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預け先は決めていますか 動物愛護週間 飼い主感染 ペットはどうする

 「動物愛護週間」が20日から始まった。26日まで。昨年からのコロナ禍で新たなペット問題が浮上している。飼い主が新型コロナウイルスに感染してしまったら、ペットをどうしたらいいのかー。

 石巻保健所では「親戚や知人などペットの預け先や訪問して世話してくれる人を決めておいて」と呼び掛けている。コロナに感染した飼い主や家族が入院したり宿泊療養などとなった場合、ペットは連れていけない。いつ感染するか分からない状況の中、日ごろから万が一に備えて、預け先などを決めておくことが大事という。

 預け先が見つからない場合は、かかりつけの動物病院やペットホテルに相談することをすすめている。ただし各種のワクチン接種を済ませていないペットは、預かりを拒否されることがあるので、こちらも飼い主の日ごろの心掛けが必要だ。

動物愛護週間保護された猫 (16)

石巻保健所に保護された猫

 また、いわゆる野良猫の保護・収容は古くて新しい課題。動物愛護管理法の改正で、保健所では「むやみに引き取らない」方針がとられている。

 近年広がっているのは、地域猫活動だ。特定の地域と行政がタッグを組んで、住民がトイレのしつけをし、一定の場所で決まった時間にエサを与えるほかフンの清掃などをして地域全体で猫を見守る運動。その間、避妊去勢手術を施せば繁殖を防ぐことができる。宮城県では、手術費用に助成金が出る。

 殺処分につながる可能性のある「保護」を減らし、命を見守りながら頭数を減らす運動は、猫に対してさまざまな考えを持つ人たちのコミュニティー形成に役立つ面もあるという。同保健所では「相談があればサポートしたい」としている。問合せは、石巻保健所獣疫薬事班(0225-95-1475)まで。
【本庄雅之】


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