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11.役職者をおきたがる

典型的なオーナー会社の中小企業には“名ばかり”役員や幹部が沢山いる。酷い場合は取締役でも何でもない、肩書が“専務”という名の人が存在する。その肩書をあてがわれた人も災難だが、その考えたるや、給料は出来るだけ増やしたくないが、“やる気”を出して欲しいから、“にんじん”を与える、と言ったところ。

“にんじん”をあげると頑張る“はず”という考えが強いので、何かミスがあったり、思うように動いていなければ、「〇〇(役職名)に“してやっただろ!”」と恩着せがましく叱責する。

“にんじん”は乱発するので、当然、基準は無く、気付けば肩書の境界線が全く不明で、意味をなしていなくなるので、突然「肩書で呼ぶのは止めよう!」、「フラットな組織にしよう!」と言い出し、強引なリセットボタンを押そうとするも、具体的な代替案を示せるわけも無く、従来通りに収まり、機能不全の“あだ名”程度の“肩書”が社内カルチャーとなる。

社長が肩書でスタッフを呼ぶときは、大抵、無理無茶な頼み事をする時か、取引銀行などの社外の人前に同席させている時。社会人1年生のあいうえお、として習う「社外の人には社内の上司であっても肩書をつけない」という基本中の基本を忘れて自分の会社を大企業振り、普段怒鳴りつけているスタッフを“出来るスタッフ”として見せようとする。

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