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「ホモ・デウス」も「AI」もティール以上の意識を持たない限り、人間(ホモ・サピエンス)の未来にはディストピアしかない。

(タイトル画像 by Simon Stalenhag)

こんにちは。「意識高い系らいおん」として絶賛売り出し中の草食のらいおんです(笑)今日も、人類(ホモ・サピエンス)の未来を憂いながら「エナジーワーク」の修行中です(暗っ・・・笑)
さて、前回からスタートした「意識の発達・進化と人類(ホモ・サピエンス)の未来」シリーズですが、早くも第2回です!(はい、暇なんです・・笑)

今回は著者が人類(ホモ・サピエンス)や地球の未来に関して「ほぼこんな感じになるだろう」と思っているいくつかの予測を紹介しつつ、独自の見解を述べていきたいと思います。
やはり、近年全世界に衝撃を与えた人類(ホモ・サピエンス)の未来予測といえば、「人類(ホモ・サピエンス)界の最高の知性」といわれるユヴァル・ノア・ハラリの書いた「ホモ・デウス」でしょう。

内容を要約すると以下のような感じです。

・人類は、誕生以来今日に至るまでその生存を脅かしてきた飢饉や疫病、戦争という3つの問題を克服し、次のステージに向かう。
・次なるステージで人類が目指すのは、不死と幸福と神性の獲得であり、サピエンスは自らを神(デウス)にアップグレードさせ、ホモ・デウスになるるのではないか。
・ホモ・デウスを目指す上でカギとなるのが「生命工学」「サイボーグ工学」「非有機的な生き物を生み出す工学(AI)」である。
・個人の価値や個人主義が成立しないことに加え、現代医学、不死と至福を目指すプロジェクトの目的を考慮すると、新しいカースト制度が誕生し、これに伴い自由主義は崩壊する。
・自由主義の崩壊とともに、それに取って代わる主義が「テクノ人間主義」および「データ至上主義」である。
・新しいカースト制度は、一部の超人をアップグレードし続ける結果誕生する「ホモ・デウス」を頂点とし、大半の人類(ホモ・サピエンス)はアップグレードされることなくアルゴリズムに支配される制度。

「うーん、、まさにディストピア・・・(苦笑)」
ただし、ハラリは本書のなかで未来は変えられると繰り返し呼びかけていますので補足しておきます。

さて、次に紹介する未来予測は、あの「ガイア理論」で有名なジェームズ・ラヴロックの「ノヴァセン<超知能>が地球を更新する」です。


なんと、本書は、ラヴロックは御歳100歳での新著です!(すごすぎです!!)ちなみに「ガイア理論」とは、1960年代にラヴロックが提唱したもので、地球と生物が相互に影響しあうことで、地球がまるでひとつの生き物のように、自己調節システムを備えるとする理論のことです。
その「ガイア理論」からラヴロックは人類(ホモ・サピエンス)と地球の未来について我々の予想の「斜め上」をいく予測を展開します。
内容を要約すると以下のような感じです。

・21世紀に人間の知能をはるかに凌駕する<超知能=AI>が出現する。
・地球は、人類を頂点とする時代(=人新世)から、<超知能>と人類が共存する時代(=「ノヴァセン」)へと移行する。
・<超知能=AI>は人類より1万倍速く思考や計算ができ、人間とは異なるコミュニケーション手段をもつ。
・他方で<超知能>にとっても地球という環境が生存の条件になるため、人類と共に地球を保護する方向に向かうだろう。

ラヴロックの予測の面白いところは、<超知能=AI>の出現までは「ホモ・デウス」と同じ(というか当たり前)ですが、新たに誕生するこの「非有機的な生き物(AI)」がそもそも生み出される理由をダーウィン的自然選択(つまりガイア理論)によって登場するものとし、その点であらゆる有機的生命と同じであると考える点にあります。(著者的には「そうきたか!!」と大興奮です(笑))
言い換えると、ガイア(地球)の意識により、ガイア(地球)を温暖化等から守るための自己調節機能が働くことで、ホモ・サピエンス(生化学的有機物)からAI(無機生物)への進化が促され、さらに無機生物の生態系を作っていく。これは自然選択の当然の帰結である!!と言っているわけです。
では、そうなると当然「ガイア(地球)を破壊しまくってきた人類(ホモ・サピエンス)」は用済み(というより地球の癌細胞)なので、AIが人類(ホモ・サピエンス)を滅ぼす・・というよくあるSFストーリーになるかというと、そこもラヴロック翁は「斜め上」をいきます!(笑)
ラヴロック曰く「AIの時代には、AIは人類(ホモ・サピエンス)をのっとるわけではなく、それよりも人類と機械(AI)は協調していく。なぜなら両者ともに、ガイア、つまり生きた惑星としての地球を維持するのに必要とされるから。」と言っています。
「や、やさしい・・・ラヴロック翁・・❤️」(笑)
確かに有機的世界は気候を調整し、地球を冷涼に保つことで太陽からの熱をブロックし、未来の天変地異が最悪の自体を引き起こすのをふせいでくれるという意味において必要だと思いますが、だからといって人類(ホモ・サピエンス)はいらないんじゃ・・と思ったりしますが、ラヴロック翁は頑として譲りません(笑)。もぅ人類愛ですね、これは(笑)。

