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石巻日日新聞

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石巻市・東松島市・女川町の話題を掲載している夕刊紙「石巻日日新聞」のnote版マガジンです。とっておきの地域情報と過去記事などのアーカイブ。無料と有料記事があります。ぜひぜひフォ… もっと読む
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2021年1月の記事一覧

石巻出身球児 センバツ出場へ 柴田高の遠藤、横山2選手 大阪桐蔭で主戦松浦投手も

 3月19日に開幕する「第93回選抜高校野球大会」(センバツ)の選考委員会が29日に開かれ、出場32校が発表された。県内からは仙台育英(2年連続14回目)と柴田(初出場)が選出され、このうち柴田の主将遠藤瑠祐玖遊撃手(2年)と横山隼翔三塁手(同)はともに石巻市出身。また同じくセンバツ出場を決めた強豪校大阪桐蔭=大阪府大東市=の主戦松浦慶斗投手(同)も石巻市出身の選手だ。甲子園という夢舞台で地元出身選手同士の対決が実現する可能性があり、東日本大震災から10年の節目とあって注目を

命の大切さ 私が伝える番 石巻専修大 小指さん 10年前、寄り添う教員に憧れ

 本年度の県教員採用試験に合格し、春から小学校教員として教壇に立つ石巻専修大学人間学部人間教育学科の小指有沙さん(22)は18―20日、母校の石巻市立大街道小学校で教職体験し、心構えを学んだ。東日本大震災が起きた当時は同校6年生だった小指さん。「私の震災経験も伝えながら、命の大切さを教えていきたい」と話していた。【山口紘史】  小指さんは大街道小の教室で同級生とともに大地震を経験。家族は無事だったが、南浜町にあった自宅は流失した。市外で仕事をしていた母親が迎えに来るまでの3

「歩行者優先」浸透せず 信号機ない横断歩道 一時停止率 宮城が全国ワースト

 日本自動車連盟(JAF)が昨年行った「信号機のない横断歩道での歩行者横断時における車の一時停止状況全国調査」で、宮城が全国ワーストの5.7%だったことが分かった。石巻署管内でも昨年1年間の横断歩行者妨害取り締まり件数が500件を超えており、日頃の交通安全に対する意識醸成が急務となっている。同署は交通安全関係団体と連携し、悪しき習慣の是正に向け動き出した。【横井康彦】  JAFは昨年、9434台を対象に信号機のない交差点で歩行者が渡ろうとしている場面で、正しく一時停止した車

若年層中心に8人陽性 放課後クラブでクラスター 渡波支所の職員感染

 県は27日、石巻市5人、東松島市3人を含む計27人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。石巻市の新規感染者のうち、4人は開北小学校の放課後児童クラブを利用する10歳未満の男女。同施設ではすでに児童2人と職員1人の感染が確認されており、県は62件目のクラスター(感染者集団)が発生したと認定した。石巻市の陽性者累計は146人、東松島市は35人、県内では3329人となった。  新規感染者の児童4人のうち1人は無症状。残りは22―26日の間に発症した。全員療養先を調整中。児童

最高賞はヤマナカ「オイスターパテ」 県水産加工品品評会 入賞20点中、石巻地方10点

 県内の水産加工品を集めた「第45回宮城県水産加工品品評会」が26日、石巻市水産総合振興センター=同市魚町=で開かれた。水産加工会社など44社と気仙沼向洋高校から計110品が出され、最高賞の農林水産大臣賞には(株)ヤマナカ=同市幸町=の「オイスターパテ」が選ばれた。県を代表する加工品として秋の農林水産祭に出品される。全入賞20点の中で石巻地方の加工品は10点と半数を占めており、素材の品質と優れた加工技術を裏打ちする結果となった。【渡邊裕紀】  品評会は水産加工業の振興を目的

「サン・ファン号」を救え

解体中止求め1万人署名へ  老朽化により、4月以降の解体が決まっている県慶長使節船ミュージアム(サン・ファン館)=石巻市渡波=の復元船サン・ファン・バウティスタ号を巡り、国内外の10団体が保存を求めるネットワークを結成した。復元船の公開が終了する3月末までに1万人を目標にした署名を集めて県に提出するほか、解体停止の法的手続きも準備。約400年前の使節団の偉業を伝える復元船を地域発展のための文化遺産、東日本大震災の地震、津波に耐えた復興のシンボルに位置付け、保存運動が世界的なう

節分、今年は「2月2日」

124年ぶりに1日早く  季節の変わり目に生じる邪気(鬼)を払うため、豆をまいて福を呼ぶ「節分」。例年は2月3日だが、今年は暦のずれの影響で明治30年以来、124年ぶりに2月2日が節分となる珍しい年。石巻地方のスーパーなどは、節分コーナーを設けて福豆を置き、1日早いことを呼び掛けている。【渡邊裕紀】 赤鬼のバルーンが目を引く特設コーナー フレスコキクチで特設コーナー  東松島市矢本の食品スーパー「フレスコキクチ矢本店」(杉本俊一店長)は、店舗出入り口付近で目に付く、いわ

