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NIKE SBとDi'Orr Greenwoodのシューズから、他人と上手くやっていく方法を思い出す話。

NIKE SBから、Di'Orr GreenwoodとコラボレーションしたDUNKとBLAZERが出る。

Di'Orr Greenwoodは、アメリカ先住民族ナバホ族出身のスケーター。スケートの腕前もピカイチだし、ナバホの伝統を引き継いだアートワークを施したスケートボードを制作するアーティストでもある。

そんな彼女が作ったDUNKとBLAZERは、スケートシューズでありながらも、ナバホ族が愛用してきたモカシン的要素もあって、今までに見たことがないDUNKとBLAZERに仕上がっている。

ナバホ族が住むアリゾナの大自然と宇宙をまとったDUNK HIGH。大胆なシューレースカバーが目を引くBLAZER。NIKE SBのインタビューを読むと、彼女の"民族の歴史"と"スケートボード"と"アート"への思いが詰め込まれていて、色んなことを考えさせられる。

自分たち現代人がイメージする先住民族や部族は、牧歌的だったり、原始的だったりという感じだ。だけど、実は、全然そんなことはないということが研究で分かってきているらしい。僕たちが欲してやまない「他人と上手くやっていく方法」を、大昔にすでに実践していたのだ。それらの知恵や教えを、僕たちは、資本主義と民主主義で壊してしまったのかもしれない。

スケートボードは、資本主義社会が生んだ徒花だと思うときがある。自然を破壊して作ったビルや街に集まり、嫌われながら受け継いできた文化だからだ。一部の人たちが、スケーターを柵の中に閉じ込めて、ポイントを取り合うスポーツにしようとしているけど、きっと上手くいかないと思う。スケートボードにハマってしまうと、勝ち負けや報酬や地位や名誉なんてどうでも良くなってしまうのだ。

スケートボードは、どこまでも個人的なのに、お互いに励ましあえる不思議なもの。もしかしたら、スケートボードは、他人と上手くやっていく方法の一つになるかもしれない。ということを、Di'Orr GreenwoodのDUNKとBLAZERからは、感じたりするのだ。

NIKE SB "Di'Orr Greenwood" DUNK HIGH&BLAZER MIDは、6月1日発売。


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