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08.あいさつ

Wikipediaを観てみると、

“挨拶(あいさつ)とは、出会う際や別れ際など、特定の際に純粋な礼儀やその他の意図をもって行われる形式的な語句や動作のこと。 あるいは、式典などで儀礼的に述べる辞をいうこともある。”

…と書かれています。
 
もっと気楽に考えると、挨拶は、相手に“あなたを見つけましたよ、今日もよろしくお願いします”と知らせる合図です。
 
自分から率先して気持ち良く挨拶することで、相手の心を開き、より良い人間関係を構築すると考えられています。
 
現代は、個々が感じている挨拶の重要性は異なります。
 
それは、育成者からの教育や学校や部活での生活、地域の住民の親密度など、様々な環境が影響するからです。
 
近年では学校での教師と生徒の関係性が崩れてきて、教師を敬う姿勢が薄れてきているとも言われています。
 
また、防犯上の観点から知らない人への挨拶はしないように指導したり、中には、住民同士の挨拶禁止ルールができたマンションもあったりするそうです。
 
一昔前と比べると、挨拶への意識も複雑になっています。

だからといって、社会に出れば挨拶は必須になります。
 
今後の日本では、もしかすると“挨拶する”という文化はなくなるのかもしれませんが、現在はまだ必要なものです。
 
社会に出て仕事を始めると、1つ目のコミュニケーション……挨拶、声かけ、日常会話、上司からの自己開示などの仕事以外の話から始まり、2つ目のコミュニケーション……褒める、叱る、仕事の話へと段階が進みます。
 
とは言っても、コミュニケーション不全の職場も多々ありますが…。

とにかく、1つ目のコミュニケーションがないのに、いきなり仕事の話をしたり、部下を叱ったり、褒めたりしても、部下には響きません。
 
まず大事なのは、1つ目のコミュニケーションを通じて、上司と部下の間で信頼関係を築きます。
 
上司から心を開いて自己開示し、挨拶や声かけを通じて部下に関心を持っていることを伝えることで、上司と部下の信頼関係ができると考えられます。
 
世の中には、自分から挨拶する人、挨拶されれば返す人、声を出さずに挨拶する人、挨拶をスルーしようとする人、偉い人には挨拶するけどそれ以外はしない人など、いろいろな人がいます。
 
職場によっては、お客さんには挨拶しないけど、上司が来ると急に低姿勢になって挨拶するような人もいます。
 
最近は、新入社員が挨拶のできない人で困っている…なんて話もよく耳にします。
 
私も子ども達と関わることが多い仕事をしていたことがありますが、最初、誰一人として挨拶できない子ども達ばかりで驚きました。

その状態をスルーしてしまう親やその他の大人達という構図が出来上がっていました。
 
挨拶しない子どもの親も挨拶しないことが多いですが、そうではない場合もあります。
 
その辺の挨拶しない人の心理は後からお勉強してみます。
 
今も昔も挨拶は人間関係において重要な役割を果たすコミュニケーションの1つであることは間違いありません。
 
現在の日本が不寛容な国と言われるのは、その挨拶をしなくなったからだと思います。
 
旅行で西欧の国とかに行くと道を歩いていて、すれ違う際に、見知らぬ人とでも“Hello”とか“Hi”と言って笑顔で挨拶します。

おもしろいのはハワイのような世界各地から遊びに来るような場所です。
ハワイは日本人も多く居ます。

英語を喋らなくても、日本語だけでも行けるような場所ですが、道を歩いていると日本人とは挨拶になりませんが、他の国の人たちとは自然に挨拶することが多いです。

お店とかでも、海外だと客と店員さんとの間で、お互いに挨拶や感謝の言葉をかけるのが当たり前です。
 
でも、日本はなかなかそうもいかないことが多いです。
 
とても大切なマナーである挨拶ですが、挨拶をすることのメリットと、しないことのデメリットについてしっかりと理解しておくことは、人間関係を一層良いものにする点で役立つと思います。
 
