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こんなときこそみたい映画「めがね」

こんにちは。
全然投稿したことがないのですが、その中でも映画「かもめ食堂」について書いた記事への反応が他の記事より多くなんだか嬉しかったので今日は「めがね」という映画について書きます。

本作品の監督は「かもめ食堂」と同じく荻上直子さん、またキャストは小林聡美、もたいまさこに加えて、市川実日子、光石研、加瀬亮が出演している。


正直最近観ていないのであまり詳しくストーリーを覚えていないのだが、、、(←いや、観てから書け)

たしか小林聡美がある島にやってきて、そこの住人や宿の宿泊者との交流を描いている。特に大きなストーリーの起伏はなく、やはり同じ監督なので雰囲気は「かもめ食堂」と似ている。ゆる〜く流れていく。

浜辺で太極拳をやったり、ビールを飲んだり、みんなで伊勢海老を食べたり、どこかの民族楽器を弾いたり。自然な風景を描いているので観ていると演技していないんじゃないか、と思ってしまう。

やぎの散歩をしたり。

たしか小林聡美の役は都会から島に旅行に来た役だったような、、、、
島に来たばかりの時は少し周りにあたりがきつくて、冷たかったのがだんだんと進むにしたがって、自然と柔らかくなっていくのが描かれていたような気がする。

この映画では本人たちがどういう立ち位置なのか、とか仕事が何なのかというのは明確には描かれていない。確か。だから今回改めてみたいな、と思った。

みんな在宅推奨、リモートワークで人とコミュニケーションすることが減ってきている。そして一人の時間が多いので内省する(←自分を省みる)時間も多くなっていると思う。そうするとどうしても自分の価値とか、存在意義とかを考えることが多いんじゃないかな、と思った。というか、私はよく考えてしまう。また何のために働いているんだろう、とかこれがやりたいことなのかな、とかも。

決して悪いことではないし、新しい自分を探すには良いきっかけだと思う。

ただやっぱり自分の事ばかり観ていると息苦しくなってくる。自分の興味が自分に向くのは自分の今の立ち位置とかポジションとかを再認識するので辛くなってくることがある。もうこれだけ生きたけど、今ここか、とか考えてしまう。人とのコミュニケーションが減って、他人へ興味を向ける時間が減っているからだと思う。人間やっぱり他人へお節介している方がいろいろと楽なのだ。そして勝手に時間が過ぎていくのが一番いい。

「めがね」では役柄に明確な設定はないし、目的もない。あるがままにだらだらして、欲望のままにうまいモノ食って、ビールを飲んでいる。そもそも「めがね」っていうタイトル確かに全員メガネをかけているけど、何の意味もない。劇中でメガネに関して言及することもほとんど無かった気がする。

あるがままに、ありのままにというメッセージが込められているかはわからないけれど、これでもいいのかな〜と思わせてくれる映画だと思う。

旅行にもいけないし、人との交流も難しいけれど、観ただけでリラックスできる側面も持ち合わせている。NOTEで何を書こうか考えている時にDVDが目に入り、こんな時だからこそ見直そうかな、と思った。まだ観てないけど。


そういえば、劇中で市川さんが伊勢海老か魚を捌くもたいさんに「死んだらどうなるんですか?」と聞いたら「1度死んだら2度と死なない」と答える場面があった。当時大学生だったけれどもこのセリフだけは印象的でずっと残っている。死ぬ事は怖いけれど2度は来ないし、死が重くも、軽くもならないこの返答は深いなぁと思った。

前回記事で「かもめ食堂」きっかけで海外に興味を持ったと書いたけれど、「めがね」に関していうとDVDに含まれるフォトブックが素敵で素敵で、カメラマンは高橋ヨーコさんだということを知り、憧れて写真を撮り始めたのを思い出した。

学生時代に写真をとるために行った旅は荻上映画が作ってくれたんだなぁ、と。ちゃんと観直して、新たな発見があったらもう一度書こうと思います。

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ペルーのリマにて

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