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石巻日日新聞

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石巻市・東松島市・女川町の話題を掲載している夕刊紙「石巻日日新聞」のnote版マガジンです。とっておきの地域情報と過去記事などのアーカイブ。無料と有料記事があります。ぜひぜひフォ…
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2022年9月の記事一覧

動く市長室初の網地島 「医療があるから安心」 医院存続と過疎対策要望

 石巻市の齋藤正美市長が旧町地区に出向いて住民とまちづくりについて懇談する「動く市長室」は27日、牡鹿地区の網地島から2巡目が始まった。離島で市長と住民が直接意見を交わす機会は、平成17年の合併以降初めて。島民287人(7月末時点)の3割近い79人が参加し、島で唯一の診療所の将来的な存続も含めた過疎対策を要望した。  動く市長室は島の中心部にある網地島開発総合センターであり、昨年4月の市長就任以来、初めて島を訪れた齋藤市長はあいさつで「すいません、ようやく来ました」と詫びた

輝く銀色サンマ初水揚げ 女川魚市場に33㌧ あすも2隻 好調期待

 女川魚市場で28日早朝、今年初めてとなるサンマの水揚げが行われた。昨年と同時期だが、例年と比べれば1カ月遅い入港。長崎県雲仙市所属の「第3太喜丸」(199トン)が約33トンを水揚げ。あすも気仙沼市と、北海道虻田郡所属の2隻が入港し、計約100トンの水揚げを予定している。  この日は午前5時半から始まり、漁船から網でサンマをすくい上げて市場のコンテナに移し替え、次々と場内に運んだ。太喜丸は北海道の東沖約1千キロの公海上で操業し、23―25日に漁獲した。魚体は100グラム前後

東北1部・コバルトーレ女川 5年ぶりにリーグ優勝 JFLの登竜門「地域CL」へ

 女川町をホームタウンに活動するサッカーチーム「コバルトーレ女川」は25日、女川スタジアムであった東北リーグ1部第15節を3―1で勝利し、5年ぶりの優勝を決めた。これによって11月11日から国内3カ所である全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2022(地域CL)への出場権を獲得。アマチュア最高峰のJFL昇格を決める登竜門に2年連続で挑む。  コバルトーレのリーグ優勝は、JFL昇格を決めた2017シーズン以来。5月15日に開幕した今季の東北1部は例年より2チーム多い12チーム

女川出身あべみな!さんら優勝 第3回お笑いマスター 賞金は石巻PRの仕事

 第3回笑いで石巻を盛り上げるお笑いマスター決定戦の決勝戦(石巻圏観光推進機構主催)が18日、かわまち交流センターであり、単身で活動するピン芸人部門でセキ・ア・ラ・モードさん(28)、グループ部門で女川町出身のあべみな!さん(32)と福岡県出身のみよしさん(28)の男女コンビ「あさがえり」が優勝した。賞金としてそれぞれ、石巻をPRに貢献する10万円分と20万円分の仕事が約束された。  ピン、グループの部門を分けた今回は、全国から総勢53組が石巻を絡めたネタ動画を応募。事務局

避難支援アプリ実証実験 約2分で100人受付完了 女川原発重大事故を想定

 県は22日、東北電力女川原発で重大事故が発生した際の住民避難に活用できるスマートフォンアプリの実証実験を県庁で行った。職員100人が住民役となり、避難所に貼られたQRコードをスマホで読み取るなどし、混雑が懸念される避難所での受け付けがどれだけ迅速化できるのかを検証。従来の避難受付方法と比較しつつ有用性を示した。県は年度内に行う原子力防災訓練でもアプリを活用し、結果検証した上で運用を始める考え。 鍵はマイナカード取得率 現状の広域避難計画では、避難所設置自治体が「避難所受付

〝らしさ〟大事に金狙う 万石浦中吹奏楽部 最高峰の東日本に照準

 石巻市立万石浦中学校(川村瑞隆校長)の吹奏楽部は、10月8日に東京都内である「第22回東日本学校吹奏楽大会」の中学校部門に東北代表として初出場する。中学吹奏楽界の最高峰であり、練習にも一層熱を入れる。青木望愛部長(3年、テナーサックス)は「自分たちらしい演奏で金賞を目指す」と意気込んでいた。 吉報に車内お祭り騒ぎ 同部は県代表として臨んだ9月の東北吹奏楽コンクールで最高賞の金賞に輝き、3枠ある東日本大会出場権を射止めた。昨年は金賞ながら代表枠から漏れ、今回の快挙は2年越し

切れ目ない地域のつながりへ 石巻・山下包括支援センター 密避け体育館でカフェ

 誰もが気軽に立ち寄り、さまざまな趣味を楽しむ「いろいろカフェin山下」が毎月第3木曜日、陸前山下駅近くの山下屋内運動場で開かれている。広い会場は密になりにくく、「お茶っこ飲み」もはばかられるコロナ禍でも気兼ねなく交流が図れるとして住民から好評だ。喫茶のほか、月替わりワークショップや健康麻雀、映画鑑賞、健康・介護保険相談など内容は多彩。主催する石巻市山下地域包括支援センターの戸田かおり管理者は「全世代が集える場にし、切れ目ない地域のつながりを育みたい」と望んだ。  同センタ

