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それはただの真実である

先が読めすぎてしまうのも厄介なことなのかもしれない

ここで言う「先」の根源とは

何処から発信されてきたものなのか

そこに心配性という過保護が影響しているのかもしれないし

自己防衛の損得が絡んでいるのかもしれない

心の素(す)で最初に感じて思ったことはなんだったのだろうか

この純粋な感性に応えるだけの生き方をすることへの恐れに

わたしという存在が破壊されてしまうことから逃れるために

硬く燻んだ殻に包まれてしまったのかもしれない

さりとて

おおくの私たちが経験するシーンのような気がしている

だからと言って

やり過ごしたという体(てい)を抱いていても

自身の創り出した地面への落とし穴は完成してしまった

心の闇は深海で閉ざされてしまう

あの時

小さくてとても温かい存在と

過ごせなかった記憶

毛の長い絨毯のようにふわふわして

奥まで澄み切ったふたつの小さな眼

大人の闇は

子どもに影響して伝わる

良し悪しは問題ではないと思う

だからこそ

それはただの真実である


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