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トピックス(小説・作品)

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素敵なクリエイターさんたちのノート(小説・作品)をまとめています。
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2020年4月の記事一覧

身近な人に伝えたい!HSPのこと

皆さん、こんにちは。禧螺です。 HSPのことについて、自分自身のことも書こうとすると、記事が大分長くなりそうなので、記事を分けて書くことにしました。 (一度深夜に記事を載せたのですが、結局、直感で納得がいかなかったので、再編集しました。深夜テンションで書くのはどうも苦手みたいでした。) ですので、深夜と比べると、内容を大幅に増加しています。 文章が長いので、読んでいただける方は、どうぞこのままスクロールするか、目次で飛ばし読みしてご覧いただけると嬉しいです。 ⭐

同じような毎日が繰り返されはじめた朝に

朝目が覚めたとき、今日が何曜日なのかを忘れた。 ゴロゴロと寝返りを打ちながら、「あー…そうか、今日は木曜日か」と思った。祝日である昭和の日を挟んだから曜日感覚がおかしい。まだ平日か。危ない危ない。 むくりと起き上がってカーテンを開ける。今日もいい天気だった。 いつものように窓を開けて、ケトルをセットしてから洗面所へ。 ジャブジャブと顔を洗って、歯を磨いて、メガネをかける。今日はオンライン会議がないからはコンタクトはお休み。服を着替えて、大好きな紅茶を淹れる。 紅茶を

上手な自粛の過ごし方①消えたホットケーキミックス

新型コロナの感染拡大で、世界中の人が予想もしなかった日々を送っている。 早く終わらせるために、じゃあ出来ることは何?の思いで過ごしてきた。 時々騒動に触れる記事も書いてみたが、正直とにかく早く落ち着いてくれ~、そうしたらどんどん書くぞ…なんて思っていたが(そうとう疲れてたのだろう笑)ホットケーキミックスの棚が空になっているのを目にし、週に1度届く宅配も、ホットケーキミックスが欠品となったのを目の当たりにし 「これは完全な長期戦だし、もう元に戻るとかでなく違う形の世界へと変化

食べて生きて呼吸する

東京に来てから1ヶ月が経った。 修論が終わってからというもの、コロナで不安な日々を過ごしながらなんとか引越しを終えて、母たちとの別れもそこそこにあっという間に一人暮らしが始まった。 大学院の修了式は中止、せっかく頂いた賞も授賞式が無くなり、無機質なダンボールに包まれた表彰状があっけなく送られてきただけだった。ならば入社式は、と思ったけれどいくつか研修を終えた後、中止の連絡が入ってきた。そうして手持ち無沙汰な日々を過ごしているうちに仕事が始まって、1週間の自宅研修の後、配属

And the dreams that you dare to dream really do come true(20200430)

何か漠然と、良い報せを待っているような心持ちの日々が続いている。先日注文したバウムクーヘンかもしれないし、Yogiboのソファかもしれないし、応募したことも忘れていた当選品かもしれないし、誰かからの便りかもしれないし、実体のない「良い報せ」をただ漠然と待っている。どれもを確かに待っているし、受け取れたら嬉しいものばかりだが、きっとどれを受け取ってもどこかで「これじゃない」と思うだろう。私が待っている良い報せは実体を持たないから。何を待っているのか、私にもわからないから。 ま

4月29日

昨日、夜ご飯を食べないで寝てしまったから、おなかがすいて目が覚める。朝ごはんにほうれん草入りのオムレツを焼いた。そういえば今日は祝日、両親の結婚記念日だったな、と思いLINEを送る。今日で結婚してから29年になるのだそう。外はとても晴れていて気持ちがいい。だんだんと曜日の感覚が鈍くなってきているのを感じるけれど、祝日にはちゃんと祝日っぽい天候、祝日っぽい空気が街の中にあるような気がする。 2つ先の駅に住んでいる友人と中間地点で待ち合わせて散歩をした。「最近何してる?ゴールデ

