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つりパラダイス

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宮城県石巻市にあるローカル紙“石巻日日新聞”で連載中の釣り情報コーナーが紙面を飛び出してnoteデビュー!ライター兼カメラマン兼デザイナー兼輪転機整備士の千葉拓人(ヘッダー写真右… もっと読む
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2020年8月の記事一覧

狙うは淡水の王「マゴイ」 田園風景と夕日を楽しみながら

 8月に入り、田んぼの稲がすくすく育つ夕暮れどき、友人である石巻市和渕の高橋伸太郎さん(35)のコイ釣りに同行した。釣り道具のほか、魚とり網(虫取り網の水中用)を持ち込み、河南地区の田畑横の水路をたどりながら魚影を探した。【阿部賢一】  まずは餌の確保から始め、幅50cmほどの水路や集水升(ます)に居る全直3~5cmのアメリカザリガニを捕まえる。ザリガニは手足を取ってしっぽの部分に内側から、管付きのマス針で取り付ける。ちなみに道糸はPE1.5号、リーダーはフロロカーボン4号

スロージギング【実釣編②】 キター!105センチのヒラメ 水面に姿見せた巨大魚

【2019年8月28日掲載】  2週に渡って連載しているスロージギング。この魅力が少しでも読者に伝わっていれば幸いだ。前回の「実釣編①」では、出船から魚の反応が薄い中でサワラやサバを釣り上げた約4時間半までを伝えた。【千葉拓人】  今回は後半戦。青物の反応が薄過ぎると判断した船頭は「網地島沖でのヒラメ、根魚狙いに切り替えては」と提案。当たりが遠のいて集中力も途切れかけていた私たちはそれに乗った。ヒラメのポイントを目指し、着いたのは午前10時前ごろ。  ジグをヒラメや根魚

スロージギング【実釣編①】 網地島沖でサワラ、サバ

【2019年8月21日掲載】  前回は「スロージギング」への理解を深めてもらうため、ジギングとは何か、どんな道具をそろえるべきかを中心に伝えた。今回はいよいよ実釣編。乗り込んだのは、牡鹿半島の桃浦港を拠点とする釣り船「海攻丸」。少人数出船が可能で周囲に気を使わず、初心者にもおすすめの船だ。【千葉拓人】  釣行を共にしたのは早坂悠真さん(23)=石巻市のぞみ野=。「ジギングは2年ぶり」というが、私はこの日が初めてのジギング。どんな大きさで、なんの魚が釣れるのだろうとワクワク

道具購入して初挑戦 スロージギング【準備編】

【2019年8月14日掲載】  近年、年齢や性別を問わず、愛好者が増えている釣りが「スロージギング」。〝スロー〟ということは、その逆に速いジギングもあるのかと思ったら正解。ひたすらロッドじゃくり、ジグを動かし続ける「ジギング」という釣りもある。【千葉拓人】  そもそも、ジギングとは80―220グラムの鉄やタングステン製の疑似餌(ジグ)を海底に落としてから竿をしゃくったり、リールを巻いたりすることで動きをつけ、さまざまな魚を狙う釣りを指す。  スロージギングはジグが落ちる

旅先で手軽に渓流釣り 岩泉町清水川でヤマメ

【2019年8月7日掲載】 ※料金などの情報は掲載当時のものです。2020年の「龍泉洞清水川渓流釣りまつり」は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため当面の間休止となっています。再開時期などは岩手県岩泉町のホームページなどで確認ください。  今回の「つりパラダイス」の舞台は、岩手県岩泉町の清水川(しずがわ)。先週末にプライベートで、日本三大鍾乳洞「龍泉洞」を訪れた。そこで偶然見つけた「釣り」と書かれた旗。それは龍泉洞の入場口から目と鼻の先にあった。【千葉拓人】  数分悩んだ

谷川浜でカンパチの若魚 アジ狙うも思わぬ珍客

【2019年7月24日掲載】  近日、石巻地方の漁港にアジが水揚げされている。東北地方での産卵期は5―7月とされ、産卵直前のものは沿岸部の浅場に回遊してくる。釣り上げるには月の満ち欠け、潮の状態などで産卵のタイミングを予想することが重要だ。【千葉拓人】  今回は、早坂悠真さん(24)=石巻市のぞみ野=とともに鮎川浜から女川町へと抜ける牡鹿半島の各漁港を巡りながらソフトルアーでアジを狙う「アジ探し行脚」を行った。  就労後に集まった私たちは、牡鹿半島に向かうため、女川町の

砂浜でヒラメ、マゴチ狙い 石巻港でイルカに遭遇

【2019年6月12日掲載】  腰痛持ちだった私の腰が5月半ばに限界を迎え、治療に伴って一時、「つりパラダイス」を休載していましたが、体調も回復したため、今回から地域の釣り情報をガンガン届けてまいります。【千葉拓人】  復帰最初の舞台は東松島市大曲の砂浜と石巻港周辺の防波堤。初夏にシーズン入りするマゴチやヒラメを狙って早坂悠真さん(23)=石巻市のぞみ野=と釣行した。  朝というには若干早く感じるほど、真っ暗な午前4時に待ち合わせをした私たちが最初に向かったのは大曲浜の

