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石巻日日新聞

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石巻市・東松島市・女川町の話題を掲載している夕刊紙「石巻日日新聞」のnote版マガジンです。とっておきの地域情報と過去記事などのアーカイブ。無料と有料記事があります。ぜひぜひフォ…
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2024年4月の記事一覧

コバルトーレ白星発進

東北社会人サッカー JFL目指す戦い開幕  本年度の東北社会人サッカーリーグ1部が28日に始まり、コバルトーレ女川はホーム(本拠地)のWACK女川スタジアムで盛岡ゼブラと対戦した。  おととしにこけら落としとなった同スタジアムでのホーム戦では、過去最多の650人が来場。10月まで全18試合のリーグ戦を制覇して平成30年度以来の日本フットボール(JFL)参加を目指すコバルトーレは、多くの声援を受けて4―0の白星スタートを切った。  試合はコバルトーレが支配。それでもあと一

消滅可能性に石巻市と女川町

有識者会議が将来人口分析 30年で若年女性半減  有識者でつくる人口戦略会議は24日、人口減少と少子化で将来、なくなってしまう恐れのある市町村を「消滅可能性自治体」として公表し、県内は石巻市、女川町を含む19市町が含まれた。各地域の実情と課題を踏まえ、自然減対策と人口流出を抑制する社会減対策を適切に組み合わせ対応を求めている。  消滅可能性自治体は、2020年から2050年までの30年間に、20―39歳の若年女性人口が50%以上減少すると推計される地方自治体。同会議は昨年

シカとサルの生態伝える 写真集「金華山の鹿たち」

石巻市中里・三上さん|鹿角プロジェクト制作  石巻市中里の三上義弘さん(86)が、約60年前の金華山でニホンジカやサルの様子を捉えた写真が一冊の本になった。題名は「霊島 金華山の鹿たち」。東日本大震災後の金華山で復興支援を行ったボランティアによる「鹿角(ろっかく)プロジェクト」が被災を免れたネガを用いて制作、発行した。フィルムカメラで撮影したモノクロ写真が野生動物の暮らしや当時の島の自然を物語っている。  三上さんは同市住吉生まれ。幼少期から父親に連れられ、金華山黄金山神

5年ぶりに本山車巡行

河南鹿嶋ばやし祭り 児童生徒が春の音色  石巻市広渕地区の春の伝統行事「河南鹿嶋ばやし山車(だし)祭り」(同実行委員会主催)が21日、広渕農業担い手センターを起点に行われた。最も大きな「本山車」が5年ぶりに運行され、軽やかな囃子(はやし)の音色に合わせ、華やかに地域を練り歩いた。  本山車の正面となる御前は、平清盛と源義朝が政権を争った平治の乱(1156年)を人形で表現。後ろ側の見返りは、放映中のNHK大河ドラマ「光る君へ」より紫式部、藤原道長が源氏物語について語り合って

〝馬っこ山〟花見の名所に

市民有志ら千本桜計画 地元出身の篤志家支援  〝馬っこ山〟の通称で市民に親しまれる石巻市南境のトヤケ森山(=鳥屋森山、標高173㍍)が将来、花見の名所になるかもしれない。市民有志らが地元出身の篤志家から寄せられた約2800万円の支援金を使い、同山で「千本桜植樹」を計画。すでに市有地部分を借りる内諾を得ており、19日には関係者が市役所を訪ねて本年度中の植樹完了を目指して準備を進めることを報告した。  「一般社団法人イヌワシと共生の森いしのまき」(以下イヌワシの会・高橋福子代表

高校生の熱意 大人動かす

石巻高3年の早坂さん ダンスイベント企画  「ダンスで地域を盛り上げたい」―。石巻高校3年の早坂比呂さん(17)=石巻市蛇田=が思いを形にしたイベント「Spill(スピル)」が先日、シアターキネマティカ=同市中央=で初開催された。1人で企画し、地域の大人の協力を得て実施。圏域内外から来た50人がハイレベルなダンスバトルやショーを楽しんだ。会場運営に奔走した早坂さんは「準備や運営は想像以上に大変だったが、皆の楽しそうな顔が見られて感無量。今後も僕にできることで地域活性につなげ

道の駅開業は11月末予定|東松島市

加工機能備え食育学習に活用  東松島市が三陸自動車道上り線矢本パーキングエリア(PA)隣地に整備する道の駅について、飲食物販など3棟の施設工事が10月15日に完了し、開業時期は11月末を見込んでいることが分かった。18日にあった地域生産物加工研究会(鈴木しゅく会長)の総会で渥美巖市長が明らかにした。農水産業と観光振興の基地となる拠点施設であり、運営する第3セクターの㈱東松島観光物産公社は、他の道の駅で職員研修を進め、受け入れ体制を整えていく。

