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石巻日日新聞

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石巻市・東松島市・女川町の話題を掲載している夕刊紙「石巻日日新聞」のnote版マガジンです。とっておきの地域情報と過去記事などのアーカイブ。無料と有料記事があります。ぜひぜひフォ…
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2022年7月の記事一覧

旅行情報誌「じゃらん」調査 石巻市・上品の郷 道の駅満足度で全国2位

 旅行情報誌「じゃらん」(リクルート)が実施した道の駅に関するアンケート調査「全国道の駅グランプリ2022」が発表され、石巻市小船越の「道の駅上品の郷」(浮津康逸駅長)が全国2位となった。これまで常に上位の「あ・ら・伊達な道の駅」=大崎市=を上回る満足度を獲得。上品の郷は今年、屋外テナントのリニューアルや地場産品の認定制度など新しい取り組みも進めている。  「じゃらん」は、全国の20-50代の男女を対象に、3月15-18日にインターネットでアンケートを実施。3805人から回

【高校野球宮城大会】応援背に古里で決勝戦 聖和に地元出身3人

 甲子園出場をかけた高校野球宮城大会は27日、石巻市民球場で仙台勢同士の決勝があり、仙台育英が優勝した。ノーシードで創部初の決勝に進んだ聖和学園をけん引したのは、東松島リトルシニア出身で3年の阿部航大(こうだい)投手、高橋拓英(たくえい)一塁手、石丸最強(さいが)選手。主戦として投げ抜いた阿部投手は「厳しい試合だったが、古里の皆の前で戦えて悔いはない」と清々しく語った。  阿部選手は少年野球の大曲ドリームズ時代から主戦で活躍。矢本二中時代は高橋選手(山下中)、石丸選手(矢本

しのぶ会で思い受け継ぐ 10月9日・ビッグバン 長さん死去から1カ月

 先月28日にすい臓がんのため、56歳で亡くなった医師の長純一さんをしのぶ会が10月9日に、石巻市のビッグバンで開かれることが決まった。元石巻市包括ケアセンター長などを務め、地域医療に貢献しながら志半ばで逝った長さんを慕う人たちが、在りし日を思い、長さんの思いを受け継ぐ日になりそうだ。  会は「長純一さんをしのぶ会~未来へ、いのちをつなごう~」と題して催す。主催するのは、長さんの活動を支えてきた任意団体「未来へ、いのちをつなぐ石巻の会」(山崎信哉会長)。  当日は、会場の

新しい大人世代の情報誌 おとなDAYS Vol.10

【特集】おいでよ青の国へ 遊ぼうよ 野蒜で 東日本大震災からの復興で宅地とJRを高台に移し、平成29年にまちびらきした東松島市の野蒜ケ丘。防災集団移転団地であり、閑静な住宅地の中にも見どころは多い。高台を下れば移転元地や低平地に観光スポットが広がり、目を閉じれば潮風が頬をなでる。東松島のイメージカラーは青。青い海と空。あらたなの夏がここにある。 ●使い方は自由・無限大 皆が集える〝第2の家〟 【いろどりの丘】  複合施設「いろどりの丘」は、我が家のような感覚で和める。初夏

予約なしで学びの機会 石巻市南浜・津波伝承館 毎週土曜は語り部講話

 石巻南浜津波復興祈念公園内の展示施設「みやぎ東日本大震災津波伝承館」で23日、県内語り部の定期講話が始まった。毎週土曜の定時開催となり、ふらっと訪れた人に対しても、思いがけない語り部との出会いと学びの場を提供する。初回は津波で流された自宅跡地に「がんばろう!石巻」の看板を建てた黒澤健一さん(51)が被災体験と伝承の取り組みを語り、午前に24人、午後は22人が耳を傾けた。  黒澤さんは11年前、東松島市で地震に遭い、石巻市門脇町にあった自宅兼店舗に車で戻る途中の石巻工業港近

全国規模のサッカー大会 アイリスオーヤマプレミアリーグU-11 女川に36チーム600人

 全国のサッカー少年少女が頂点を争う「アイリスオーヤマ第7回プレミアリーグU-11チャンピオンシップ2022」(同実行委主催)が27日、女川町内の3会場で始まった。各都道府県の予選を通過した36チーム約600人が集い、29日までの期間、リーグ戦とトーナメント戦で競う。同大会が東北地方で開かれるのは初で、全国規模の大会を町内で行うのも初めて。「サッカーのまち女川」の魅力を発信する契機にもなりそうだ。  サッカー文化を広めることを目的に平成27年から始まった大会。主催の実行委と

仮面ライダーリバイス出演の小松準弥さん 石巻での時間が今を形成 「みんな誰かのヒーロー」

 いしのまき観光大使で「仮面ライダーリバイス」(東日本放送)に出演する石巻市出身の俳優、小松準弥さん(28)が23日、大使就任後、初帰省した。中瀬公園であった観光大使委嘱状授与式には多くのファンが詰めかけた。石巻日日新聞社のインタビューに応じた小松さんは「石巻で生きてきた時間が今の僕を作っている」と地元愛をにじませた。  小松さんが小学2年生の時、石ノ森萬画館開館イベントで初代仮面ライダー役の藤岡弘さんが立った同じ場所に帰ってきた。藤岡さんとの握手が俳優を志すきっかけとなっ