これまでにない4月。

写真は2年前のもの。今年は思う通りの花見ができずに散ってしまった。また来年、会えますように。 1年前は平成最後の日だったということに、今日になるまで気がつかなかった。 この1年は本当にあっという間で、まるで何ヶ月も前のことが昨日のことのようだ。 この1ヶ月はなんだか不思議なもので、長く感じたといえばそうなのだが、早かったとも感じる。ここまで同時に成り立つって今までにあまりなかった気がする。バグかな。 ********** 月初めに決めた4月の目標は、 心の自然な動き

0019 《紳士な彼と牛乳のお話を.》

 バレンタインデーから数日たったある日のこと。懐かしい人のことがじんわりと蘇ってきた。  マンハッタンにあるイタリアンレストランで一人食事をしている。お皿からふとあげた目線が、前の席の男の子の背中に向いていることに気がついた。お父さんと、お姉ちゃんと三人でテーブルを囲んでいるその子は小学校低学年くらいだろうか。  ニューヨーク郊外の幼稚園に通っていたわたしは、先輩に憧れを抱いていた。一つか二つ歳上の小学生だった。彼の妹とはクラスメイトで、ごくたまに会えた時には、わたしのこ

スペインの海街・シッチェス弾丸1日旅(2019.2)

#オンライン旅行記 マガジン用。沢山写真載せてますが、ここまでやらなくても全然OKです。。。久々に振り返ったら懐かしさでいっぱいになった! 2019年2月、スペインはシッチェスへ訪れた際の記録🇪🇸きっかけは2018年の秋に『カメラを止めるな!』チームが映画祭目的で訪れていたこと。スペインには以前から行ってみたいと思っていたので、冬休みのタイミングでバルセロナとシッチェスを訪れました。 🌹 バルセロナから電車でシッチェスの駅へ。海外の電車って本当に難しい!!!英語で聞きま

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イラストいろいろ

幻冬舎から

本日から連載が始まりました。 1月くらいから加筆・修正を重ねやっと完成した短編集です。プロではないから稚拙だし意味わかんないなぁなんて自分で読んでみて笑っちゃう部分もあるけれどたくさんの人に読んで欲しいです。 月に一度12回の連載になります。ぜひぜひ〜。

【牧水の恋の歌】⑦海哀し

海哀(かな)し山またかなし酔ひ癡(し)れし戀のひとみにあめつちもなし  最愛の女性小枝子と、千葉の根本海岸で新年を迎えた牧水。心身ともに結ばれた初めての旅だった。雑誌「新聲」明治四十一年二月号には「海よ人よ」と題された、ほとばしるような短歌四十六首が掲載されている。これは、その冒頭から二首目の作。  まさに恋に酔いしれる牧水。その瞳には、天も地もないという。恋の嵐に巻き上げられて、全世界をぐわんぐわんと舞うような感じだろうか。  海は哀愁を帯びている。山もまた……。しかし

アンダンテ。

あれもこれも、 愛だったんだよ。 つらいことも。 かなしいことも。 失敗なんて、 ひとつもなかった。 学ぶためにあったって、 思える日が、きっとある。 ひとは、時に。 急いでしまう生き物だ。 急ぎたいわけじゃないのに、 何かに追われてしまったり。 誰かに合わせて、 走ってしまったり。 マイペースがいいよ。 だって人生、一回しかないから。 宇宙は無限だけど、 地球ではあらゆるものが 有限だから。 自分のやりたいこと、 一緒にいたいひと、 自分で選んで、 愛して

けものみち

わたしのすんでいるところには、どうぶつがたくさんいます。それはねこやいぬのようなものではなく、栗鼠や狸のような、にんげんからえさをもらわないどうぶつです。このあいだは白鼻心をみたわよ、とむかいにすむ森田さんがいっていました。 かれ草をかさこそとふむおとがしたら、それはかれらです。竹がゆれてうめきごえがきこえたら、それもかれらです。だれかにみられているようなかんじがしたら、それもかれらです。どうぶつ、はわたしにあうと、かならずわたしをみます。わたしのことを「なんやこいつ」とい