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トピックス(日本)

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素敵なクリエイターさんたちのノートをまとめています。
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2021年8月の記事一覧

出版社への小説の「持ち込み」は嫌がられる?

文芸エージェントの仕事とは?いつもお世話になっております。 今、****さんの「***」という原稿を弊社でお預りしています。 たいへんお忙しいと思いますが、ご興味をお持ちでしたら、 ご検討いただくことは可能ですか?  お返事、お待ちしております。  そんなメールを編集者さんに1本送るところから、私の「持ち込み」は始まります。編集者さんから「ぜひ送ってください」とお返事をいただくと、著者略歴と作品概要をまとめた企画提案書(A4で1枚程度)、サンプル原稿(または完成原稿)をメー

【小説】 スクープ・ストライプ  vol.12

***  撮影はわたしのママのアトリエで行われた。人物撮影用の背景のスクリーンはなかったけれど、 「レースのカーテンがあれば大丈夫」  そう高階が言うので、それを壁いっぱいに提げる。  エミリーに着けてもらうのは、スプスプの医療用ランジェリーでも比較的ラグジュアリー感のあるアイテム。アンティークのレースをあしらった、白地なので一見シンプルに見えるけれど、着け心地もシルエットもとても上品に仕上げているもの。  着脱と着け心地に配慮するため、フロント開きのスナップボタン留めなの

きらめけ☆青雲学院!

 ハロー! 私、青雲学院の夢見る女子校生、高野ゆかり。いつも退屈な授業ばかりでやんなっちゃう。でも、そんな日々にも心躍る瞬間というのはたしかにあって......。ああっ、噂をすればなんとやら。目当ての彼が、横断歩道を今過ぎようとしているわ。一人の男に翻弄される人生は、果たして惨めかしら? 滑稽かしら?でも、私だって輝かしい青春を、口に出したい年頃なの! 周りが何と言おうと、それだけは押し通させてもらいます。十代の限りある生命において、そんな感情の高鳴りほど生を彩ってくれるもの

【号外】11月23日の第32回文学フリマ東京にSugomoriが出店します!

文芸誌Sugomoriが11月23日の第32回文学フリマ東京に出店します! 前回の第31回文学フリマ東京では、vol.1ということで合同誌を発表。 「令和3年の○○」というテーマで各物書きたちが小説を書きました。 たくさんの方に購入していただけたことももちろんですが、それ以上に、活動の結果を形に残してお届けできたことが嬉しいです! ▼文芸誌Sugomori vol.1はこちらから購入可能です そして、2回目である文芸誌Sugomori vol.2では、各物書きたちが

うつせみ物語 (7)

 まだこよりの色もあざやかな新品の線香花火で、ピンク、むらさき、ピンク、赤、黄色、また赤、それぞれ、歯医者さんの待合室、理科室、タンスのなか、クレンザー、って、別のにおいがしそうなくらい、染めたて、つくりたてで、つんつんした先っぽの赤を金のテープでむすんだら、オニアザミだった。  横断歩道の信号の柱にそなえられてる花束だった。二十本くらい、金のテープでとめてある、そのまま、ばらさずに、たぶん、一本も火をつけずに、海の家かコンビニか、それとも、夜店、カブトムシも売ってる近所のス

うつせみ物語 (6)

 ラジオ体操第一が終わったら、みんな、遊ぶ。一年生から五年生まで、六人いた、わたしの母は四年生だった。母以外のみんなは、缶けりしてた。母は、ひとりで、草をむしってた。同級生の運送屋の軽トラがとまってる、駐車場になってるあき地を通って、細くくびれた、そこだけ草が生えてない、白い、砂浜の入口みたいに踏みかためられた土の坂をおりて、そこが集合場所の公会堂の前なんだけど、あき地の前は国道をはさんで、また、あき地で。  そこで、母は、ひとりで遊んでたんです。  ダンプカー、クレーン車、

呆れたFUJI ROCK FESTIVAL

◉東京五輪を中止しろと叫んでいた人たち、なぜかFUJI ROCK FESTIVALには辞めろとは言わなかったですよね。言ってた人も一部にはいたでしょうけれど。共産党の志位氏も、オリンピックではクラスターが発生していないのに、まだ開催もしていないパラリンピックを辞めろと言いながら、現にクラスターが発生している甲子園大会、辞めろとは言わない。そういうデタラメが可視化された令和の日本。 参加者は、国に責任転嫁する情けないタイプと、ポエムで情に訴えようとするタイプと、その複合タイプ

