マガジンのカバー画像

石巻日日新聞

1,788
石巻市・東松島市・女川町の話題を掲載している夕刊紙「石巻日日新聞」のnote版マガジンです。とっておきの地域情報と過去記事などのアーカイブ。無料と有料記事があります。ぜひぜひフォ…
運営しているクリエイター

2022年10月の記事一覧

ゾクゾク!初の恐怖体験 おばけ屋敷に750人 化けものフレンズ

 本格おばけ屋敷「化けものフレンズ・一滴だけ降った赤い雨」が30日、東松島市の矢本東市民センターで開かれた。多目的ホール内にコースを作り、参加した約750人は息を飲みながら暗闇を歩き、背後から忍び寄るおばけに悲鳴を上げながらゴールを目指した。  ハロウィーン(10月31日)に合わせ、同市民有志で構成する創作おばけ屋敷団体「バケラッタ」(外処健一委員長)が初めて開催。ここ2年、矢本西小学校の児童向けに校舎内で催してきたが、一般向けのイベント機運が高まり、午後2時から同8時まで

縄文村資料館・開館30周年 3年かけ最古の丸木舟完成 延べ1千人石斧振るう

 東松島市の奥松島縄文村歴史資料館(菅原弘樹館長)の開館30周年を記念した祭りが30日、同市宮戸の同館で開かれた。記念事業として3年前から制作してきた「縄文の丸木舟」のお披露目と進水式があり、多くの利用者が見守る中、舟が水面に浮かび、節目に花を添えた。  同資料館は里浜貝塚(平成7年に国史跡)の保存、活用やまちおこしの核となることを目的に平成4年に開館。平成17年に来館30万人を達成し、20年には「さとはま縄文の里 里浜貝塚史跡公園」がオープン。塩作りや火起こしなど多くの体

日ハム6位指名・宮内投手 「来春の開幕1軍目標」 球団が日本製紙石巻訪問

 プロ野球パ・リーグの日本ハムファイターズから6位で指名された社会人チーム日本製紙石巻の宮内春輝投手(26)に28日、球団スカウトが指名のあいさつに訪れた。宮内投手は「プロとして歩み出す自覚がさらに湧いた。来春の開幕1軍スタートを目標に、自分らしさをアピールしていきたい」と意気込んだ。  宮内投手は、社会人4年目で176センチ、75キロの横投げ右腕。最速152キロの直球を軸にシンカーやスライダーを織り交ぜて打者を圧倒する投球スタイルであり、日本製紙ではリリーフエースとして活

支援アプリで受付混雑改善 県原子力防災訓練 住民参加で避難手順確認

 東北電力女川原子力発電所の重大事故を想定した令和4年度宮城県原子力防災訓練が29日にあり、原発が立地する女川町、石巻市と周辺市町の住民らが屋内退避や遠方への広域避難といった防護措置を実践した。住民参加の訓練は3年ぶり。県が開発を進める避難支援アプリの実証訓練も初めて行い、有用性を検証した。  三陸沖地震で大津波警報発表後、運転中の女川原発2号機が緊急停止し、外部電源の喪失や機器の故障で原子炉を冷やす機能が失われた全面緊急事態を想定。県や国、原発30キロ圏の7市町、警察、自

ねずみくんのチョッキ展 誕生45周年 心温まる物語 1月9日まで石ノ森萬画館

 ロングセラー絵本の世界が楽しめる石ノ森萬画館の第87回企画展「誕生45周年記念ねずみくんのチョッキ展~なかえよしを・上野紀子の世界」が来年1月9日まで同館で開かれている。初作からこれまでの計20作品に焦点を当て、子ども目線に配慮して展示の高さも工夫した。観覧料は大人900円、中高生600円、小学生250円、未就学児無料。  昭和49年に誕生した「ねずみくんのチョッキ」は、作家であるなかえよしをさん、画家の上野紀子さん夫婦が共同作業で生み出した作品。「ねずみくんシリーズ」と

1人1台端末 扱い慎重に 修理費負担は原則自治体 かさむ更新費も懸念材料

 国のGIGAスクール構想で、石巻地方の小中学校などでは令和2年度以降、児童生徒に一人1台のタブレット端末が貸与されている。石巻市ではiPad(アイパッド)1万872台をリース。東松島市(3217台)と女川町(360台)はChromebook(クロームブック)端末を自治体で購入。授業における視覚的補助やアプリを使った家庭学習、休校時のオンライン授業に活用している。一方で、繊細な電子機器のため落下や水没による故障も少なくない。  昨年は石巻市で49件、東松島市で30件のタブレ

東松島でサンドアート全国大会 地域協力隊の保坂さん優勝 11人出場 3日間で制作

 東松島市で初となるサンドアートの全国大会が21―23日に野蒜地区の南余景公園で行われ、市の地域おこし協力隊員で砂像作家の保坂俊彦さん(48)が優勝した。作品は年内、展示される。  「サンドアートジャパンカップ」と題した第1回の大会で、全国から男女11人が参加。1人8トンの砂を用い、3日間8時間ずつ、計24時間で高さ、幅、奥行き180センチの砂像制作に取り組んだ。最終日に渥美巖東松島市長や仙台市在住の漫画家・井上きみどりさん、東北生活文化大学名誉教授の森敏美さんら5人が審査

