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石巻日日新聞

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石巻市・東松島市・女川町の話題を掲載している夕刊紙「石巻日日新聞」のnote版マガジンです。とっておきの地域情報と過去記事などのアーカイブ。無料と有料記事があります。ぜひぜひフォ…
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2023年1月の記事一覧

新田団長が最後の指揮 65周年・石巻市民合唱団 OB、OGも感謝の記念演奏

 石巻市民合唱団(新田昭夫団長)の65周年記念演奏会が28日、マルホンまきあーとテラスで開かれた。設立初期から指揮者を担ってきた新田団長(89)にとって最後の指揮。現役メンバーやOB、OGら総勢35人が心一つに大合唱し、伸びやかな歌声をホールに響かせ、満員の客席から大喝采を受けた。新田団長は目を潤ませて「こんなにたくさんの方々に聴いていただき感激。今後は歌う側になってステージに立つ」と語り、指揮台を降りた。  合唱団は、市民有志が集って昭和32年に活動を始め、翌年2月に団と

設備充実 快適冬キャンプ 雄勝Forest・プレオープン 喧騒忘れ自然と向き合う

 密を避けるコロナ禍では、屋外で楽しめるキャンプが老若男女問わず人気だ。昨年は石巻市雄勝町に民設の「雄勝Forestキャンプ場」がプレオープン。初心者にうれしい電源付きのオートキャンプサイトをはじめ、家族向けのコテージ、ソロキャンプの区画もあるほか、バーベキューセットの貸し出しやシャワー設備も整い、気軽に大自然を楽しめる。運営する㈱大槻組の大槻敏也社長は「今の時期は空気が澄み、星もきれい。冬季キャンプも楽しんでみては」と呼び掛ける。  キャンプ場は、かつて石巻市雄勝森林公園

〝いしぴょんず〟がクッキーに 洋菓子店アトリエニコ 手づくりで高い再現度

 石巻市のイメージキャラクター「いしぴょんず」がサクサクのクッキーになった。同市三ツ股一丁目の洋菓子店「アトリエニコ」(志賀野典子オーナー)が開発し、30日―2月3日に県庁である地場産品の展示・即売会に出す。一つ一ついしぴょん、いしぴぃのキャラクターを手作りしており、高い再現度が目を引く。今後は同店や市内の観光施設などで販売していく。 市長の手紙で製作奮起 クッキー開発のきっかけは、昨年夏に齋藤正美市長から届いた手紙。そこには「地域をPRするクッキーを作ってくれないか」と書

教習所貸し出し高評価 石巻第一自動車学校 全日本連合会から特別賞

 教習所の幅広い利活用を展開している石巻第一自動車学校(佐々木信治校長)=石巻市泉町が、全日本指定自動車教習所協会連合会から表彰を受けた。休校日に施設を貸し出すなど地域のコミュニティーセンターを担っており、全国的にも珍しいこの取り組みが評価された。  同連合会は全国に約1200カ所ある指定自動車教習所で作る業界団体。宮城県内では34の教習所が会員として所属している。毎年全国規模で表彰しているが、同自動車学校は特別賞にあたる「地域のコミュニティーセンターを目指した教習所活用の

パパ考案「パパの育児参加」 ベビスマ石巻主催 積極的なかかわりで夫婦円満

 父親有志の企画イベント「パパの日~パパたちがつくる子育てひろば~」が22日、石巻市の向陽地区コミュニティセンターで開かれた。父親の積極的な子育て参加を通じ、子どもへのかかわり方を楽しく学んだ。  NPO法人ベビースマイル石巻(荒木裕美代表理事)主催。石巻市から委託された子育て参加促進事業の一環であり、子育て中の父親ら有志と一緒に企画運営し、主体的に子どもとかかわるきっかけ作りとした。  「パパ視点でどんな情報、知識を求めているのかを考えた」と有志スタッフの野津裕二郎さん

民間交流の活性化願う 石巻地区日中友好協会 3年ぶりに春節祝賀会

 石巻地方在住の中国出身者やその家族、国際交流に携わる人々による「春節祝賀会」が22日、石巻市山下町の飲食店飛翔閣で開かれた。コロナ禍の中止を挟んで3年ぶりの開催となり、民間レベルの交流を願いつつ、来年の石巻市、中国・温州市の友好都市締結40周年に期待を込めた。  春節は旧暦正月を祝う中国の伝統行事。今年の春節は22日で、中国は21―27日を大型連休としている。石巻市で開く祝賀会は石巻地区日中友好協会(白井省三会長)が主催しており、招待者の石巻専修大学留学生を含め約40人が

橋桁の組み立て始まる 女川町・出島架橋 令和6年12月開通予定

 女川町で22日、本土と離島の出島(いずしま)をつなぐ「出島架橋」の本体建設に向けた組み立て工事が始まり、製造先の三重県津市から橋桁部分を載せた運搬船の第一便が入港した。出島架橋は長さ364メートルのアーチ橋。町は県の技術協力を受け、平成29年3月に事業着手しており、令和6年12月の開通を目指している。 離島と本土つなぐアーチ 津市の工場で製造された橋桁の一部(約600トン)は大型運搬船に載せられ、午前9時に入港。女川港石浜岸壁に接岸された。橋桁の部材は計4回に分けて運ばれ

