タワー」などの作品が並ぶ

 セレモニーで齋藤市長が「利他の精神で震災からの内側の復興を目指し、文化芸術が地域に根付いてくれれば」とあいさつ。小林さんは「アーティストの自由な発想が散りばめられ、RAFの意義はより明確になっていると感じる。前向きな命の力を感じてほしい」と述べ、村井嘉浩知事ら関係者とテープカットで祝った。

 RAFでは、アート作品鑑賞のほかに小林さんによる音楽イベント、全国から集まった料理人と地域の料理人がコラボレーションする食のイベントも会期中に開催。バスツアーやモデルコースの紹介もあり、自家用車でなくても各エリアの作品が楽しめる。県民であれば2千円で会期中何度も鑑賞できる。【渡邊裕紀】





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