「海外から見た日本の半導体産業の強み」〜週刊ダイアモンド記事まとめ〜

半導体業界の最新情報を紐解こうと切磋琢磨中の筆者であるが、なかなか紐解くにはまだ知識が足りないことを身を以て知る。

・・・とは言え、立ち止まっているよりは少しでも知識を入れないと、何を隠そう「5G」 に関しての取材があるのだ( ;∀;)

私は実質笑顔担当だとは思うが・・・。笑

勉強しておくに越したことはないだろう・・・( ^ω^ )
・・・と言うことでコンビニで久しぶりに勉強も兼ねて週刊ダイアモンドを買ってみた。この表紙のやつ。2020/05/30発刊

このタイトルのページが、こないだまとめた半導体製造工程ともマッチしていて、前までは読んだ瞬間に「う!」ってなっていたけど、ちょっとわかる〜〜!!

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週刊ダイアモンド:狙われる日本企業

経済産業省が世界有数の半導体メーカーであるインテルやTSMC(*ファンドリー)の生産開発拠点の日本誘致を進めている。

*ファンドリー:ファブレスが設計したSoCを専門に製造する半導体業 
詳しくは猿でもわかる半導体記事の下部、SoCについての部分参照のこと。
System on Chip = SoC

その目的は日本半導体材料メーカーや半導体製造メーカーの国内回帰

ストップ!流失!他国が真似できない日本のコア技術

かつて一斉を風靡した日本の半導体メーカーは今は弱体化・撤退し、半導体業界で日本が国際競争力があるのは、材料・装置メーカー。 外資の半導体の最先端拠点を日本に作ることで、海外へ技術漏洩・流失を防ぎたいのが狙い。

ポスト5G(第5世代移動通信システム)情報通信基盤強化開発事業

経済産業省は2019に「ポスト5G(第5世代移動通信システム)情報通信基盤強化開発事業」で1100億円の予算計上。

その中の「先端半導体製造技術の開発」(5年)250億円/案件で、、国内にはない先端性を持つロジック半導体(プロセッサ的な・・)の製造技術を開発するための予算だとか。

ちなみにメインのポスト5G情報通信システムの開発の内容はこんな感じ。

(a1)クラウド型コアの高度化技術の開発: 75億円×変動率
 (a2)クラウド型ネットワーク統合管理・自動最適化技術の開発: 75億円×変動率
(b1)光伝送システムの高速化技術の開発: 75億円×変動率
(b2)光伝送用DSPの高速化技術の開発: 100億円
 (b3)微細化の進展に対応した高速不揮発性メモリ技術の開発: 20億円
(c1)仮想化基地局制御部の高性能化技術の開発: 40億円×変動率
 (c2)基地局無線部の高性能化技術の開発: 75億円×変動率
 (c3)基地局装置間の相互接続性等の評価・検証技術の開発: 75億円
 (c4)高周波デバイスの高出力・小型化技術の開発: 25億円
 (c5)高温動作可能な光接続技術の開発: 50億円

・・・サクッと内容を見て感じるのは、5G実現に対してまだまだやらなきゃいけないことが多いなぁ・・・と。

日本が世界に誇れる開発ができるとしたら、小型化系かなぁと思うところがあるのでc4 かな。。。b3もと思うけど、高速不揮発性メモリ技術だしなぁ、、、

海外から見た日本の半導体産業における強みとは・・・?

It is 材料・装置メーカー。
*半導体(完成品)はもう全然ダメ。

ただ部品的な感じだと、パワーバランス的に完成品を作るところの方が強いから、外資の半導体(完成品)メーカーの進出動向に引きずられて海外に生産拠点や開発拠点をしてきた。本来であれば、囲い込みたい日本の強み。それは海外も一緒で、その強みうちに欲しい!と思っていることだろう。

自分は中国のとある上場企業の日本史社長の人と喋ったことはあるが、日本人の発想力や改善力は強みとして捉えることが多いらしい。

海外から欲しいと思われている日本の半導体関連企業一覧

中国製造2025と技術流失リスク

半導体を語るときに外せないトピックは「中国製造2025」。
半導体内製化を2025までに70%にすると言う計画。国内での半導体完成品がない今、売上の拡大などを考えると材料・装置メーカーにとっては魅力的なマーケットである。なんたって、母数が違う。

ただ、そうなると技術流失が起こる可能性がある。しかも、そこに中国の「真似される方が悪い」「完璧にまねすることを良しとする」国民性がプラスすると可能性は跳ね上がる。

そこに対しての仕掛けが、前章にあげた「インテルやTSMC(*ファンドリー)の生産開発拠点の日本誘致」であるのではないか。日本は、中国・米国であれば、米国側の行動をとることからしても、インテルやTSMC を誘致することで、そこの流失防止と自国の技術力アップなのかなと・・・。

TSMCの重要顧客はアメリカのクアルコムやアップル。*インテルはアメリカ
なので、量産は日本ではなくアメリカになる。けれど、日本の強みである材料・装置メーカーがひしめく日本に共同開発拠点を置けると、対中国への牽制と中国への技術流失防止。そして、共同開発における自国の技術発展の可能性。・・・ん、でも中国への牽制が大きいのかな。

中国製造2025まであと5年。目標の達成までに足りないピースを、中国はこれからかき集める可能性もあり。コロナの影響で日本の製造業がダメージを受ける中、中国得意の買収にて日本企業が中国企業になる可能性あるのでは?
・・・となると、今、一番打撃を受けている自動車関係がその可能性ありか。。。ニッチな技術を持っているスタータップ、中小企業も可能性に入るか・・

中国が欲しい!と思いそうな企業一覧(後でリンク貼ります)

何れにしても、グローバレスな今、叶うかどうかわからないが日本丸として一致団結して自国を守りつつ、産業発展ができると一番いいのかなぁ・・・と週刊ダイヤモンドを読んで思ったと言う・・・。

半導体業界勉強中です。もし、サポート頂けるのならば、より勉強に邁進し、いい記事を書いていけるように頑張ります!