【旅エッセイ57】太宰治の斜陽館
「恥の多い生涯を送って来ました」は、太宰治の人間失格に書かれた有名な一文。
「第一の手記」はその言葉から始まり、いかに人間というものに恐怖や絶望を感じていたか、道化を演じなければ生きていけなかった体験が主人公の語りとして書かれている。
もちろんフィクションではあるけれど、太宰治の自伝だとか、死ぬ前の最後の完成作品だから遺書とも言われている。
2019年6月19日で太宰治は生誕110年。
数々の名作を現代にまで残した太宰治の生家は、今は記念館になっている。「斜陽館