大阪府医療支援③

新大阪駅に到着 美味しそうな食べ物が並ぶ 数年前、横浜でお世話になった大好きな先輩に再会するために 大阪旅行をした時 551の肉まんを買い与えてもらって 「新大阪に着いたらとりあえずこれ食っとけ。」 そう言われたのを思い出して 買ってみようかと思った矢先 僕の住む田舎とは桁違いの人混み そもそも人混みを避けて生活して数年 免疫の衰えを痛感して逃げるようにタクシーへ乗り込む 目的地を伝える前に窓を開けた自分に 少しだけまた怖くなって 大阪府に準備して頂

深海にさす光

海のテラスで星を見上げる。海の底で見る星空ってのも案外乙なもんだ。 星々の輝きを受けてプランクトンだとかがキラキラ眩しい。 世界が海に沈んで数世紀が経った。人類が地上にいた頃はもう資料なんかでしか知らない人たちばかりだけど、やっぱり時々太陽の光が恋しくなる。 人口が減少して、地上に住めなくなって、宇宙移住計画は火星とのトラブルで難航したあの頃、私たちは海へ向かった。元いたところへ戻る選択をしたのだ。もちろん、半分ほどの人たちはやっぱり宇宙を望んだけれど。 知らない世界に飛

8月31日の伝言。

みなさん、こんばんは。禧螺です。 今日もnoteをご覧いただき、ありがとうございます。 今日で8月も終わりですが、みなさんにとってのこの一月はいかがでしたでしょうか? 明日の9月からも、どうぞよろしくお願いいたします。 今日は、8月31日。 夏休みの終わりと同時に、特に今では、小学生・中学生・高校生で自殺が多いとされる日です。 あの時、死ななかった私へ、現在の私から、伝言を記しておこうと思います。 🌃 いつかの私へ。 元気にしてる?なんて、聞くまでもないと思

ヴェネツィアの休日 #1 〜夕陽に染まるサン・マルコ寺院を愛でた日のこと〜

ローマ、フォレンツェを経て やってきたのは 水の都・ヴェネツィアです。 その美しさには 一瞬で虜になってしまいました。 街全体がまるで宝石箱のようなのです。 その中で一際 輝きを放っていた「宝石」は 夕暮れ時に訪れた サン・マルコ寺院。 9世紀に、ドゥカーレ宮殿に付属する 宮殿礼拝堂として建てられました。 二階建ての大理石でできた こちらの寺院は サン・マルコ広場を その宮殿、鐘楼、時計台と ともに彩っています。 (寺院バルコニーからの眺めです。) 正面を飾

自由研究を研究する

夏休みの宿題で最大の難関の 自由研究がまだ終わらない君 レポート用紙一枚で 済まそうとする君に母は もっと沢山書けと言う 友達に聞いてみなよと言われた君 友達は八枚書いていた ほら言ったでしょと 得意そうな母 ちょっと待って 先生の身になってみなよ クラスの全員が八枚も書いて来たら 読むのが大変だ 枚数は関係ないけど 一枚はよくない 一枚半か二枚半がいいよと僕が言うと 君の顔がパッと明るくなった 問題は内容なんだけどね

手軽にタンパク質チャージ♪カルディで見つけた豆乳シリーズ🥛🌱

こんにちは、ゆうです☺️ 前回のカルディのドライフルーツに続き、カルディシリーズです♪ 今回気になったのは、大豆たちです✨ 最近、健康志向方々が増えて、植物性タンパク質が多く採れる大豆をよく目にするようになりました😳 私も納豆やお豆腐などをよく食べて、大豆を取り入れているのですが、手軽に取り入れられる大豆達を見つけました✨ 紹介していきます〜🥠 * * * 豆乳サンドビスケット 出典元:下記サイト https://www.kaldi.co.jp/ec/pro/

平和で幸せな日 8月31日

「野菜も食べなさい。」 「食べない!」 「食べなさい。」 「いや!」 「食べなさいってば。」 「・・・。」 再三の要求に、彼女はとうとうそっぽを向いて返事もしなくなった。 微笑ましい親子の会話だと思って聞いてくださったみなさん、すみません。 これは成人になって7年目の大人同士の会話です。 この不毛な会話もなんと366日目。 本日は記念すべき一周年の日です。 おめでとうございます! などと、自分の脳内にナレーションを流す。 彼女は野菜が苦手だ。 ピーマンだけは食べられない