¥0〜
割引あり

4分の1大 後継船の設置始まる

サン・ファン館のメイン展示 今秋の再開館に向け準備  改修工事が進む石巻市渡波の慶長使節船ミュージアム(サン・ファン館)で17日、解体された木造復元船の後継となる4分の1大の「サン・ファン・バウティスタ号」の設置工事が始まった。装飾品の取り付けを経て5月末に完成し、サン・ファン館全体の工事も9月末に終わる予定。再開館は今秋の見通しという。  設置作業の初日は船体部分の設置のみとなり、船首、船尾に2分割され、大型トレーラーで搬入された。まず船首部分がクレーンにつるされ、台座

「令和遣欧使節」を募集| 混声合唱団コロ・はせくら

10月にスペイン、イタリア訪問 現地でコンサート  伊達政宗の命を受けて海を渡った支倉常長ら慶長遣欧使節団がスペインに到着してから今年で410周年。これを記念し、※ハポン・ハセクラ後援会(白田正樹会長)は「令和遣欧使節2024」と名付けた使節団を公募して、10月にスペインとイタリアに派遣する。  使節派遣はハポン・ハセクラ後援会とNPO風の環コンサートが主催。主な公募は「混声合唱団コロ・はせくら」のメンバー計16―20人(ソプラノ、アルト、テナー、バス各4―5人程度)。ツ

野蒜に「ロードスター」集結

約50台 愛好家の集い  ずらりと並ぶは主にマツダの「ロードスター」。14日午後3時ごろ、愛好家たちが東松島市の野蒜海岸沿いに集まった。  スタート地点の利府町を発ち、松島町経由で約50台が集結。愛好家たちは、発起人である武田恵さん=多賀城市=らの呼び掛けでSNSなどを介して知り合った。  その名もロードスターミーティング。武田さんは「仲間内で、朝日を見にしばしば野蒜海岸へ来ていた。このきれいな海をもっと多くに見てほしくて企画した」と話していた。  好天も味方し、約3

石巻市 全児童対象に電子書籍導入

4千冊以上読み放題 ポプラ社運営「ヨモッカ」  石巻市は本年度、市内全小学校の児童を対象に「電子書籍の読み放題サービス」を導入する。全児童配布のタブレット端末から、市が包括連携協定を結ぶポプラ社=東京都=運営の「Yomokka!(ヨモッカ)」を介し、約4200冊へのアクセスが可能になる。本に親しむ環境を提供し、読書を通じて基礎学力を高めていく考えだ。  市内小学校の学力は、県や全国平均より低い傾向にあり、市教委はこの要因に読解力や語彙力、論理的思考力の不足を挙げる。電子書

石巻専修大サッカー部設立

監督に元Jリーガー千葉さん  石巻専修大学(尾池守学長)は本年度、新たにサッカー部を立ち上げた。監督には女子プロチームの「ベガルタ仙台レディース」(現・マイナビ仙台レディース)などで指揮した元Jリーガーの千葉泰伸さん(53)=石巻市渡波出身=が就任。競技力を高める以外にも地域活性化に着目し、スポーツを介した社会課題の解決に取り組んでいく。  同大学には、令和3年度までサッカー部があったが指導者不足などで廃部となった。今回の創設は競技力向上だけでなく、地域活性化もコンセプト

イオンモール石巻 コバルトーレ女川を応援

ユニホームやポスター展示  女川町を拠点とする社会人サッカーチームのコバルトーレ女川をPRする展示が、イオンモール石巻1階で行われている。同店はシーズンオフまで展示を行う見通し。  青を基調とした選手のユニホームとゴールキーパーが着用する黄色の2着をマネキンに着せて展示。東北社会人サッカーリーグ1部のホーム戦日程を記したポスターも掲示している。また、同店からWACK女川スタジアムまでの道のりを示した地図パネル、選手たちのサインの寄せ書きもある。  展示物のインパクトの大

4分の1復元船17日搬入

サン・ファン館の目玉 年度内再開館へ着々  令和4年11月から長期休館に入り、本年度の再開館を目指して工事が進む県慶長使節船ミュージアム「サン・ファン館」=石巻市渡波=に17日、展示の目玉となる4分の1大の「サン・ファン・バウティスタ号」が搬入される。  作業は午前9時に始まり、今回設置されるのは船体部分のみ。船首と船尾の2つに分割して運ぶ。完成している屋外の基礎部分に順番に設置し、全体が組み上がるのは正午ごろの予定。その後、4本のマストの建て込みや装飾の取り付けなどを行