スノーボードのスタンスセッティング

今シーズンは僕が人生半世紀以上生きて来た中で一番の雪不足という事でロクに滑れてませんが、アルペンボードのスタンスを色々と弄ってみました。その時の自分なりのセッティングの仕方のようなものがわかって来たのでまとめてみました。 半分自分の忘備録です

使用機材(前提条件ですね)
Board: OGASAKA Evo176(18-19model)
Plate system: ALC CC15
Binding: ALC binding (3D canting system)
Boots: UPZ RC10 (特に改造なし)
もともとのスタンス設定は
スタンス幅52cm、F55deg、R 45deg
前トゥリフトのみ6deg、後ろヒールリフトのみ6deg
ブーツの前傾は、前全く入れず。4段階中1入れる

ここからブーツとボードの関係で以下を弄りたかった
1.後ろ足45degだとつま先はみ出てドラグする→ビンそのものをヒールサイド側にズラしたい
2.前足は反対にトゥサイド側へ寄せたい
ビンのディスクを90deg回してボード幅方向に動かせるようにすれば良いわけですが、その場合セットバックを変えないでやると
ホールパターンの都合で46、50、54cmの3択です

まず50cmでためしてみました
カントセッティングは変更なしです
滑った感じ特に違和感ないなぁという感じ
トゥサイドで深く倒しても後ろ足つま先はドラグしないで行けるなぁという感触
これで良いかなぁって言う感触でした。

じゃぁ広い方の54cmはどうだ?
と思い広げてみました。
52cmで結構なワイドスタンスだよなぁと思っていたので54cmにする時に両足のリフトは増やした7.5degかな?
で、両足ビンを嵌めると。。。
うむ、ちょっと広いな(4cm広がったわけで)ただ思ったより膝とかには違和感ないなぁって言う感触

が、しかし。。。。滑り始めると。。。
まっすぐ滑れないじゃん!!
豪快にヒール側に動いてしまう感じ
直滑降した時に「おいおい、どこに行くんだ〜」って感じですげ〜気を遣うハメに。
ヒールサイドターンからトゥサイドの切り替えがめっちゃ怖い
何が起きたのか???が浮かんだが、ちょっと冷静になって考えると以下のような事かと
・まず、前足はトゥリフトのみ7deg入った状態の上にあること、前足ブーツの前傾が全く入っていないことで、足から腰のラインはボードヒールサイド寄りになる。
・前脚の腰と足の関係を考えてみると、スタンス広がった分膝は伸びていく事になり、腰のボードに対する左右位置の調整が膝でできなくなり、腰がヒール側に寄っている状態

ボードの操作についてはそもそもプレートつけてて重たいので、滑り始めの低速では悪いのは変わらない。スピードに乗ってしまえば、ワイドスタンスでも別に問題はない感触でした。
またALCのAFホールを使うプレートを使っているので、ボードとの接点は両足のビンディングの前後にあり、スタンスを拡げても荷重に関しては問題ないと思います。

話を戻すと、ヒールサイド側にちょっとズレちゃってるのを修正するのにどうしたか?ですがカントリフトを見直しました。
結論は前足サイドカント追加約2.5deg、リフトは少し減らすと言う修正をしました。ALCのビンディングは3Dカントシステムを内蔵しているのでこの辺は簡単です
(下図が3Dカントシステムが入ったALCビンディング)

後ろ足はヒールリフトのみ6.5degです
これにより前足の足裏が斜め横方向(トゥサイド側)に倒れるので、脚の延長線上にある、膝、腰もトゥサイド側に寄って来ます。

これで滑ってみると、あら不思議って位に違いますね。普通にスッと立って軽く膝を曲げた状態で真っ直ぐ進むことが出来ます。上下動した時にも特に気を遣わないで真っ直ぐ進める。
ヒールサイドからトゥサイドの立ち上がり抜重も怖くなくなった(抱え込み風にいく時は変わりません)
スタンスが広い分安定感は抜群。ただし前後の重心移動は積極的に自分でやらないと変わらないのでちょっと大げさな位で良いかなぁ。

今回超ワイドスタンスにしてみて感じたのは、カントリフトのセッティングをする時に非常に有効かなぁと。自分自身で調整できる範囲でが狭い状態でビンディング側をセッティングすれば自分に合ったセッティングに近づけるんじゃないかなぁ。その後ちょっとスタンス狭くすればより動きやすく出来たり出来るかなぁと感じました

道具も変わる、自分のスキルや身体も変わるからスタンスセッティングをたまに見直すと良いかもしれませんね。特に僕の場合は50歳を越えて身体の変化も自覚する様になって来てるので、良い機会でした。

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