服について

洋服ほしい。

夏服がほしい。

ちょっと前にクローゼットの衣替えをして、去年着ていた夏服をたくさん掘り起こしてみたんだけども。

全然着たい服がない。

なんでこんなの買ったんだ?去年よくこんなのを着ていたな?なんて思ってしまう。

もちろん数着はお気に入りの物もあるけれど。

去年はYシャツばかり着ていた。

季節ごとに半袖、長袖、七分袖など適応させてYシャツと生きていた。

Yシャツを着ておけばとりあえず好青年っぽく見えるだろうと思っていた。

今年はTシャツしか着ていない。

少し大きめのTシャツを着て、細身のズボンを履いておけば大体何とかなってしまう。

Tシャツはそれ一枚だけで成立してしまうので、ついその便利さに頼りきってしまう。

とりあえずツナマヨを乗せときゃ美味い、みたいなことだ。

ただ、今までYシャツ派だったばかりにTシャツをあまり持っていない。

なのでTシャツがたくさん欲しい。

結局ファッションは楽ちんが一番だ。


誰も彼もがアレをパンツと呼ぶ時代に、僕は未だにズボンという呼び方をやめられないでいる。

いや、ある種こだわりになっていると言っても過言ではない。

ズボン。あぁズボン。

なんて甘美な響きか。

それを何でみんなパンツと呼ぶ。

何故自ら分かりにくい同音異義を増やそうとする。

ズボン以上に分かりやすい言葉はないだろう。

それでも尚パンツと呼ぶのはただのカッコつけではないか。

あれか、カタカナを使えばカッコいいと思っているタチか。

いや、凄く分かるけども。

カタカナは確かにカッコいいけども。

ただズボンもカタカナだ。

さっき調べたのだけれど、ズボンはフランス語のjuponから由来しているという説があるらしい。

めちゃくちゃお洒落でカッコいいじゃないか。

フランス語だぞ。ボンジュールやらメルシーやらのお友達だぞ。

カタカナにカッコよさを感じるみんなには分かると思うが、英語よりもドイツ語やフランス語の方が響きがカッコいいイメージが漠然とこう、あるだろう。

少年漫画のキャラクターとか組織名とかが、英語よりもドイツ語やフランス語の方がカッコよく感じるアレ。

言語に優劣がある訳ではないが、英語以外の外国語の響きに憧れがあるのはやはり否めない。

つまりパンツは英語なので、フランス語(かもしれない)のズボンの方が論理的にも圧倒的にカッコいいという事になる。

(ちなみにフランス語ではなく、擬音のいわゆる「ずぼんっ」から来ているという説もあるらしい。だとしたらめちゃくちゃダサい。)

そして小難しい語源だとかを抜きにして、言葉の響きだけで考えてもパンツとズボンはどっこいどっこいだろう。

そう、ズボンにあぁ甘美な響きだとか言ってたのは全部嘘だ。

パンツもズボンも、響きだけではどっちも大したことはない。

だったらこう、フランスというお洒落な背景を持って尚且つ伝わり易いズボンの方を使いたいと思わないか。

一流モデルもファッションデザイナーも、気軽にズボンと呼んでいい時代にしていこうではないか。

ん?

あっ、パンツじゃなくて?

種類ごとに?

スラックス?

あっ、ジーンズ?

パンタロン…?

そっちの方が…カッコいいな…。


今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。


おわり

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