選べる怖さゴールまで安心
おばけ屋敷「かくれんぼ」女川PRセンターに親子来場
女川原子力PRセンターイベント「おばけ屋敷・かくれんぼ」が20―21日、女川町塚浜の同センターで行われた。石巻地方の親子約170人が参加。怖さを事前に選ぶことができ、初めての子どもでも楽しめた。家族は身を寄せ合いながら暗いコースを歩き、お化けの出没に驚きつつ、ひんやりとした空気も楽しんだ。
夏休みに合わせた同センターの企画。石巻地方で活動する「おばけ屋敷創作団体・バケラッタ」が全面協力した。楽しいかくれんぼの後に消えた一人の少女。10年後、古びた建物から聞き覚えのある声が。当時、返し忘れた「姫野マコ」ちゃんの名札を手にし、参加者は暗い館内に足を踏み入れた。
こうしたストーリーは紙芝居形式で紹介され、怖さレベルはカレーにたとえ「甘口・中辛・辛口」の3つから選んだ。「オーダー甘口です」。メイドが暗い館内にこう告げた後、ひと家族ずつ入場。悲鳴や笑い声をあげ、怖さと楽しさを同時に味わっていた。
動くのか、動かないのか。たたずむ修道士に息をのむ。幾多も顔を変える変面は奇妙な動きで近づく。洋館の奥にマコちゃんの手が見え、そこに名札を戻す。ほっと一息ついた瞬間、10年後のマコちゃんが姿を見せた。
女川町から来た阿部莉史君(4)は「白いおばけが怖かった。もう一回入りたい。おかしももらえてうれしかった」と話していた。
おばけ役は大学生ら若者が中心。参加者は時に「超甘口」「激辛でお願いします」と付け加えることもあり、おばけ役は子どもたちの怖がる様子を見ながら加減し、ゴールへと導いていた。
【外処健一】
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