異世界ファンタジーを体験 萬画館企画展「十二国記」 山田章博原画展が開幕

 石ノ森萬画館の第88回特別企画展「十二国記」山田章博原画展が21日に始まった。異世界ファンタジー小説「十二国記」のイラストを担当する山田氏が描いた貴重な直筆原画など150点以上を展示。シリーズ30年の歴史もたどることができる。会期は4月9日まで。  十二国記は平成3年刊行「魔性の子」からはじまった小野不由美氏の大河小説。シリーズ累計1280万部を超え、イラストレーターの山田氏は挿絵や装画で初作から携わる。  同展開催は東北初で規模も過去最大。昨年刊行の画集から「新潮文庫

スコップ三味線で世界一 石巻スコッパーズが優勝 カンカンカンと軽快に

 震災後、スコップ三味線の演奏で石巻地方を元気付けてきた「石巻スコッパーズ」は17日、石巻市の齋藤正美市長を訪ね、昨年12月4日に青森県五所川原市であった「津軽すこっぷ三味線世界大会」団体の部で優勝したことを報告した。  スコップ三味線は津軽地方発祥の宴会芸であり、音楽に合わせてばち代わりの栓抜きでスコップをたたき、三味線をまねた演奏を披露する。世界大会は新型コロナの影響で3年ぶりの開催。団体の部は北海道・東北地方から選ばれた5チームが披露し、手の動きや音楽と打音が合ってい

新生「湊中ソーラン」完成 東京湊中会が母校応援 石巻出身 有名振付師が指導

 石巻市立湊中学校(後藤正章校長)に16日、桃生町出身のプロダンサー、振付師の三浦亨さん(76)=東京都新宿区=が訪れ、全校生徒57人を対象にダンス教室を開いた。伝統の踊りである「湊中ソーラン」に三浦さんがアレンジを加え、より見応えのある演舞が完成。細かく技術指導しつつ、笑顔で楽しんで踊る大切さも伝えていた。新しく生まれ変わった湊中ソーランは5月の運動会で全校生徒が初披露する予定だ。  三浦さんは、石巻高校、日本大学芸術学部卒。キャンディーズの「年下の男の子」、松田聖子の「

運試しガチャで飲食店応援 (株)D・I・Oが設置 景品に同額食事券など

 石巻市中央二丁目の私有地にある「ホビースタンドガチャ吉」。カプセル玩具を販売するプレハブ建ての無人店舗であり、まちなかの飲食店を訪れる人たちを中心に話題を集めている。目玉の「1000円ガチャ」は、家庭用ゲーム機や市内で使える食事券などが含まれている。  店を展開するのは同市内などで飲食店を経営する(株)D・I・O(鈴木崇也社長)。市の補助金を活用し、昨年8月に店を設けた。カプセル玩具が入った販売機(1回100ー400円)は16台あるが、「1000円ガチャ」は大当たりのほか

石巻 ・ソーシオ農園が開発 北限のオリーブほうじ茶 美容、健康で特産化へ

 石巻市井内の農業法人(株)ソーシオ農園(阿部栄三郎社長)は、女川町御前浜で自社栽培している「北限のオリーブ」を使った「オリーブほうじ茶」を開発した。手摘みした葉を特殊加工した後、甘茶をブレンドして乾燥、焙煎させて粉茶にした。美容、健康効果の高いポリフェノールをたっぷり含んでいるのが特長だ。同社や道の駅上品の郷で販売しており、石巻市、女川町のふるさと納税の返礼品としても準備を進めている。  ソーシオは、震災で被災した女川町内の民有地を賃借してオリーブを栽培しており、5千平方

宮城の懐かしCM曲収録 15年ぶりに改訂版 石巻の星薬局、向山靴店も

ベニーランド幻の4、5番  県内で流れた昭和期のローカルCM曲や映像を収録した「懐かしのせんだいCM大百科」が発売された。市民有志団体せんだいCM特捜隊(森本淳子代表)が手掛けた15年ぶりの改訂版。石巻市の星薬局や向山靴店など昭和30年代後半に作られた曲もあり、メロディーが郷愁を誘う。【外処健一】  「あの曲をもう一度聞きたい」。2007年の大百科発売後、特捜隊に続編を求める声が相次いだ。「権利処理や許諾作業、新規レコーディングに劣化したテープの修復。15年かかったが、こ

「人生は敗者復活戦」 仙台育英須江監督 石巻法人会 新春講演会

 公益社団法人石巻法人会(松本賢会長)主催の新春講演会が10日、石巻グランドホテルで開かれた。昨夏の全国高校野球大会で東北勢悲願の優勝を果たした仙台育英学園高校野球部の須江航監督(39)が講話。白河の関越えを果たした過程や子どもの考え方の変化などを紹介し、失敗することの大切さを訴えた。  演題は「失敗から学ぶ~実りある1年になるために~」。経営者や高校野球OBら約200人が来場した。須江監督は初優勝の勝因で「一つは運が良かった。全て第一試合で生活のリズムが取れ、大舞台でもT