あの日の誰かに届けたい 民間学童保育「ブレーメン」 児童が手紙 3・11に思い

 NPO法人放課後こどもクラブBremen(ブレーメン・寳鈴子理事長)=石巻市日和が丘=は25日、石巻中央公民館で、学童保育を利用する児童向けに「3・11で届けたい人にお手紙を書こう」と銘打った教室を開いた。東日本大震災から間もなく10年を迎えることに合わせた企画。児童たちは家族や地域、津波で亡くなった人や復興を支えたボランティアらに対し、それぞれ感謝や弔いの気持ちを込めながら手紙を書いた。手紙は3月11日に南浜町の「がんばろう!石巻」看板前で、児童自らが読み上げる。【山口紘

児童ク職員、基地隊員も感染 先週末の石巻地方8人陽性 受験期「家庭内感染」注意

 石巻地方は23―24日に石巻市で6人、東松島市では2人が新型コロナウイルスに感染した。クラスター(感染者集団)が発生した石巻高校では新たに生徒4人(石巻市3人、美里町1人)と教職員1人(登米市)が陽性となり、同校の累計は23人。県内での感染者は高止まりが続いており、県は感染状況を4区分で2番目に深刻な「ステージ3」に引き上げた。【山口紘史】  石巻市は、23日に陽性となった50代女性公務員は、福祉部子ども保育課の会計年度任用職員と公表した。開北小放課後児童クラブで支援業務

雄勝石で作る大壁画 今春完成の 総合支所に展示 児童生徒 プレートに彩色

 東日本大震災の津波で全壊し、移転再建が進む石巻市雄勝総合支所の本庁舎が今春完成する。同支所内に地域特産の雄勝石のプレートを組み合わせた大壁画を飾る予定で、この制作授業が15日、雄勝小中学校(横江良伸校長)で開かれ、講師は雄勝石絵教室(菅井哲夫会長)が担った。児童生徒は大壁画の出来上がりを想像しながらプレートに彩色した。【山口紘史】  雄勝石絵教室は仙台市出身で雄勝石絵作家の故齋藤玄昌實氏(享年79)が、菅井会長(80)らとともに平成21年に設立。巨大壁画制作や石絵展などを

石巻地方最多更新10人感染 開北小2人、石巻高は累計18人 亀山市長「拡大止める重要局面」

 新型コロナウイルスの猛威は石巻地方でも広がり、23日は石巻市8人、東松島市2人の計10人が感染した。1日あたりの感染者数は過去最多を更新。石巻市教委は、市内男女各1人ずつは開北小学校の児童と発表した。またクラスター(感染者集団)が発生した石巻高校の感染者は3人増えて計18人となった。【山口紘史】  県や石巻市教委などによると開北小の児童2人は、すでに感染が確認されていた患者の濃厚接触者。いずれも22日に陽性が判明し、同校は同日午後に全児童を一斉下校させた。臨時休校期間の設

石巻、東松島で8人感染 矢本一中 臨時休校 検査対象は生徒、教員計80人

 石巻地方で21日、石巻市の女子高校生、20代と30代の女性会社員、40代女性自営業、東松島市の女子中学生、男子高校生、40代男性会社員、50代女性団体職員の計8人が新型コロナウイルスに感染した。高校生2人はクラスターが発生した石巻高校の生徒で、同校の感染者累計は15人。石巻市の陽性者累計は125人、東松島市は25人。  石巻地方では、東松島市の50代女性のみ感染経路が分かっておらず、残りの7人はすでに陽性が判明した人の濃厚接触者や家族。このうち2人は無症状。  東松島市

真っ赤な春の香り 東松島・イグナルファーム 2月からイチゴ狩りも

 農業法人(株)イグナルファーム(佐藤雄則社長)が東松島市大曲に整備する農業用ハウスでは、春の需要期に向けてイチゴの出荷が始まっている。2月からは恒例のイチゴ狩りも始まるため、その準備も進めている。【渡邊裕紀】  同社では約1.4ヘクタールの敷地にイチゴ栽培用のハウスを整備し、「とちおとめ」、「にこにこベリー」、「よつぼし」、「もういっこ」の4品種を栽培。生産量は毎年約80トンで、ジャムやアイスなどイチゴを使った商品開発にも力を注ぐ。  ヤシ殻を培地にした養液栽培と、水や

モンスター募集に348点 石巻市制作RPGアプリ 2次審査で一般投票受付中

 石巻市がスマートフォン向けアプリとして制作中のロールプレーイングゲーム(RPG)で、敵となるモンスターデザインの公募が今月上旬に終了し、全国から348作品が集まった。一般投票を交えて30作品を採用することにしており、1次審査を通過した58作品が市内2施設と特設のホームページで公開されている。【熊谷利勝】  委託により開発中のゲームは、魔法の使える登場人物になりきり、空想の石巻を冒険する内容。都会から来た魔法師の少年が石巻で少女と出会い、一緒に旅をしながら危険を乗り越え、石