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石巻日日新聞

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石巻市・東松島市・女川町の話題を掲載している夕刊紙「石巻日日新聞」のnote版マガジンです。とっておきの地域情報と過去記事などのアーカイブ。無料と有料記事があります。ぜひぜひフォ…
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#選挙

石巻高校新聞部 県議選特集「政治に関心を」

 県議選への高校生の関心を高めるため、石巻高校の新聞部(馬場珀虎部長・部員43人)は立候補者6人が掲げる政策、横顔などの情報を盛り込んだ校内新聞を制作中だ。取材班の6人が候補者にインタビューした内容を一問一答形式で載せる。  校正作業が進んでおり、20日昼までに各クラスに掲示する。馬場部長(2年)は「若者の政治への関心の高まりが投票率向上にもつながる」と話していた。  同部は年2回、春と夏に校内新聞を発行するが、今回は特別に県議選に焦点を当てた特集を企画した。政治に高い関心を

「政治参加」 ⑤提言 それとない接点と地域の愛着

 石巻市の投票率は近年、どの選挙も50%前後となっており、特に若い世代の投票率が低い。インターネットやSNSで近所よりも遠く離れた人とつながる時代であり、すぐに市政の関心を高めるのは難しい。投票や政治参加が当たり前になるよう、子どものころから家庭や学校、地域でそれとなく接点を増やし、地元に興味や愛着を持てるようにすることも必要だろう。  なぜ、若者の政治参加が少ないのか。投票率向上に向けた石巻専修大学有志の座談会メンバーだった佐藤香伽さん(25)は「国や社会に問題意識を持た

「政治参加」 ④展望 家庭や学校の教育重要に

 石巻市で最も投票率が高い年齢層は65―69歳。義理堅いこの世代も、高齢化に伴って投票所に足を運ぶのがおっくうになったり、選挙そのものへの興味も薄れてきたりする。当然、若い世代が政治やまちづくりの中心を担っていかなければならないが、下の年齢層ほど投票率が低い。国や社会、地域の課題を自分ごとに考え、政治に参画していけるための教育が重要になる。  高校では4月から、公民科の「公共」が必修化。「現代社会」に代わる新科目であり、法や政治、経済といった幅広いテーマについて、単に知識を

「政治参加」③対応 成功体験の積み重ね

 自分たちの声を政治に届けたい。そんな思いから石巻市議選を前にした4月30日、中高生や大学生、保護者、子ども・子育て支援に関わる人ら15人が市子どもセンターらいつに集まり、立候補者に対する意見書の作成に取り組んだ=写真=。  意見書の作成は、「子ども子育てにやさしいまち」をテーマとしたワークショップ形式。複数のテーブルに分かれ、石巻で暮らしていて困っていること、気になっていることなどを出し合った。その後、市政運営の指針となる第2次総合計画を確認。興味のある施策分野ごとにグル

「政治参加」②課題 若者の声聞き、話す場少なく

 近年の石巻市長選や市議選は、65―69歳の投票率が最も高く、下の年齢層にいくほど低い傾向がある。20―24歳は4人に1人しか投票しておらず若い世代の選挙離れが目立つ。市選管はこの状況に目をつぶってきたわけではなく、平成29、30年度は地元の石巻専修大学の学生に呼び掛け、投票率向上の座談会を行ったことがある。  座談会が始まったのは、初の18歳選挙権となった参院選の1年後。自薦、他薦の学生6人が大学の一室に集まり、全6回開催した。同世代の投票率の低さには「地域とのつながりが

「政治参加」①現状 2人に1人が投票棄権

 選挙の投票率は政治や市政への関心を測る一つの指標。先月22日の石巻市議選は定数30に対して近年最多の43人が立候補したが、投票率は51.34%と前回を0.43ポイント下回り、過去最低を更新した。  石巻市議選の投票率が最も高かったのは平成17年の合併直後。定数34に対して61人が立候補し、71.87%だった。市民の代表である議員を旧市町からどれだけ議場に送り出せるかの戦いは、市民の熱量も関心も高かったと記憶している。  投票用紙の配布ミスで再選挙となった翌年は48人が出

石巻市議選 35~49歳の投票率微増 新人多数立候補が影響か

 石巻市選挙管理委員会は10日までに、5月22日に投開票された市議選の年齢階層別投票率をまとめた。最も高かったのは65~69歳の69.44%。昨年の市長選などと同様、この世代より若くなるほど低くなる傾向を示した。35~49歳は前回よりも微増し、同世代の新人が多数立候補したことで一定の票の掘り起こしになった可能性がある。  年齢階層別の投票率は(表)の通り。市議選は30議席を近年最多の43人(現職25人、元職2人、新人16人)が争い、当日有権者11万7744人のうち、期日前投

