「ITベンチャーが語るエンジニアリング組織論とは」感想

本日お邪魔した、「【特別対談】 ITベンチャーが語るエンジニアリング組織論とは〜成長し続けるエンジニアリング組織であり続けるために〜」のイベントについて、簡単に感想を。

●前提
私は一介の平SIerである。大学時代に少々組織論をかじっていたこともあり、組織運営に関する関心は高い。だが、自社のM層の責任範囲の大きさ、M層に上がる基準の不明瞭さから、マネージャーなんてやりたくないよと思っている。上長面談をすると、マネージャー候補だよとそれとなくいわれる。

●所感
今回参加者の割合が想像以上にマネジメントにかかわっている方が多いことにびっくりした。ちょっと場違いじゃないかな、私という気持ちもあったりなかったり。(余談だが、エンジニアリング組織の招待論はまだ序盤の序盤しか読めていない状態である)
全体を俯瞰したレポートは、きっとほかにもアウトプットしてくださる方がいらっしゃるかと思うので、私なりに琴線に特に触れた点を2点伝える。

・マネージャーは神じゃない、マネージャーも人間である。マネージャーになったとたん、親や先生であるかのような線引きが行われる。
 この言葉の逆サイドから見た話で、この澤円氏セッションの「会社が社員を子ども扱いする」というキーワードが思い出された。
要はマネージャーだからhogehogeしなきゃ、してはいけないとか、平だからhogehogeできないみたいな隔絶を「認識」して、普通の1対1の人間関係に立ち返ることこそが肝要ではないか、と理解する。
正直なところ「役割」としてのマネージャであることは理解できても、利益を追求するという意味での会社の代弁者という意識はぬぐえない。その観点で、評価面談などされようものなら、それこそ「理解しあえない」の連鎖になるというのは身をもって実感している。ならば、どうやって自分のために、いい「本音」=私が真に欲するFBを彼らから引き出させばよいのか。

・(採用について)「あなた」だからほしいという、説得力のある下準備やアピールが必要。本音部分の「何となく優秀なエンジニア」がほしいという姿勢では、採用につながらない。
私も今実際に行っている”自分の価値を市場に照らし合わせる"活動において、やはり何となく若くて見込みのある人が欲しがられているのだろうなというのは感じる。
今の立場(=採用される側)としても、「自分だからできること」を積み重ねてアピールすることで、相互のギャップも軽減されると思う。逆に採用される側から雇用する側を判断するフィルタリングとしても、採用される側がその企業のことを研究するのと同等に、企業側が「あなただから」という部分をいかに見ているかを、さらに観察する視点を持たないといけないだろう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?