マガジンのカバー画像

石巻日日新聞

1,788
石巻市・東松島市・女川町の話題を掲載している夕刊紙「石巻日日新聞」のnote版マガジンです。とっておきの地域情報と過去記事などのアーカイブ。無料と有料記事があります。ぜひぜひフォ…
運営しているクリエイター

#東北

日本製紙石巻 16強で散る 都市対抗野球 10投手継投の総力戦

「また帰ってくる」と誓い  第95回都市対抗野球大会は25日、東京ドームで二回戦3試合が行われ、東北第2代表の日本製紙石巻は、10年連続出場で近畿第5代表のNTT西日本(大阪市)と対戦。10投手をつぎ込む総力戦に打って出たが、打線は散発4安打と本塁が遠く、0―9で完封負け。第84回大会(平成25年)以来11年ぶりの8強進出はならなかったが、スタンドに詰めかけた石巻市民や日本製紙関係者で作る大応援団は果敢に挑んだ選手たちに大きな拍手を送り、ねぎらった。  相手打者に合わせた

初の東北大会で金賞 石巻好文館吹奏楽部 少規模で挑んだ大舞台

 石巻好文館高校(加賀谷亮校長)の吹奏楽部が山形県であった第66回全日本吹奏楽コンクール東北大会(8月26日)に初出場し、金賞を受賞した。初心者、助っ人を含む49人で挑んだ大舞台。この大会を最後に引退した前部長の南舘美優さん(3年)は「本番を終え、舞台から降りて部員の顔を見たら涙が込み上げてきた。金賞は信じられない心境だったが、とてもうれしい」と喜びをかみしめた。  東北6県で全24校が同大会に出場。課題曲と自由曲の2曲で上位入賞を争った。金賞は全24校中8校に授与され、そ

東北1部・コバルトーレ女川 5年ぶりにリーグ優勝 JFLの登竜門「地域CL」へ

 女川町をホームタウンに活動するサッカーチーム「コバルトーレ女川」は25日、女川スタジアムであった東北リーグ1部第15節を3―1で勝利し、5年ぶりの優勝を決めた。これによって11月11日から国内3カ所である全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2022(地域CL)への出場権を獲得。アマチュア最高峰のJFL昇格を決める登竜門に2年連続で挑む。  コバルトーレのリーグ優勝は、JFL昇格を決めた2017シーズン以来。5月15日に開幕した今季の東北1部は例年より2チーム多い12チーム

〝らしさ〟大事に金狙う 万石浦中吹奏楽部 最高峰の東日本に照準

 石巻市立万石浦中学校(川村瑞隆校長)の吹奏楽部は、10月8日に東京都内である「第22回東日本学校吹奏楽大会」の中学校部門に東北代表として初出場する。中学吹奏楽界の最高峰であり、練習にも一層熱を入れる。青木望愛部長(3年、テナーサックス)は「自分たちらしい演奏で金賞を目指す」と意気込んでいた。 吉報に車内お祭り騒ぎ 同部は県代表として臨んだ9月の東北吹奏楽コンクールで最高賞の金賞に輝き、3枠ある東日本大会出場権を射止めた。昨年は金賞ながら代表枠から漏れ、今回の快挙は2年越し

芸術、音楽、食で復興後押し RAF後半会期が開幕 祈念公園にも作品展示

 平成29年から隔年開催されている現代アートと音楽、食の総合芸術祭「リボーンアート・フェスティバル(RAF)2021―22」の後半会期が20日から始まった。10月2日まで。石巻市かわまち交流センターでオープニングセレモニーがあり、実行委員長の齋藤正美市長、音楽家の小林武史さんらがテープカットし、開幕を宣言した。  RAFは石巻市の中心市街地と牡鹿半島を舞台に繰り広げられる総合芸術祭。今年は「利他と流動性」をテーマに20人以上のアーティストが参加し、光を取り入れたステンドグラ

旅行情報誌「じゃらん」調査 石巻市・上品の郷 道の駅満足度で全国2位

 旅行情報誌「じゃらん」(リクルート)が実施した道の駅に関するアンケート調査「全国道の駅グランプリ2022」が発表され、石巻市小船越の「道の駅上品の郷」(浮津康逸駅長)が全国2位となった。これまで常に上位の「あ・ら・伊達な道の駅」=大崎市=を上回る満足度を獲得。上品の郷は今年、屋外テナントのリニューアルや地場産品の認定制度など新しい取り組みも進めている。  「じゃらん」は、全国の20-50代の男女を対象に、3月15-18日にインターネットでアンケートを実施。3805人から回

仮面ライダーリバイス出演の小松準弥さん 石巻での時間が今を形成 「みんな誰かのヒーロー」

 いしのまき観光大使で「仮面ライダーリバイス」(東日本放送)に出演する石巻市出身の俳優、小松準弥さん(28)が23日、大使就任後、初帰省した。中瀬公園であった観光大使委嘱状授与式には多くのファンが詰めかけた。石巻日日新聞社のインタビューに応じた小松さんは「石巻で生きてきた時間が今の僕を作っている」と地元愛をにじませた。  小松さんが小学2年生の時、石ノ森萬画館開館イベントで初代仮面ライダー役の藤岡弘さんが立った同じ場所に帰ってきた。藤岡さんとの握手が俳優を志すきっかけとなっ