JAいしのまき 飼料用トウモロコシ初収穫 輸入高騰で国産に期待

 飼料用で需要があるトウモロコシの収穫作業が21日、石巻市桃生町内で行われた。2つの農業法人が5月に栽培を開始し、石巻市では初の試み。飼料用トウモロコシは大部分が輸入だが、国際情勢の変化で価格は上昇しており、国内生産の自給肥料として注目され始めている。JAいしのまきでは、大豆や小麦などの転作作物の一つとして活用を期待しており、管内での生産拡大を目指している。  トウモロコシは大部分が米国の輸入に依存しており、農林水産省によると、飼料全体の自給率は平成29年度で約26%。農水

地域防災支える若い力 石巻専修大モデル学生消防団員 「経験する全てが新鮮」

 石巻市消防団(窪田勝幸団長)は22日、地域防災の担い手育成に向け、市防災センターで「石巻専修大学モデル学生消防団員」5人に対して辞令を交付した。学生団員の入団は市内で初めて。危険が伴う現場出動は行わないが、定期的な規律訓練や救命救急講習に参加する。  同市消防団の実員数は定員1851人に対して1564人(10月1日現在)で、充足率は84・5%。団員の高齢化や担い手不足が長年の課題であり、市は若年層の新規入団を図るため、団の魅力や仕事内容の地域啓発に努めている。  その一

コロナ共存のにぎわい模索 大型イベント続々復活 適度な混雑で秋満喫

 石巻地方の23日は各地で大小さまざまな催しがあり、新型コロナの感染状況が落ち着いていることもあって、人の動きが見られた。同じ日にイベントが重なったことで、客は分散傾向。午後の強い雨がにぎわいに水を差したものの、適度な混雑で催しの雰囲気を楽しむ人の姿があった。【熊谷利勝】 焼きサンマに行列 おながわ秋の収獲祭  女川町では23日、コロナ禍を経て3年ぶりの本格開催となる「おながわ秋の収獲祭」が町海岸広場で開かれた。目玉は秋の味覚の代表格であるサンマの炭火焼きで、会場一体は香

ダンボルギーニは永遠に不滅 11月3日で女川店舗閉店 今野社長「次のフェーズに」

 シーパルピア女川のテナントで、強化段ボール製のスーパーカーの実寸大模型〝ダンボルギーニ〟を展示し、注目を集めた「Konpo Factory」が11月3日で閉店することを決めた。7年間運営した今野梱包(株)=石巻市桃生町=の今野英樹社長(50)は「震災復興から次のフェーズに進む前向きな幕引き」と強調。「ダンボルギーニは永遠に不滅。今後は次代の若者が新しいコンテンツを生み出してくれることを期待する」と話した。  ダンボルギーニはイタリアの高級スポーツカー「ランボルギーニ・ア

プロ野球ドラフト会議 宮内投手 日ハム6位指名 日本製紙石巻から7年ぶり

 プロ野球ドラフト会議が20日、東京都内であり、社会人野球チーム日本製紙石巻の宮内春輝投手(26)がパ・リーグの日本ハムファイターズから6位指名を受けた。同石巻からのプロ入りは7年ぶり、7人目。宮内選手は「信じられないという気持ちが強い。プロ入りがゴールではないので一軍で活躍し、これまで応援してくれた石巻の方々に恩返ししたい」と意気込んだ。 「一軍で活躍し、地域に恩返し」 宮内投手は、千葉県旭市出身。身長176センチ、体重75キロで、最速152キロの直球を軸とした横投げ右腕

夢の萬画館で収録演奏 フルート奏者吉川さん 父と石ノ森氏がつないだ縁

 日本を代表するフルート奏者、吉川久子さん=神奈川県横浜市=は16日、石ノ森萬画館で配信用の演奏動画を収録した。吉川さんの父は㈱東映でプロデューサーを務めた故・吉川進さん。「秘密戦隊ゴレンジャー」「仮面ライダーBLACK(ブラック)」など多くの作品を手掛け、石ノ森作品とも深い関わりを持つ。吉川さんも石ノ森氏と交流があり、収録では「萬画館で演奏したい夢があった」と話していた。  吉川さんは、プロ奏者として全国ツアーを精力的にこなす。特に妊娠中の女性に癒やしの時を届ける「マタニ

全社サッカー2回戦敗退 コバルトーレ女川 経験糧に来月の地域CLへ

 コバルトーレ女川は16日、鹿児島県志布志市で開かれている全国社会人サッカー選手権大会(全社)でBTOPサンクくりやま(北海道栗山町)と対戦し0―3で敗戦した。15日の1回戦突破の勢いで、北海道リーグチャンピオンのくりやまに挑んだが、クラブ史上初の2回戦突破はかなわなかった。  社会人サッカーチームの頂点を極める全社は、新型コロナの影響で3年ぶりに開催。JFL昇格チームを決める全国地域サッカーチャンピオンズリーグ(地域CL・11月11日から)の前哨戦に位置付けられる全国大会