放課後児童クラブ 遊び中断し海に黙とう
新型コロナウイルスの感染拡大で臨時休校となる中、石巻地方では多くの小学生が放課後児童クラブ(学童保育)を利用中に発災時刻を迎えた。石巻地区第一・第二放課後児童クラブでは、利用する石巻小の児童約20人が校庭での外遊び中に黙とうをささげた。【近江瞬】
外遊びを中断し、手を合わせた児童たち
鬼ごっこやボール遊びをしていた直前のにぎやかさから一転、サイレンの吹鳴直前に校庭の中央に集まり、海のある方を向いて静かに手を合わた。
6年生の岡本賞さん(12)は震災当時3歳だった。あの日の記憶はあまりないと言いつつも「きょうは無心で祈った。石巻の復興が進んで良い地域になってほしい」と話した。
同クラブでは毎年発災時刻に黙とうの時間を設けており、指導員の一人は「震災を覚えていない子や、震災後に生まれた子も増えている。そうした中、黙とうが震災の思いをつなぐ機会になれば」と話していた。
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