「巻風エール」で乾杯!! 映画館跡地にビール醸造所 初出荷で名実とも石巻産

 石巻市中央一丁目にできた石巻初のクラフトビール醸造所「ISHINОMAKI HOP WORKS」で18日、主力商品「巻風エール」の初出荷イベントがあった。ビール造りに関わった人たちや近所の人らでにぎわい、新名所のスタートを祝った。  「やっぱり、格別の味」。醸造所を運営する一般社団法人イシノマキ・ファームの高橋由佳代表(58)は飛び切りの笑顔を見せた。天候にも恵まれて絶好のビール日和。「晴れ女なので(晴天を)確信していた」といい、客を迎えた。  醸造所前と駐車場にテント

歴代車種やマンガ作品展示 萬画館企画展スタート タミヤ「ミニ四駆40周年」

 石ノ森萬画館の第86回特別企画展「ミニ四駆誕生40周年記念 タミヤミニ四駆ヒストリー2022」が16日から始まった。10月10日まで。ミニ四駆は手のひら大の動力付き自動車模型。第1号機の誕生からこれまでの歩みや歴代車種の展示、人気を不動のものとしたマンガ作品を紹介。売店では、さまざまな改造部品も取りそろえており、ファン垂ぜんの企画となっている。  世代を超えて親しまれているホビー「ミニ四駆」は、昭和57年の誕生から今年で40周年の節目。年を追うごとに進化を続け、全国規模の

がれきに埋もれた被災地 10年に及ぶ記録と記憶 「復興はできるのか」 コンサルが見た震災㊤

 総合建設コンサルタント業の(株)ドーコン=本社・札幌市=が東日本大震災直後から石巻市で遂行してきた復興支援事業は、この5月で終了を迎えた。石巻市街地復興工事調整会議の運営支援や南浜津波復興祈念公園の基本設計など、復興事業を縁の下で支えてきた。震災から11年が過ぎ、ドーコン石巻分室=同市立町=では責任者の今野亨さん(59)が残務整理をしながら復興の日々を語った。ともすれば市民よりも石巻を知る人。そのまなざしは新たに生まれた地域の魅力はもちろん、石巻の未来もしっかりと見据えてい

海の日(18日)に初出荷 旧映画館跡のビール醸造所 地元産ホップで年40キロリットル目標

 石巻市中央一丁目にできた石巻市では初めてのビール醸造所が18日の「海の日」にお披露目される。当日午前11時から午後3時まで駐車場を会場に「初バッチ記念ISHINOMAKI HOP WORKS開放DAY」と題し、来場者に初出荷のビールを販売する。  6月16日にクラフトビール「巻風エール」の初めての仕込みが行われ、順次、発酵タンクが稼働。いよいよ初出荷のビールを味わえる日が決まった。  「イシノマキホップワークス」と名付けられた醸造所を手掛けるのは、一般社団法人イシノマキ

若手漁業者を熱烈応援 演歌歌手鳥羽一郎さん 師弟サミットに特別出演

 漁師としての経験を持ち、海に生きる男たちを題材に歌い続けている演歌歌手の鳥羽一郎さんが6日、石巻市かわまち交流センター=同市中央=で若手漁師と交流した。一般社団法人フィッシャーマン・ジャパン(FJ)が主催する「担い手・親方漁師 師弟サミット」に合流し、水産業の担い手に熱いエールを送った。新曲「北海の花」のミュージックビデオでは、FJの若手漁師が特別出演している。サミット後はミニライブもあり、鳥羽さんが力強い歌声を市民に届けた。 ■新曲映像 石巻が舞台 FJはトリトンプロジ

東北初の和紅茶工場完成 「キタハ」石巻で一貫生産 茶葉加工の一大拠点目指す

 東北地方初の和紅茶製造工場「kitahanone(キタハノネ)」が石巻市桃生町樫崎に完成し、5日に落成式が開かれた。建設したのは、石巻産の和紅茶kitaha(キタハ)を販売する(有)ファーム・ソレイユ東北(日野雅晴社長)=石巻市旭町=。これまで県外製造していた工程を石巻で行うことで、高品質とブランド力をさらに高めていく。近く本格稼働し、秋には販売を始める見通し。地域活性化や茶産業を盛り上げる取り組みであり、県内外の茶園などから注目を集めている。 ■品質高めブランド強化 同

海洋異変 資源転換期か 水産この1年 全国行事で魚食普及発信

 今年の水揚げは2年連続で春漁の主役であるコウナゴの漁獲が皆無となり、秋はサンマが振るわず過去最低を更新。コロナ禍で飲食店の消費減も響き、魚価も下がった。一方でイワシやサバは好調となったが、海水温の上昇で暖水性のタチウオなど「新顔」が目を引き、取れる魚は明らかに変化してきた。石巻市では全国豊かな海づくり大会、全国鯨フォーラムがそれぞれ開かれ、全国に魚食文化を発信するなど注目を集める1年となった。  コウナゴ漁は4月7日に解禁されたが、石巻魚市場への水揚げはなく、同26日には