見出し画像

デイブレイカー

2010年のオーストラリア、アメリカ映画です。
監督、脚本は、オーストラリア出身、
マイケル・スピエリッグ、ピーター・スピエリッグ。
主演は、イーサン・ホーク。共演は、ウィレム・デフォー、
ニュージーランド俳優、マイケル・ドーマン、オーストラリア女優、
クローディア・カーヴァンとイザベル・ルーカス、
そして、ニュージーランド・オーストラリア映画の大俳優、サム・ニール。


“ ダーク・ストーリー ”

ジョン・カーペンターが高齢となり、作品を発表しなくなったここ数年、
リアル「バットマン」、リアル「007」、ハリー・ポッター最新作など
“ ダーク・ファンタジー ”は増えましたが、
「セブン」のような“ ダーク・ストーリー ”はなくなりました。

「デイブレイカー」は、久々の“ ダーク・ストーリー ”の力作です。
この間、ラース・フォン・トリアーやミヒャエル・ハネケの映画で抑えた
“ ダーク・ストーリー ”への渇きを満たしてくれる見事なる映画です。


映画は始まった瞬間からダークです。
なにせ、すでに世界の人類はほぼ絶滅し、
主人公は、わずかに残された人類ではなく、ヴァンパイアなのですから。

“ 人類は死を畏れた、──だから皆、ヴァンパイアになることを選んだ ”

“ 人類は絶滅危惧種だ、──食糧問題のため、それを変えたい ”

──始まりは一匹の蝙蝠だった。
2019年。普通の人間が次々とヴァンパイアへと変貌し、今や世界中の
95%もの人間がヴァンパイアとなり、不死の生命を得て生きていた。

社会も変わった。自動車業界は、防光設備を自動車に設定し、
コンピューターカメラで外を眺めながら運転するようになっていた。

皆、年は取らなくなったが、生活のため、普通に夜会社に出勤し、
朝までに帰宅し、シャッターを下ろし、陽をさえぎり眠りにつく。

食事は、主に飲み物になる。人間の血が入ったコーヒー。
あるいは、純度100%の人間の血。残された人類は警察や軍隊に捕獲され、
体中に機械を取り付けられた人格のない状態で飼育管理されていた。
それは、感情もない血を供給するだけの植物だった。

──が、ヴァンパイアの社会に深刻な問題が発生した。
無計画に人間を乱獲した結果、残り5%の人類の減少は激しく、
“ 食糧問題 ”が深刻化していた。あと1年も持たないところまできていた。
ヴァンパイアは人間の血を供給できないと理性を失い、髪は抜け落ち、
皮膚が崩れ、“ サプサイダー ”と呼ばれる凶暴なゾンビと化すのだった。

──人類とヴァンパイアの滅亡の時間が迫っていた。

巨大製薬企業“ ブロムリー=マークス社 ”で勤務するエドワード
(イーサン・ホーク)。彼は、ヴァンパイアの食糧問題を解決する代用血液
の研究開発に従事していた。が、実験には失敗した。彼は悩んでいた。

“ ブロムリー=マークス社 ”の社長、ブロムリー(サム・ニール)は、
2008年、不治の病を患い死ぬ運命だった。彼の娘は悲しんだ。
しかし、彼はヴァンパイアとなり、不死の生命を得た。
プロムリーはこれを人類の進化形と考えた。
だが、彼の娘はこれを拒み、他の“ 人間 ”たちと共に失踪した──。

「社長、代用血液が完成すれば、人間たちを解放できますよね」
「エドワード君、代用血液があれば、皆の食糧問題は解決する、
 だが、一部の人たちはそれには満足しない、
 養殖モノより本物を求めるだろう」
「なるほど、社長、娘さんの血はいくらで買うのですか?」

ヴァンパイアの社会も荒んでいた。金のない者は浮浪者となり、
“ サプサイダー ”となり、地下の廃駅で死ぬこともできずに蠢いていた。
若者たちは、禁止されている動物の血を吸おうと森に入り、うっかりと
寝てしまい、日陰のない自然の中で灰となって消える事件も発生した。

エドワードは、ある夜、人間たちと遭遇、彼らの逃亡を手助けする。
これがきっかけで人間のレジスタンス組織の信頼を得たエドワードは、
やがてコーマック(ウィレム・デフォー)という謎の男と引き合わされる。
そして彼から、驚くべき事実を聞かされる。
“ ヴァンパイアから人間へと戻る方法がある ”と──。

望んでヴァンパイアになったわけでもないエドワードは、
35歳で10年間年を取らないことにも辟易していた。
エドワードは人類の未来のため、まだ確立していない
“ ヴァンパイアから人間へと戻る方法 ”の具象化に挑むことになる──。

この実験は、人間たちと共同で秘密裏に行った。
もし、この方法を悪用すれば、人類の未来は絶望となり、
人類は、未来永劫ヴァンパイアの食料となることを意味するのだった──。

映画は、感動するような映画ではないにもかかわらず、
映画が終わったあと、誰も席を立つことができませんでした。
ほんとに腰が抜けてしまうような映画です。映画館で観ると怖すぎます。

映画館のエスカレーターでは、
「もー血がー、血がー」と女の子がまいってました。

そんな中にも、少しの希望が見えたシーンで、山小屋に向かうシーン。
“ 灰からも甦る! ”とGMのマスタングが颯爽と登場します。


いい映画です。おもしろい映画です。最高におもしろい映画です。



-------------------------------------------------

■イーサン・ホーク出演映画「いまを生きる」


この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

note.user.nickname || note.user.urlname

よろしければ、作品の自費出版の費用にさせていただきます。

ありがとうございます。
13
普段は会社員をしています。映画のコラムみたいなもの、素人小説などを書いてみます。

この記事が入っているマガジン

コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。