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先生、風邪ひきました。

整体とは異常が生じたら異常を感じて

回復要求が生じて風邪をひけるカラダ。

だからひどい人だと10年以上も風邪や発熱すら無いなんていう鈍いカラダが

風邪をひけるようになったってお祝いすべきことなの。


自慢気に最近は風邪もひいていませんってセリフを聞くことがある。

発言している人の背骨の可動性が弾力があるのなら問題はない。

背骨の弾力を失ってしまっていて風邪をひいていないのなら

風邪をひかなくなったんじゃなくて

ホメオスタシスが機能しなくなって

風邪もひけなくなったってことを示している。

だから自慢気に話す内容じゃないし

私はカラダを鈍らせていますって言うのが

正確な表現になる。


弾力を失った背骨がふたたび弾力を取り戻すためには

自力で発生させた発熱が一番。

風邪をひいたときに薬を飲んで治ったと勘違いしている人がいっぱいいるんだけど

背骨の弾力を確認すると、風邪をひく前と全く変わらず硬張っている。

そりゃそうだよね

カラダがくたびれてきて回復したくてカラダが起こしている熱を

病気とだと見なして手を加えているんだから。

カラダが行ないたいことを妨害しちゃっているんだから。


発熱を手を加えずに

ココロ静かに経過させた背骨の弾力はちゃんと回復している。

ふれたらすぐに分かること。


苦しい~、辛い~

出来れば避けたい感覚だからこそ

即病気だと認識してしまって、取り除かなきゃいけない対象と見なしているんだけど

それは100年前、1000年前となにも変わっていない感覚。

カラダに対する無知なんだよね。


それほどまでに

苦しい~、辛い~って感じているときに

こころ静かにカラダを感じることがぼくら人間にとっては難しい。

痛い~、苦しい~、辛い~

って感じると自動反応で、

早く取り除きた~いって思っちゃう。


だからコロナで免疫を高めなきゃいけないって言っている医師までもが

発熱は恐れなきゃいけないなんて平気で発言していた。

病気だけを見ていて、

人間のこころやカラダを全く見ていない。

発熱を起こしている働きこそが、ぼくらが感じることのできるカラダの免疫そのものなのに。


だからパンデミックで世界中でマスクやアルコール洗浄しだしたときに

まっさきに警鐘を鳴らしたのが免疫学の専門家たちだった。

ぼくらのカラダの免疫機構は2本柱。

生まれながらに備わっている自然免疫と

生まれてから病原体と接する経験を積み重ねて獲得していく獲得免疫。


とくに子供たちにとって病原体と接する体験を無くすってことは

獲得免疫が育つ機会を奪うんだから

免疫上、深刻な問題を生じさせてしまうことはあまりにも自明の理であったわけ。


整体指導者も異常があれば異常を感じて風邪をひけるカラダを取り戻すことを

大切な目標として整体指導を行っている。

敏感なカラダとはホメオスタシスが機能しているカラダ

すなわちひとつの側面として免疫が機能できているカラダと言い換えてもいい。


カラダが機能している結果として風邪をひいたり、発熱できているのに

何か悪いことでもしているかのように

周囲の視線を気にしてしまう世界というのは

なんとも生きづらいし、

まったくもってカラダの自然に反している。


慢性的に疲れている

慢性的に異常や違和感を抱えているなんて人が

久方ぶりに風邪をひけるようになったのなら

それは異常を感じることで回復しようとするホメオスタシスが再び動き出した証。

「先生、風邪ひきました」って報告をいただけると嬉しい。

不感症のカラダを卒業できましたって報告だもんね。

あなたの周りにそんな人が現れたのなら

お祝いの花火を打ち上げて温かく見守ってあげてくださいね。




※うーん、楽しそう。曲への愛情を感じる。




















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