引きが強いぞ春アイナメ 常夜灯周りでバトル

【2019年5月1日掲載】  ソメイヨシノが咲く季節も過ぎ、冬用のウェアも着なくなって久しいように思う。日本中をテレビの前に釘付けにした新元号の発表会見からちょうど1カ月。平成が終わりを迎え、令和の時代が始まった。あと20年もすれば「平成生まれですか?古~い」(笑)なんて言われる日が来るのではと考える。【千葉拓人】  今回は、春アイナメを狙った夜間のルアー釣り。おなじみの早坂悠真さん(23)=石巻市のぞみ野=とともに風の弱い日を選んで短時間釣行を行った。令和初日の記事とし

山も海も四駆で走破 釣りに最適の車両導入

【2019年3月27日掲載】  3月も半ばを過ぎたころから春らしさを感じる日が次第に多くなり、気が付けばあと数日で4月。春は別れと新しい出会いの季節だが、釣り人にとっては対象魚が増えはじめるシーズンだ。【千葉拓人】  釣りたい魚が増えるということは、移動距離も増す。今回の「つりパラダイス」は、釣り場も釣り方も多様化する当コーナーに対応するため、導入した「スズキ・新型ジムニー・シエラ(JB74)」を紹介する。〝導入〟というよりは私用車。あしからず。  多くのアウトドア愛好

エリアフィッシングに挑戦 グリーンパーク不忘 自然の中で川魚を狙う

【2019年3月6日、13日掲載】 自然の中で川魚を狙う 管理釣り場で安心安全 戦後、日本に駐留する米軍の保養地として誕生したとされる「エリアフィッシング」(管理釣り場)。敷地内に掘られたポンド(池)や自然の川に養殖のニジマスやイワナといった国内外に生息する川魚を放流し、料金を支払ってエサ釣りやフライ、ルアーフィッシングを楽しむ文字通り〝管理された釣り場〟だ。【千葉拓人】  今回は、エリアフィッシングを2週にわたって連載する。舞台は石巻地方から三陸縦貫自動車道を経由し、

ルアー作っちゃいました⑤ 実釣前に風呂場でテスト

【2019年2月27日掲載】 【仕上げ】 ⑭ 着色の合間にリップを整形する。ポリカーボネイトまたはサーキットボード材を金切りばさみでカット、ヤスリで側面を整える。 ⑮ 着色が完成したらリップの穴を空ける。テンプレートを目安に穴の角度を調整。⑭で作成したリップを当てがい、削りすぎないよう確認しながら掘り進め、完成したら接着剤を染み込ませ、防水処理を行う。 今回は娘と楽しく作ることができた。プロの作る製品には遠く及ばないが、しっかり動いた ⑯ 乾燥後、リップ、目玉、フック

ルアー作っちゃいました④ 薄塗繰り返して色に濃淡

【2019年2月20日掲載】 ⑦ 鋼線、重りを組み込み、2枚を瞬間接着剤で固定。①で書いた顔の造形を写し、カッターや紙ヤスリで整形。 【防水処理】 ⑧ 縦に長いS字に鋼線を曲げてハンガーを作り、ウレタンコート剤にディッピング(コート剤に浸して引き上げること)。引き上げアイに溜まったコート剤をつまようじなどで拭き取っておき、半日ほど乾燥させる。 ⑨ 紙ヤスリで表面を整えたら、上下を入れ替えながらディッピングを3回ほど行う。 ⑩ 腹面にシルバー、頭にブラックの塗装を行い、

ルアー作っちゃいました③ ナイフで削りヤスリで形成

【2019年2月13日掲載】 ④ カッターナイフを使って整形。おおよそ削ったら紙ヤスリを使って滑らかに整える。 ⑤ 整形したバルサシートを一度開き、寸法を確認しながらアイを作る鋼線を曲げる。アイ部はペン先や太めの針などを心材にして巻きつけ、付け根をペンチで挟む。心材を引き抜くことで丸くできる。 ⑥ アイを作る鋼線の通り道・重りを入れる穴を書き、カッターや彫刻刀、ポンチなどを使って左右対称に掘る。 ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇

ルアー作っちゃいました② デッサンで仕上がり予想

【2019年2月6日掲載】  まずは材料と道具をそろえる。 〈材料〉 バルサシート(5ミリ)、ステンレス線(#20)、玉重りまたはかみつぶし重り、ウレタンコート剤、塗料、アルミホイル、ポリカーボネイト板(2ミリ厚)、スプリットリング・フック、目玉シール 〈道具〉 ペン・メモ用紙、クリアファイル、カッター、紙やすり、両面テープ、ペンチ、瞬間接着剤、つまようじ(ウレタンコート剤とスプリットリング・フック、目玉シールは釣具店で、それ以外はホームセンターで入手するか、家庭にある