「店長がバカすぎて」(早見和真)

感想を書こう書こうと思いnoteを作って1ヶ月。特に準備などしてた訳ではないけども、出不精、筆不精なのが相まって、このタイミングになりました。実は大きな病気になって以来、物事の「悪い」部分というものをなるべく「良い」ものと捉えるような考えになった(というかした方が幸せな生き方だと感じた)ため、感想は基本的には「良い」なと思った部分を書こうと思っています。何にせよ出会って、お金を出した本は、ある意味「出会ってしまった」友達みたいなものだと思うから。



第1冊目は「店長がバカすぎて」(早見和真さん、角川春樹事務所)


◇あらすじ◇

「幸せになりたいから働いているんだ」
 谷原京子、28歳。独身。とにかく本が好き。現在、〈武蔵野書店〉吉祥寺本店の契約社員。
山本猛(たける)という名前ばかり勇ましい、「非」敏腕店長の元、文芸書の担当として、
次から次へとトラブルに遭いながらも、日々忙しく働いている。
あこがれの先輩書店員小柳真理さんの存在が心の支えだ。
そんなある日、小柳さんに、店を辞めることになったと言われ……。

https://books.rakuten.co.jp/rb/15893163/


タイトルにもある通り、店長は「バカ」と表現して良いのかわからないが、とにかく空気が読めない人間。読んでいてこちらも、もしこのような人が職場にいたら厄介だなぁと文字から厄介さが出てくるような人物像。

主人公の「仕事辞めたい」という気持ちもとても分かります。そして勝手なイメージとして書店の店員さんは本が好きで、言葉遣いが巧みと(勝手に決めつけてしまってはいる)いうこともあったのか、文章の中にもグサりと突き刺さる言葉もあり、思わず付箋を貼ってしまいました。(そしてその付箋の部分は繰り返し読んでいます)

そのうちを少し紹介すると、

物語の持つ力の一つは「自分じゃない誰かの人生」を追体験することだ。
私たちはみんな何かに依って生きている。そこに救いがあるのなら、どんなうさんくさい自己啓発本でも、得体のしれない宗教であっても、思う存分頼ればいい。私にとっては小説こそが最高の自己啓発本であるし、生きる上での道標だとも思っている。

あああああああ、そうそうこれ、これ、私が本に求めているものなのだなぁと、本越しの書店さんにある意味、教えてくれていたのだと。そうだよね、小説に頼ってもいいですよね・・・


(少しネタバレあり)


SNSを味方に言葉を武器にした作家が言葉によってひっくり返されるシーンが印象的で、「こういう人いるよね」っていうのは店長だけではなく、文中に出てくる強烈なキャラクターの人もあるある。

最後のドンデン返しには少し理解が(私には)難しく、最後の主人公も、そんな気持ちになる!?と、ここでも共感は少し難しかったです。

これを読んだ書店員さんとどこまでリアルなのか雑談したくなりました。大学時代の友人まだ書店で働いているかな。文中には小さな本屋には、欲しい本の入荷が難しい時もあるという描写もあり、なかなか厳しいなぁと思うところもありました。

どんどん街中から消えている書店がなくならないためにも、私は大好きな本を書店で買いに行こうと思っています。(楽天のURLを貼っているのは矛盾かもしれないけども、本を手に入れる手段として否定はしないので)

頑張れ、本屋さん

そして私は紙の本が大好きなので、これからも本を買って、色々な物語に出会えることを楽しみに生きています。

だから、本屋さん、生き残ってください。出版社さん、素敵な作品楽しみにしています。

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平成生まれ、ジャニーズ、つんく、秋元康育ち。 欲しいものは、穏やかな日々。
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