御伽草子 酒吞童子の旅
お読みくだっさている方々、ありがとうございます。皆様の文章を読ませて頂くのが、ととも、楽しいです。
活字は、何でも好きです。小説でも、漫画でも、ビジネス書でも。ジャンルは割と何でも読みます。
その中で、以前、日本古典文学、御伽草子の「酒吞童子」を研究していたことがあります。
その一環で、登場人物や、物語に関係や、謂れがある場所を、実際に訪れてみようと試みました。
結果からいうと、平安時代の「羅城門」から、朱雀大路を歩き、大内裏までいくという計画以外は、失敗に終わりました。何か所かピックアップはしていたのですが。
私が、これを行ったのは、もう、十数年前ですが、観光地以外の京都の楽しみ方としてはおすすめです。
平安時代、妖怪が巣くっていたといわれる、「羅城門」。一番、有名なのは、芥川龍之介様の物語ですね。これは、物語の性質上、「羅生門」表記ですね。生きることにかかっていたので「生」の文字だと思います。
もともとは、今昔物語の「羅城門」が原作です。黒澤明監督の映画、「羅生門」は、芥川様の名作、「藪の中」の要素を含んでおりました。
現在、羅城門跡は、小さな公園となっております。
今昔物語、御伽草子、芥川龍之介様、黒澤明監督にいわれがあると思うと、感慨深いのですが、実際は、小さな公園です。
しかし、平安の都の果て。当時の貴族が「都の外は外道の住処」と思っていた外の世界との境目です。
これが、面白い。私が訪れた時、公園にいらした数人の方たち(観光客は、私どもだけでした)は、それぞれに、怪しさ満点でした笑。
現在は、周りは人家、大きな道路も通っており、現代化した場所で、観光地の要素は全くありません。
ありませんが、「土地」というのは、面白いもので、地脈とか、気の流れとかではなかったとしても、何か、「ここ」を「果て」にした理由というのは、感じられました。
ここから、当時の中央に向かうのですが、(途中、昔の朱雀大路は失われており、道を逸れます)やはり、徐々に、にぎやかになっていくのです。千二百年は昔の雰囲気が、今も、残っている気がします。
羅城門、近くの閑静な感じは、中央に近づくに連れてなくなって行くのです。
実に、面白い散策でした。
そして、その次に、訪れようとしたのが、酒吞童子様にまつわる神社でした。
ここは、現在、お調べになられるとすぐに分かります。有名なスポットになっております。
確か、去年、BS放送でやっていた「京都異界中継」でも、出ていた気がしますが、すいません、失念、致しました。
私が、訪れようとした十数年前には、ネット情報もほとんどなく、目的は、純粋な参拝と、「酒吞童子様にまつわるお話でもないか」という興味だったのですが、行けませんでした笑。
当日、お天気予報は晴天。実際、晴れていたのです。間違いなく。
計画どおりに朝早く、ホテルを出ようとすると、雨が降るのです。
大雨が。
これが、三度起き、悩んだ末に、やめることにしました。
そうしましたら、虹が出ました笑。
「大雨が降る」→「天気予報は晴れだから、止むのを待つ」→「雨が止む」→「向かおうとする」→「大雨が降る」のサイクルです。
そのうち、偶然にしても、何にしても、以前の某有名神社での体験もありますし、「これは、いかんのでは」と思い、連れに「断念」を申し入れると「物凄く、晴れ、虹が出た」のです。
正直、笑いました。「もう、やめておきましょう」と。
以来、お伺いはしていません。
また、近年になり、ネット情報が増え、「なるほど」と心得ました笑。
ネットって、便利ですね。
追伸
「京都異界中継」何も映っていなかったという方がおりますが、本当ですか笑?
読んでくださった方々、本当にありがとうございます。
感謝いたします。
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