へいへい@読み聞かせST

ST(言語聴覚士)のへいへいです!STとは国家に認められたコミュニケーションの専門家。…

へいへい@読み聞かせST

ST(言語聴覚士)のへいへいです!STとは国家に認められたコミュニケーションの専門家。脳科学、発達心理、音声言語学を通して子育てや話し方についての情報をまとめていこうと思います。声優さんと一緒に発達障害児向けの絵本の読み聞かせ会をやってます。大田区社会福祉協議会公認となりました

マガジン

最近の記事

絵本解説:だるまさんシリーズ

 先日、絵本の読み聞かせ会がありました。 声優さんを呼んで発達障害といわれる子供たちに絵本を読んでもらうという催し(参加無料です)。私がこれを始めて18回目になるらしいです。年齢層は幅広く、生後半年の赤ちゃんから小学五年生まで、障害の程度も様々。そんな読み聞かせ会でも鉄板の絵本というのがいくつかあります。子どもが熱中する絵本はやはり、名作として長く読み続けられていたり、ベストセラーになっているものが多いわけです。 何がそこまで子どもを魅了するのでしょうか。 今回は「だるまさん

    • 子供をのばす叱り方 ~叱り方にはコツがある~

      「子どもの叱り方がわかりません」 よく聞かれる質問です。 当然ですよね、学校で叱り方の授業なんてありません。 むしろ「これまでの人生で叱ったこと自体あまり経験がない……」 なんて方も多いのではないでしょうか。 ご安心ください。 コツさえわかれば大丈夫です。 実は、「叱る」という行為はタイミングと内容、態度の三つの要素だけ掴んでおけば良いのです。 「叱る」ことへのストレスを減らすために一緒に考えてみませんか。 ・叱るって嫌な言葉叱るという行為はあまり良いイメージがありません。

      • ひらがなって何歳から書けるようになるの?

        「うちの子供がなかなか字を書けるようにならないという」ご相談はとても多いのです。 そもそも文字っていつ頃から書き始めるものなのでしょうか。 今回は『書字』について考えていきます。 ※この記事は発達心理学、小児発達学からまとめています。 書くということまず、文字(ひらがな)の習得時期ですが、だいたい6歳前後と考えていただければ良いと思います。 発達段階はぴったり◯歳でこうなる、というようなものではありませんから、数ヶ月の誤差は問題ないのです。 一安心していただいたところで、詳

        • 子供にあった絵本の選びかた

          おすすめの絵本を教えてください、絵本の読み聞かせ会をやっているとよく聞かれる質問のひとつです。 では、おすすめすべき絵本とはなんでしょうか。 結論から言いましょう。 それは「子どもの発達段階にあった絵本」です。 この子どもに合わせた絵本の選択こそが子どもの発達を促し、自発性を高める鍵となるのです。 ここでは、子どもに合わせた絵本の選び方とそのための知識を簡単にまとめていきたいと思います。 ※この記事は発達心理学、小児発達学からまとめています。 絵本って何?辞典でひくと「絵

        絵本解説:だるまさんシリーズ

        マガジン

        • へいへいのマガジン
          6本

        記事

          ちょうどいい、生き方

          「好きなことをして生きていく」  最近そんな言葉をよく耳にする。 「好きなことをやってるんだからもっとやれ。どんどんやれ」 「好きなことをしてるんだから勝てなきゃゴミだ」 そんな感じだ。 それってなんだか疲れないだろうか。何事もほどほどが良いと思う。 好きなラーメンも二杯まではなんとか美味しく食べられる気がするけれど、三杯目からは苦行になりそうだ。 何事も過ぎれば毒なのではないだろうか。 ちょうどいいところ 私は発達障害を持つ子供たちをサポートする活動をしている。 発達障

          ちょうどいい、生き方

          絵本で自然と学ぶ力を育てる方法

           絵本というのは幼児の発達に非常に重要な要素です。  知識の発達を促すだけでなく、情緒発達の面をみても、絵本は子どもの発達に欠かせないものと言えるでしょう。  貴方は絵本をどんな基準で選んでいますか?  今回は子どもの読む機能に注目して、勉強してみましょう。  ※今回の記事は心理学、言語学の論文や文献を参考にまとめています  読み書きの発達は一般的に学校や幼稚園で先生に教えてもらってから始めるものと考えられています。しかし、実際には幼児期から徐々に始まっており、毎日の生活の

          絵本で自然と学ぶ力を育てる方法

          話し方は遺伝する? 信頼を得る話し方と損する話し方

           今回は子育てからビジネスまで様々な場面で使える「話し方」について考えていきます。 「話が上手い人」になるにはどうすればいいのでしょう。一緒に考えていきましょう!  ※この記事は発達心理学、社会言語学、心理学の論文や文献を参考に生活に役立つ知識を共有する目的で書いています。  最近は自分で表現する人が増えてきたようです。  各種配信やYouTubeなんかで個人が発信するコンテンツが増えたからかなーなんて思っています。  「話し方」というのはたくさんの方に関連のあるテーマなの

          話し方は遺伝する? 信頼を得る話し方と損する話し方

          子供の言語発達を促す「声かけ」の方法を考える

           今回は、0歳から1~2歳のお子さんについてのお話となります。  さて、お子さんへのより良い「声かけ」ってどんなことでしょうか?  すぐに思いつく方もいれば、んん?と悩む方もいるかもしれません。  実はすごく簡単な方法なのです。  良かったら私と一緒に少しだけ考えてみませんか?  今回は言語発達学と発達心理学からまとめていきます。  毎回、記事は5分くらいで読める程度の文章量でまとめているつもりですので、そこまで長くありません。たぶん!  読んだ後にご自分の声かけについて考え

          子供の言語発達を促す「声かけ」の方法を考える

          はじめましての自己紹介

           皆さま初めまして、言語聴覚士のへいへいと申します。そもそも言語聴覚士なんて聞いたことないって方のほうが多いと思います。知っていた貴方、マニアですね?  言語聴覚士というのは、大雑把に言えば国に認められたコミュニケーションの専門家と言ったところでしょうか。  これからこちらで、脳科学や発達心理学、音声言語学という観点から、子育てやお子さんの発達、言葉を使うお仕事の方の役に立つ論文や情報をまとめて記事にしていきたいなと思っています。というのも、わたしは普段、言語聴覚士として講

          はじめましての自己紹介