30人新たな顔ぶれ決まる 上位10人現、元職 新人8人当選 立候補最多も投票率51.34%

 任期満了に伴う石巻市議選は22日に投開票され、30人の当選者が決まった。最多得票は無所属現職の山口荘一郎さん(45)。現職は25人のうち21人が再選し、元職1人が返り咲いた。16人立った新人からは8人が初当選した。女性は現職、新人合わせて5人と最多。市議選は43人が名乗りを上げる激戦となったが、投票率は51.34%と前回を0.43ポイント下回り、関心は高まらなかった。  投票は市内106カ所で行われ、投票箱が午後8時に閉じられた後、開票所のビッグバンに集められ、9時半から

激闘の1週間 締めの訴え 43候補にあす審判 大勢判明午前0時ごろ

 任期満了に伴う石巻市議選は、22日に投開票される。現職、元職、新人の計43人が30議席を争う大激戦となり、選挙戦最終日の21日、候補者の多くは地盤とする地域や有権者の多い旧市内に選車を走らせ、一人でも多くの支持を得ようと〝最後のお願い〟に声をからした。あすの投票は106カ所で午前7時から午後8時(半島部など1―2時間繰り上げ)まで。開票は午後9時半からで、当落の大勢が判明するのは午前0時ごろとみられる。                           開票は河北総合セ

投票率50%台前半の予想も 終盤戦 少子高齢化や格差是正熱く

―22日の投票日が迫っている。43人の立候補者は何を争点に、どんなことを訴えているのだろうか。前回、平成30年の市議選は東日本大震災からの復興完結を掲げる陣営が多かった。 ■A記者 復興に伴う大規模な工事は終わりつつあるが、まちが新しくなっても住む人は減るばかり。将来も持続可能なまちづくりを訴える候補が多い。 ■C記者 再建された公共施設の維持管理費や膨大な復興事業で増やした職員数の適正化が課題。行財政改革が避けられないが、有権者に伝わりにくい部分でもあり、政策パンフレッ

大票田の旧市で激しい舌戦 現職、元職どぶ板選 新人SNSで透明性

 1週間の短期決戦である石巻市議選(22日投開票)は折り返しを過ぎ、後半戦に突入した。現職25人、元職2人、新人16人の計43人が立候補し、30議席を巡ってまれにみる大激戦。選車から聞こえる候補者の訴えは日増しに熱を帯びる。第一線で取材する記者たちが各地区の情勢を語り合った。【市議選取材班】=2回続き= ―各地区の情勢を見ていく。まず最も有権者が多い石巻地区(旧石巻市)の旧北上川を挟んで西側(西部)はどうか。東日本大震災で沿岸部が被災し、新たな市街地整備と内陸部への移転が進

本紙独自・有権者アンケート 年齢、経験より地元に尽くす人 医療や介護の議論望む

 石巻日日新聞社は任期満了に伴う石巻市議選(22日投開票)に合わせ、有権者に何を基準に投票先を決めるかなどを尋ねるアンケートを行った。市全体よりも回答者自身が住む地域のために尽くす候補者を選ぶ人の割合が大きく、市議会で取り上げてほしい政策分野では「医療や介護の充実」が最も多かった。  アンケートは市議選の投票権がある人を対象に、取材先などで無作為に配布。回答が得られた年代は、60代23%、30代19%、50代17%、40代14%、20代と70、80代が各9%となった。性別は

石巻市議選告示 43人立候補 30議席かけた激戦開幕 地盤や中心部で主張

 任期満了に伴う石巻市議選が15日に告示され、21日まで1週間の選挙戦が始まった。定数30に対し、事前の見込み通り43人が立候補を届け出。4年前の前回に比べて5人多く激戦となった。各候補者は選挙事務所前などで第一声を上げ、地盤となる地域や有権者が集中する旧市内を中心に選車を走らせ、街頭演説では政策を訴えた。投票は22日で、即日開票される。 ■投開票日は22日※立候補届け出順で右上から下に掲載(敬称略)  立候補者数は現在の定数となった平成26年以降最も多く、現職25人、元

少ない医療機関に不安 旧市内東部地区 交通弱者の移動支援も

 石巻市東部の湊、渡波地区は東日本大震災の津波で甚大な被害を受けた。避難道路や復興公営住宅が建ち、新市街地が形成されたが、依然として住民の災害に対する不安感は根強い。津波被害の少なかった稲井地区でも、特に山沿いの地域では土砂災害を危惧する声がある。いずれの地区も交通の利便性は増したが、西部に比べて医療機関が少ないなど生活利便性に劣り、地域格差が垣間見られる。 探る地域 課題②避難計画との隔たり  湊、渡波地区では国道398号に接続する県道240号が盛り土され、防潮堤機能を