Naと水の調節

Naと水は飲水や輸液により体内に入り、3つのセンサーにより調整され、主に尿や汗として体内から出ます。

一つ目のセンサーが腎臓の傍糸球体装置です。

細胞外液量の減少(血流減少)を感知するとレニンの分泌が増加し、アンジオテンシンⅡが上昇します。

アンジオテンシンⅡは血管を収縮させ血圧が上昇させます。

さらにアンジオテンシンⅡはアルドステロンの分泌を増加させ腎臓(集合管)でのNa⁺の再吸収が増加させます。

二つ目のセンサーの心臓(心房)です。

細胞外液量の減少(血圧負荷の減少)を感知するとANP、BNPの分泌が低下し集合管でのNa⁺排出が減少する。

この二つの効果により細胞外液量を増加させる。


三つ目のセンサーの視床下部です。

視床下部で浸透圧の上昇を感知すると抗利尿ホルモン(ADH)の分泌が増加し、集合管での水の再吸収を増加させます。

このため、浸透圧が減少します。

画像1


このようにNaと水のバランスは調節されています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?