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映画

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2021年1月の記事一覧

Netfilxでいま観られる!オススメ映画とドラマ3選

動画配信で以前よりもよく映画を観るようになったという声も聞いたりするようになって、何だかんだ映画って観られてるんだなって思ってます。 最近はインスタでも動画配信で観られるオススメ映画を紹介しているのですが、今回はNetflixでいま観ることができる映画とドラマ3作品を紹介します。 ぼくたちのチーム 2016年 アイルランド 96分 監督・脚本:ジョン・バトラー 出演:アンドリュー・スコット、ニコラス・ガリトゼイン、フィン・オシェイ、他 これは知らなかったのですが、かな

ラスト、コーション

あらすじ:1940年前後、日本軍占領下の上海。ワン(タン・ウェイ)は女スパイとしてイー(トニー・レオン)のもとへ送られる。しかし、大臣暗殺を企てる抗日青年との間で心が揺れ動くワンは……。 とても美しい映画でした。 男女の愛の駆け引きは、どの時代にも通じるものがあります。 イーとワンの絡み合う視線、そしてぶつかり合う体は正に「戦争」でした。 初めは男が女を力で組み伏せるのだが、女の方が一枚上手。 女の色香に男は惑わされ、のめり込む。 女は、体を重ねるごとに男の魅力に惑う。 そ

「Go Women, Go !」Vol.11映画「マリッジ・ストーリー」

まだおこもり時間が多い中、ゆったりとおうちで映画鑑賞はいかがでしょう? 「Go Women, Go!」でフィーチャーする今回の映画Vol. 11は、Netflixでも配信中の「マリッジ・ストーリー」。シングルの人でも共感する作品です。 監督:ノア・バームバッグ 出演:スカーレット・ヨハンソン、アダム・ドライバー、ローラ・ダーン他 バックナンバーも是非 チェックしてくださいね? Vol. 11 「マリッジ・ストーリー」 https://www.gowomengo.press/

人を狂わせるほどの愛【映画】容疑者Xの献身

#映画感想 #邦画 #東野圭吾 【見た映画】 容疑者Xの献身 2008年  主演:福山雅治 監督:西谷弘 原作:東野圭吾 【はじめに】”この世に科学で証明できないものなど存在しない” どこかで聞いたようなセリフです。理系出身の私も、この言葉が真実であると信じたいですし、実際そうではないかと思っています。 本作はこの言葉に多方面から疑問符を投げかけていきます。 本作は 「実に面白い」 というセリフで有名なガリレオシリーズの一作です。 ドラマやアニメの劇

プロフェッショナルとは何か?「プラダを着た悪魔」

私の趣味は読書、映画です! 今年の目標として、感想をアウトプットしていきますよ(´∀`*) 本日はこちら! 「プラダを着た悪魔」です。 【この作品がおすすめな方】 ・仕事をがんばりたい方 ・ニューヨークの街並みやハイブランドにわくわくする方 【おすすめシーン】 ・日曜の夜におすすめ!(2時間以下で見れる、胸糞悪いこと起きない) ・誰とでも安心して見れる。(きわどいシーンはほぼない、ライト) この作品、何度観たかわかりません。 最初に観たときは学生だったかな、もう覚え

インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌の感想(ネタバレあり)

京都も緊急事態宣言で出かけにくく今年はまだ全く映画館で映画が観れていないので前回の自粛期間に書いた「パディントン2」に続いて生涯ベスト映画の感想を。今回は生涯ベスト音楽映画。 不幸を笑う映画コーエン兄弟お馴染みのドライさがとても観ていて心地よい。 感動的なシーンになりそうな予感がした次の瞬間梯子を外され、乾いたコメディシーンに変わっていく。 ただそのドライさが逆に「どんな不幸も大した事じゃないんだよ」と言ってくれてるみたいで何故か優しい印象すらしてくるから不思議。 映画を

【炙り出される】映画『聖なる犯罪者』【人間の業】

1月15日の金曜日から公開されているポーランド映画の『聖なる犯罪者』。本作は2019年のヴェネチア国際映画祭で上映されたほか、トロント国際映画祭など世界中の映画祭で上映され数多くの賞を獲得している。アカデミー賞の国際長編映画賞にノミネートされたほか、ポーランドのアカデミー賞とされるORL Eagle Awardsでは作品賞、監督賞、脚本賞など11もの賞を受賞している。 『ショーン・オブ・ザ・デッド』(2004年)、『ベイビー・ドライバー』(2017年)のエドガー・ライト監督か

