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辛さレベル

 『人生のストレスランキング』によると、1位は“配偶者の死”だそうです。誰もが経験することではないかもしれませんが、相対的には、ということのようです。2位、3位に“家族・友人の死”と続きます。

 さらにその下位に離婚や別居、失恋(今でもこの言葉を使うのでしょうか)と続いているところを見ると、亡くなってしまった人とは二度と会えずやり直しもきかないということを考えると、上位のストレスは当然かなと思います。

 たまに、「辛いことがあって話しにくいけど勇気を出して相談したのに、世の中にはもっと辛い思いしてる人がいるんだよ、それに比べたら大したことないじゃない、と言われて萎えた」と聞かされることがあります。確かに、そのような対応をされたら、二度とその人には話す気が起こらなくなるだろうなと思います。

  そう言われて気が晴れる人もいるかも知れませんが、ひねくれた見方をすると、自分より辛い目に遭っている人を踏み台にして幸せを感じろと言われているような気もして、何だか下品だと感じました。でも、ある種の幸せの原理的にはそうかもしれません。

 それにしても、もっと辛い目に遭っている人を知っていて助けてあげたいのなら、ぜひとも力になってほしいと思います。
 
 ひとりひとり生きていく中で経験することも違うし限られるので、自分より辛いかそうでないかなんて本当に感じることはできません。
 その辛さに耐えられる耐性もひとりひとり違います。
 
 ただ、目の前に自分を頼って勇気を出してやってきてくれた人のことを考えれば良いだけで、これは心の専門家でなくても誰でもできることだし、そうあってほしいと密かに思っています。
 
 これは悩み相談だけでなく、仕事を依頼されたり日々の雑務をこなす中でも当てはまることだと思います。重要度とか誰に頼まれたかとか誰に見られているかとかによって、しばしば順位付けしたくなりがちですが、ただ目の前で起こっていることに自分が関わっていることがはっきりしている場合は、早急にきちんと向き合うことは当然のことのように思います。

 きちんと向き合う自信がないと、回り道してしまいがちです。
 これは自分の反省点でもあります…


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