メリットとしては、お互いに気持ち良く挨拶することは、双方の信頼関係を確認することにもなり、その後の仕事を円滑に進めていく上でも大きなメリットになります。
 
また、コミュニケーションを取りやすい雰囲気を作ることができるので、その場の良い環境を作ることにも繋がります。
 
挨拶をしないことのデメリットはたくさんあります。
 
まず、挨拶ができないと他の人と会話するきっかけを作ることが非常に難しくなります。

その結果、人間関係を築きにくくなります。
 
更には、職場などでも、コミュニケーションが取りにくくなるので、作業の確認をすることや、協力して仕事を行うことも難しくなり、作業効率も悪くなります。
 
また、他の人から教養のない人と見られてしまったり、礼儀を知らない人というレッテルを張られてしまうというデメリットもあります。
 
自分では挨拶を“したつもり”でも、会釈だけの適当な挨拶をしているだけかもしれません。
 
“よっ!”とか “どうも”といった簡単な言葉だけだったり、声が小さくて聞こえなかったりすることもあるかもしれません。

相手にきちんと伝わっていなければ、挨拶をしていないことと同じ事になります。

伝わらなければ挨拶と言えません。
 
いつでも、誰にでも挨拶する、必ず相手の目を見て挨拶する、 明るく元気よく挨拶する…。

挨拶の最後に、きちんとお辞儀をするというのが本当の意味で“挨拶”の基本になります。

まぁ、私も友人と会う時とかはお辞儀まではしないですが、でも基本であることはわかっているつもりです。
 
基本的に、挨拶は言葉とお辞儀がセットになります。
 
順番としては言葉を言ってから、お辞儀をする“語先後礼”が正しいマナーです。

相手の目を見て“おはようございます”。
そして少し遅れて、お辞儀をします。
 
お辞儀は場所や状況で使い分けます。

お辞儀は“会釈”、“中礼”、“最敬礼”の3種類です。

自然に使い分けられるように、おじぎの仕方1つにしても、日頃から意識することが大切になります。
 
お辞儀をする前は、両足を揃え、背筋を伸ばしてまっすぐ立ちます。
次に、頭を下げる時は、首だけでするのではなく、腰からしっかり上体を倒すようにします。
 
効果的な挨拶のポイントは、自分から声をかけることです。
相手も自分から心を開いて挨拶をしてくる人には良い印象を持つと思います。
 
常に自分から先に挨拶することを心がける必要があります。
たかが挨拶、されど挨拶です。
 
ただ、“おはようございます”と言われるのと、“○○さん、おはようございます”と言われるのでは、挨拶される側はどちらが気分良いかというと、○○さんと名前まで呼ばれて、気分の悪い人はいません。
 
丁寧で好意的な印象を与えます。
 
相手の名前を呼びかける、そんな挨拶は素晴らしいと思います。
 
他にも例えば、昨日ごちそうになったとしたら、“昨日は楽しかったです、ごちそうさまでした”など、相手に労いや感謝の言葉を忘れずに伝えることもより良いと思います。 
 
次に挨拶しない人との関わり方ですが、やはり、こちら側は笑顔で挨拶することです。

挨拶は無料でできるので、特に損することはありません。

なので、とにかくこちらから笑顔で挨拶したり話しかけることを続けていくことが重要です。
 
何か一時的な理由で挨拶してくれなかった場合であれば、別の機会には快く挨拶を返してくれると思います。
 
もし、すぐに改善されない理由があったとしても、こちらから辛抱強く笑顔で挨拶を続けていくことで、相手の緊張が徐々に解けて話せるようになったり、こちら側に対して何かの不満がある場合でも、少しずつ態度が和らいでくる可能性もあります。
 
