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獅子乱舞 はためく大漁旗

おながわみなと祭り 前年並み1万8千人来場

 女川町の夏の風物詩「第57回おながわみなと祭り」(同祭り協賛会主催)が28日、町海岸広場周辺で開かれた。主催者発表で前年並みの約1万8千人が来場。地元小学生らが練り歩くまちなかパレードや海上花火大会などが催され、メインの海上獅子舞には10団体が出演。大漁旗をなびかせた船上や岸壁で、獅子が勇壮な舞を披露し、会場を大いに盛り上げた。

 パレードは広場周辺であり、女川小鼓笛隊や女川柔道スポーツ少年団、県警音楽隊など約160人が参加。このほかには女川中吹奏楽部など地域住民らによるステージパフォーマンスもあった。

岸壁でも演舞し会場を盛り上げた

 祭りの目玉である海上獅子舞は女川湾であり、町内の保存会など8団体が船を運行。湾内に凛々しい太鼓や笛の音がこだまし、これに合わせて勇ましく舞った。岸壁では、このほか2団体も加わり乱舞。観客も巻き込み演舞した。

 観覧した伊藤夏帆さん(6)=富谷市=は「毎年楽しみにしている。獅子はちょっと怖いけどお祭りは楽しい」と笑顔。祖母の鈴木栄子さん(77)=女川町桐ケ崎=は「震災前は地元からも獅子が出ていた。獅子はあっても担い手がいない。この活気にまた混ざれたらいいのに」と話した。

 祭りのラストは海上花火大会。湾内に約4千発を打ち上げ、夏の夜を鮮やかに彩った。

 町最大の祭りであり、海上安全や大漁を願い昭和32年に始まった。東日本大震災やコロナ禍での中止を経て令和4年に再開し、5年にまちなかパレードも復活した。【泉野帆薫】

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