12年ぶり復活 浜に活気 おながわみなと祭り 女川湾舞台に海上獅子舞

 女川町の夏の風物詩で、東日本大震災以降中止となっていた「第55回おながわみなと祭り」が24日、海岸広場周辺で開かれ、1万9千人(主催者発表)の来場があった。コロナ禍の見送りもあって12年ぶりの復活。漁船の上で獅子が舞う港町ならではの海上獅子舞もあり、夜は約4千発の花火が打ち上がった。  震災復興で町の姿は変わったが、祭りのメイン会場は震災前とほぼ同じ場所。女川潮騒太鼓轟会の演奏で幕を開け、開会式で同祭り協賛会の高橋正典会長は「みんなの思いが詰まって復活できた」とあいさつ。

【高校野球宮城大会】ウェルネス4強ならず 育英との注目戦 内野席埋まる

 全国高校野球選手権宮城大会は23日、石巻市民球場で日本ウェルネス宮城対仙台育英の準々決勝があった。「打倒育英で甲子園出場」を目標に掲げたウェルネスはエースの早坂が先発。内野スタンドが埋まるほどの大勢の観客の応援を背に粘投したが、育英打線の勢いを抑えることができず0―4で敗戦した。甲子園常連校相手に3年間の成果をぶつけ、堂々と戦った選手たち。駆け付けた地域住民らは大きな拍手で、健闘をたたえていた。 早坂粘投「全て出し切れた」 圏域初の全寮制私立高として令和2年に誕生したウェ

「デジタルメディア」 ⑤提言 親子でメリハリ意識

 さまざまな情報を目にすることができ、時に楽しむことのできる情報化社会。小中学校では、児童生徒に1台ずつタブレット端末が貸与され、授業や家庭学習で活用されている。子どもたちも強い興味を持っており、授業意欲も高い。使い方のルール次第で、デジタル端末は教育分野においても有益な性能を発揮できる。  学校では、教師の指示で児童生徒の使用をコントロールできるが、家庭の中ではその実態は不透明。長時間や就寝前の使用、夜間のSNS交流など、これらはすべて家庭で行われているもの。  いくら

「デジタルメディア」 ④展望 便利さ生かす活用へ

 デジタルメディアコントロールの定着に向け、〝でめこん〟という東松島市全体の枠組みだけでなく、学校独自での取り組みも進んでいる。矢本第二中学校では、デジタルメディアに関する実態調査を本格的に始めた。5月の調査で全校生徒343人のうち、81%が個人のスマートフォンを所有。学年が上がるほど所有率が上昇し、平日の使用時間は2時間未満が68・7%を占めた。  同校は平均使用時間が2時間未満となることを目指している。でめこんは、中学生の使用目安を1時間程度としているが、実態調査で3割

「デジタルメディア」 ③対応 子どもたちでルール決める

 全国学力状況調査と、デジタルメディア使用時間の関連性がデータでひもとかれたことを踏まえ、東松島市教委は昨夏、小中学生の代表児童生徒を集めた子ども未来サミットの場で、デジタルメディアコントロールに関する「子ども宣言2021」を制定した。  宣言は「時間・情報・健康」を柱にスマホやゲームの使用時間を減らし、学習や読書、趣味、家族だんらんに充てるなどデジタルメディアとの向き合い方を示している。  今年5月には、この宣言を遂行できるよう、代表児童生徒がオンライン会議で意見交換。

激走ミニ四駆 舞台は石巻 萬画館企画展と連動 作って走らせ頂点狙う

石ノ森萬画館で16日から始まった、手のひら大の動力付き自動車模型「ミニ四駆」の特別企画展と連動し、この日は製作と走行を楽しむ工作教室が石巻市かわまち交流センターであった。17日は同センターで特設コースを使ったタイムアタックが開かれ、子どもから大人まで幅広いファンが集結。作り込んだ自慢の車の速さを競った。 親子で製作に夢中 工作教室では、模型メーカー「タミヤ」のミニ四駆キットが参加者に配られ、萬画館スタッフが心臓部となるシャーシの組み立てからモーターの設置、ギアの組み込みなど

「デジタルメディア」 ②現状 使用時間が正答率左右

 小学6年、中学3年を対象に昨年4月に実施された「全国学力状況調査」で、ゲームや読書、勉強の時間など家庭における習慣アンケートが実施された。  このうち、東松島市分の結果では、小学生が平日(1日)にゲームやスマホ、タブレットへ割く時間は「4時間以上」が19.8%と県平均を5%近く上回ったほか、「3~4時間」22.7%、「2~3時間」23.9%、「1~2時間」20.1%という結果に。  特に3時間を超える使用割合は、県平均を5~7%上回っていた。1日の読書時間も2時間以上と