すぐに成果が見られないとしても、諦めずに変わらぬ友好的な態度で接していくことを心懸けてみます。
 
その人の態度が変わらないとしても、周囲の人はこちらの努力を見ていて、信頼できる人と見做してくれるかもしれません。
 
挨拶しない人との関わり方として、もう1つは、挨拶しない人だと諦めてみるのも手段としてはあります。
 
何度こちらから挨拶をしても全く無反応で、もうその状況に耐えられないと感じる場合には、無理する必要はありません。
諦めるのも1つの手です。
 
円滑なコミュニケーションを促進するという、挨拶の大きなメリットも、相手が応じてくれないのであればあまり意味がなくなってしまいます。
 
繰り返し挨拶を試みても、相手に何の変化も起きていないように思えるのであれば、そういう価値観を持った人なのだと思うようにして、割り切ってしまうのもありです。
 
挨拶をしない人には、様々な理由や心理が隠れています。
一時的に解消するものもあれば、なかなかすぐには解決しないものまで様々です。
 
相手の反応をこちらがコントロールすることはできないので、その人その人に合わせて上手に対処していくことが必要です。

ここで、挨拶をしない人には一体どのような心理が潜んでいるのかを見てみます。

自分から挨拶できない人には、不安な気持ちが心理として隠れている場合があります。
 
“自分は周囲からどう見られているのだろう…”と周りの目を気にする不安な気持ちが非常に強く、自ら声に出して挨拶することが難しくなってしまうようです。
 
周りからは、“挨拶すらろくにできない人”と見られて印象が悪く映ってしまいがちですが、このようなタイプは、単にマナーが悪かったり、礼儀を知らないということではなく、自分に自信がないことが根本的な原因と考えられます。
 
自分から挨拶しない人の心理の2つ目としては、過去にトラウマがある場合があります。
 
例えば、自分から挨拶をして無視されたことや、笑われたり馬鹿にされたという嫌な経験があると、それがトラウマになってしまう人もいます。
 
このようなトラウマを抱えている人は、自分の方から挨拶することは難しいものの、他の人から声をかけられた時には、快く返すことのできる人が多いです。
 
礼儀を知らない人とすぐに決めつけてしまうのではなく、じっくりと様子を見ながら優しく接する必要があります。
 
本当に過去のトラウマが原因となっているのであれば、徐々に態度が和らいでくるはずです。
 
自分から挨拶しない人の心理3つ目としては、“恥ずかしい”という感情からくるものです。
 
これは内向的でシャイな人に多く、挨拶をすることの大切さは理解していても、恥ずかしくて、なかなか実行することができないという状況にあります。
 
この場合も、周囲から挨拶されると、ちゃんと応えることができるので、こちらから何度も挨拶を続けて友好的に接していくことで、徐々に慣れてきて次第に向こうからも挨拶してくれるようになると思われます。
 
自分から挨拶しない人の心理4つ目は、大切さを理解していないことです。
挨拶をすることの大切さを理解していないがゆえに、自分からはしてこない人も多くいます。

幼い頃から、人とどう付き合っていけば良いかを教えてもらってこなかったという背景も関係しているかもしれません。

この場合は、大切さを知らないだけなので、全く悪意はなく、マナーや挨拶することについて本人が学んで、きちんと理解すれば、すぐにできるようになります。
 
自分から挨拶しない人の心理5つ目、面倒くさいと思っている人です。

これは、誰かがあまり好きではないからしないというような限定的なものではなく、単に“面倒だから”という理由で基本的に誰に対しても同じ態度を取ります。
 
例えば、形式的な挨拶によって仕事や思考が中断させられることを嫌う場合や、挨拶することで他の人の機嫌を取ったり媚びを売ったりしているように感じてしまう人に多く見られます。
 