探偵はBARにいる

鑑賞時の感想ツイートはこちら。 2011年の日本映画。北海道を舞台に、大泉洋と松田龍平がコンビを組み、ハードボイルドなタッチで事件の真相を追う探偵ミステリー作品です。原作は、東直己のハードボイルド小説「ススキノ探偵シリーズ」。 共演は、小雪、西田敏行、田口トモロヲ、松重豊、高嶋政伸、吉高由里子、ほか。 原作はハードボイルドな小説シリーズ本作は、東直己(あづま・なおみ)の小説『バーにかかってきた電話』が原作。札幌の歓楽街ススキノのバーを根城に〈探偵〉兼〈便利屋〉を生業とし

【僕らの性春は笑えて】映画『グッド・ボーイズ』は最高だ【少し泣ける】

去年の6月12日に公開された『グッドボーイズ』。周囲の評判が良くて気にはなってたが、惜しくも劇場鑑賞を逃していた本作。今回鑑賞したところ、これが予想外に面白かった!ということで、本作の魅力を語りながら紹介していきたいと思う。 【可愛くてお下品で切ない!色んな要素がMixされた脚本が良い!】まず、本作は脚本が素晴らしい。あらすじは大体こんな感じだ。 小学6年生のマックス、ルーカス、ソーの3人は、家がご近所同士の昔からの仲良し3人組。ある日、マックスはクラスの中でもイケてる男

劇的でないながらも、じわりと滲み出る空気感。

映画で特別な盛り上がりを見せる場面がないと、ややもするとどこか退屈しきった展開になりがちだ。その点、小説だと得に大きな転換期がなかったとしてもなんとなく物語の中に誘われてしまう、そんな作品がある。 先日書いた記事の中で、音楽繋がりということで『羊と鋼の森』という調律師に関する作品について触れたのだが、それ以外にもどこか淡々としながらも主人公の人柄のようなものが滲み出ていて、どこかその人の人生を一緒に生きているような世界観がじわりと感じ取れる作品がいくつもあったということを思

イースタン・プロミス

あらすじ: ロンドンの病院で産婦人科医をしているアンナ(ナオミ・ワッツ)のもとに、ロシア人の少女が運び込まれる。しかし、出産の直後に少女は命を落とし、日記と赤ん坊が残された。そこに記された内容に危険を感じながらも、赤ん坊の家族を見つけ出そうとするアンナ。彼女はあるロシアン・レストランにたどり着き、ロシアン・マフィアに雇われているミステリアスな男ニコライ(ヴィゴ・モーテンセン)に出会う デヴィッド・クローネンバーグ監督は、リアルでクールなマフィア映画を作る監督だったけか?『ヒ

刺さる台詞:後悔はせず、思い出して(『燃ゆる女の肖像』)

 『燃ゆる女の肖像』を見た。2020年に見ていたら年間トップ5の1位か2位に入れたと思う。『フォードvsフェラーリ』にも特別な思い入れがあるので順位をつけるのは難しいが。(該当記事でも書いたがあまり映画館に行けず『マティアス&マキシム』や、短編『リコーダーのテスト』がすばらしかったキム・ボラ監督の『はちどり』といった作品も見逃しているので最終的に順位がどうなるか分からない)  その後半で「新たに、後悔の念が芽生えてきた(J'ai un nouveau sentiment,

映画鑑賞『燃ゆる女の肖像』

新年一発目に観てきました。 セリーヌ・シアマ監督のフランス映画で18世紀の女性同士の恋愛を描いた作品です。 以下感想 絵がテーマだからか、美術館に行ったような気持ちになりました。 ブルターニュの美しい景色と、様々な絵画を通じて表れるドラマ、そして2人の交流がこの作品という絵画を見てるような感覚になりまして。 ストーリーは一見淡々としているのですが、マリアンヌとエロイーズの感情が動き出してからはどこかヒリつく熱いものを感じます。 2人の恋は『終わり』が決まってるんですよ

さよなら、ドビュッシー

休みの日、なかなか表立って外に出づらくなってしまったので、とりあえず映画を見よう!と思い立ち、契約しているネットサービスを漁っていたらなんとも懐かしいタイトルを見つけた。 『さよなら、ドビュッシー』<あらすじ> ピアニストを目指す16歳の遥は、両親や祖父、従姉妹らに囲まれ幸せに暮らしていたが、ある日火事に巻き込まれ、ひとりだけ生き残る。全身に火傷を負い、心にも大きな傷を抱えた遥は、それでもピアニストになることをあきらめず、音大生・岬洋介の指導の下、コンクール優勝を目指してレ