「顔見知りに会えてうれしい」 女川町で敬老会 100歳超は女性5人

 きょう19日は「敬老の日」。新型コロナウイルスの影響で敬老会の中止を決めた地域も少なくないが、石巻地方の自治体では唯一、女川町が17日に町生涯学習センターで開いた。約150人が集い、獅子舞や民謡・舞踊などのアトラクションを楽しみながら、共に長寿を祝い、健やかな日常を願った。  町内の対象は本年度77歳以上の人で、男性461人、女性753人の計1214人(9月1日現在)。今年は町総合体育館からセンターに会場を移し、感染対策で式典時間は昨年と同じくコロナ前の半分となる約1時間

地域に笑顔〝空飛ぶクジラ〟 巨大な倉庫壁画が完成 画家と市民300人共作

 世界各国で地域の人たちと壁画を描き続ける画家、ミヤザキケンスケさん(44)=千葉県在住=は、石巻市大街道西の倉庫壁面に空を飛ぶクジラとたくさんの花が広がる巨大な壁画を描いた。17日にお披露目され、制作に加わった市民も参加して完成を祝った。  松本産業(株)(松本充代社長)=同市大街道西=が主催する「いしのまき壁画プロジェクト」で制作され、子どもたちに文化的な学びの場の提供と震災からの心の復興を願って企画した。壁画には日本製紙石巻工場や鹿島御児神社、石ノ森萬画館など地域の象

歴史、伝統受け継ぎ未来へ 石巻好文館高校 創立110周年記念式典

 石巻好文館高校(加賀谷亮校長・生徒572人)の創立110周年を記念した式典が14日、同校体育館で開かれた。在校生や教職員のほか、卒業生、県関係者が出席。先人たちが築いてきた長き伝統を受け継ぎ、新たな歴史をつむいでいく思いを新たにした。  同校は明治37年、日和山に私立石巻女学校として開校し、同44年9月14日に石巻町立石巻実科高等女学校として創立。大正9年に羽黒山の木造校舎に移転し、その翌年に県立に移管。昭和23年に県石巻女子高となった。同43年に現在の貞山三丁目に移り、

みんなで食べるカレーは最高 女川小5年生 花山合宿・現地リポート

 女川小学校(伊藤拓巳校長・児童213人)の5年生は、14日から2泊3日で花山合宿=栗原市=に臨んでいます。寝食を共にしながら思いやり、協力の心でさまざまな活動を展開しています。現地から子ども記者を通じたリポートが届きました。  9月14日から女川小学校5年生の花山合宿が始まり、1日目が終わりました。私たちは学年テーマとして学び合い、助け合い、協力を目標としました。15日以降も沢登り、ウオークラリー、キャンプファイヤー、焼き板作りとたくさんのメニューがあります。  2学期

「柔軟対応と日頃の情報共有」 災害研究のプロ助言鹿妻小・防災会議 校舎以外の津波避難先検討

 石巻市立鹿妻小学校(佐々木裕校長・児童284人)で13日、津波から児童の命を守る方策を考える学校防災推進会議が開かれた。東北大学災害科学国際研究所の佐藤健教授らが校舎以外に避難先となり得る地域の神社やトンネルなど数カ所を視察し、専門的な見地から学校に助言。「柔軟な対応が欠かせず、地域や保護者と日頃から情報共有することも重要」と述べた。  市内小中学校には、それぞれ震災の教訓や地域の実情を踏まえた学校防災マニュアルがあり、年に1度見直している。今回鹿妻小はこのマニュアルの信

感動再び そして次世代へ 来年5月28日公演 カンタータ「大いなる故郷石巻」

 旧石巻市の市制施行40周年を記念し、昭和48年に初演されたカンタータ「大いなる故郷石巻」。以後10年ごとに上演されており、第6回目は来年5月28日にマルホンまきあーとテラスで晴れ舞台を迎える。実行委員会(委員長・足立岳志石巻市文化協会会長)は市民100人規模の合唱編成を計画。11日は桃生公民館で発会式と初練習を行い、前回参加は感覚を取り戻し、初参加は曲調をつかんだ。  カンタータ「大いなる故郷石巻」は作詞が同協会事務局長を務めた故石島恒夫さん、作曲は石巻市出身の故小杉太一

どでカボチャ ゴロゴロ 過去最高93キロお目見え JAいしのまき桃生

 JAいしのまき桃生地区運営委員会の「第4回ジャンボかぼちゃコンテスト」が6日にあり、13個人、3団体が巨大なカボチャを出品。石巻市桃生町永井表の農業、遠山えみ子さん(69)が過去最高となる93キロのカボチャを持ち込み、優勝を手にした。コンテストに出品した計16個は、16日までJAいしのまき桃生中央支店=石巻市桃生町中津山=で展示されている。午前8時半―午後5時。  同コンテストは平成30年から開催され、今年も同中央支店で催された。毎年、桃生地区内の農家や保育所、小学校など