挨拶をしない人の中には、自分から積極的にはしないというだけでなく、周囲から挨拶されてもしないという人もいます。
 
これはどんな心理なのか…。
 
挨拶を無視する人の心理1つ目に考えられる原因は、自分の世界に没頭したいというものです。

これは、その時に集中して何かを行っていて、挨拶されたことはわかっているけど、その仕事を途切れさせたくないという状況で多く見られます。
 
それでも、特に重要なことに手を付けていない状況であれば、快く挨拶に応じて返してくれるタイプでもあるので、挨拶が帰って来なくてもさほど気にする必要はありません。

単に、声をかけたタイミングが良くなかったと思うようにします。
 
挨拶を無視する人の心理2つ目、挨拶する必要がないと思っている場合です。

これは、他の人から挨拶されても自分は特にする必要がないと思っている人です。

自分は相手より上の存在だという心理が働いていることが多く、少しプライドの高いタイプに多く見られます。
 
逆に自分よりも上だと感じている存在に対しては、機嫌を取るような仕方で丁寧な挨拶をすることもあります。

このような矛盾した行動が見られる為、周囲にはあまり良い印象を与えませんし信頼されません。
 
挨拶を無視する人の心理3つ目は、ただ単に嫌いだからということです。
挨拶をされてもしない人の心理で多いのは、“相手のことが単に嫌いだから”というものです。

挨拶をすることは常識で最低限のマナーだということはきちんと理解はしているものの“嫌い”という感情がそれを上回るほど強く、返せなくなります。
 
ほとんどの人には挨拶をすることができるのに、特定の人にだけ挨拶されても返さないという状況では、この“ただ単に嫌い”という心理が働いている可能性が高いと言えます。
 
挨拶を無視する人の心理4つ目は、イライラしている場合です。

いつもはにこやかに挨拶してくれるのに、なぜか今日は挨拶を返してくれないということもあります。

これは、相手が何かの理由で気が立っていて、イライラしていることが原因なのかもしれません。
 
イライラしていて、ずっとそのことで頭がいっぱいになっている時は、挨拶を返す余裕がなかったり、挨拶を返す気になれないということもあります。
 
これは一過性のものであることが多く、気持ちが収まったら通常通りに接してくれると思います。
 
挨拶を無視する人の心理5つ目としては、聞こえてない場合があります。

これには幾つかの原因がありますが、特にかなり落ち込んでしまっている時には、そのことを考え過ぎて、余裕がなくなってしまい、挨拶されたことすら気付かなくなります。

もしかすると、仕事上の大きな失敗や失恋などの原因で、ひどく落ち込んでしまっているのかもしれません。
 
決して悪気があって挨拶をしないというわけではないので、相手の気持ちを理解して優しく接する必要があります。
 
今日は挨拶についてお勉強しました。
 
私は子どもの頃から“挨拶に始まり、挨拶に結ばれ、挨拶に終わる”と教わって生きてきました。
私は不器用なので、物事、できないことばかりですし、会話もうまくないので、人付き合いはどちらかと言えば苦手です。
でも挨拶だけはできます。
それで救われたことも何度もあります。
私にとっては、とても大事なことなのかなと改めて思いました。
あとは、感謝することも大切なことだと思います。
 
単純に、 “ありがとうございます”だけでも、全く間違いではありませんが、大人になると、更に“おかげさまで“とか、“うまくいきました”など…と加えてみるのも良いと思います。
“おかげさま”は、“あなたのお力に助けられました”という謙虚な姿勢と協調性を示す言葉になります。
 
あとは挨拶の時にも書きましたが、“名前”をつけて“◯◯さん、ありがとうございました”と相手の名前を添えるのも素晴らしいことだと思います。
 
もちろん、感謝は義務ではありません。
挨拶もそうです。
 
挨拶も感謝も“しないといけないもの”、“した方が良いもの”ではなく、“したいもの”、“湧き上がるもの”、“あふれ出てくるもの”です。
 
決して義務感に囚われて、することではありません。
 
口に出した言葉でも、手紙に書いても、メールで打ち込んでも、どんな形であれ、ずっと続けていきたいものです。

写真はいつの日か…京極町で撮影したものです。

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