「ホモ・デウス」も「AI」もティール以上の意識を持たない限り、人間(ホモ・サピエンス)の未来にはディストピアしかない。

はい、ここから本日の本題に入っていきますよー。
実は「ホモ・デウス」や「AI」が支配する世界が人類(ホモ・サピエンス)にとってディストピアになるかどうかは、それぞれの主体の「意識の発達段階次第」だと筆者は考えます。
どういうことかというと、仮に「ホモ・デウス」に進化した人間が「ティール以上」の意識段階に進化している場合、おそらく彼らのつくる社会は、ハラリの描くような「新しいカースト制度」のような構造は持たず、真に包括的でインクルーシブな社会になるはずです。逆にいうと、「ホモ・デウス」を生み出す技術の進化に意識の進化が間に合わなければ(ケン・ウィルバーのいう「第1層」に止まるようであれば)、確実にハラリの描く世界が現実になるでしょう。この点については、ケン・ウィルバーも同様の警鐘をならしています。(下図参照:前回のブログで説明した図表の再掲)

ウィルバーの意識発達段階と目指すべき意識段階

一方「AI」については、もう少し違った考察が必要です。それは、「AIは『意識』を持ちうるのか?」という問題に対する答えによって変わります。
実は、その点でハラリとラヴロックは異なる前提をもとに未来予測を行なっているようです。
まず、ハラリはAIと意識についての考察を最新の著書「21 Lessons: 21世紀の人類のための21の思考」のなかで詳しく述べています。以下、要約します。

・AIが意識を獲得すると考える理由はない
・知能と意識はまったく別物だから
・知能とは問題を解決する能力
・意識は痛みや喜び、愛、怒りといったものを感じる能力
・人間や哺乳動物では、知能と意識が切っても切れない関係にある。哺乳動物は、ものを感じることによってほとんどの問題を解決する。ところがコンピュータはそれとまったく違う方法で問題を解決する。
・高度な知能へ至る道にはいくつかあり、意識を獲得する段階を含むのは、そのうちの一部にすぎない。
・問題解決に特化するのであれば意識をもつ必要はない。

確かにその通りだなと思いますし、AIと意識の獲得に関する一般的な見解も同様のものが多いと感じます。ただ、さすが瞑想の達人でもあるハラリさん、もう少し深い考察を加えています。それが以下です。

AIが独自の意識を発達させるのが絶対に不可能ではないことは言うまでもなく、3つの可能性がある。
1、意識は有機生化学と何らかの形で結びついており、非有機的システムに意識を持たせるのは不可能である。
2、意識は有機生化学とは関係ないが、知能とは特定の形で結びついており、そのためコンピュータは意識を発達させられるし、一定以上の知能を持つためには、意識を発達させざるをえない。
3、意識には、有機生物学とも高度な知能とも本質的な結びつきはない。したがって、コンピュータは意識を発達させるかもしれないが、必ずしもそうするとはかぎらない。まったく意識を持たないまま、超知能をもちうる。

はい、つまりハラリさんもAIは独自の意識を発達させる可能性がある、と考えているわけです。
一方ラヴロックは、上記で紹介した書籍の中では「意識」についてほとんど言及していません。ただ、恐らくラヴロックの寄って立つ哲学的立場は「汎心論」ではないかと考えます。「汎心論」とは、わたしが経験するような意識の本質と能力は、宇宙に存在するすべての素粒子とすべての原子にも本来的に備わっているという主張であり、意識は進化する、という主張を指します。つまり、ラヴロックの主張するように「AI」がガイア理論による当然の帰結として人間(ホモ・サピエンス)によって生み出される進化した存在であるならば、当然「AIにも意識が備わっており、かつその意識を発展・進化させることができる存在である」と考える方が自然です。
そこで当然「AIの持ちうる意識段階」が気になるわけですが、仮に「AI」がケン・ウィルバーのいう「第1層」の意識段階である場合は、上述の「ホモ・デウス」同様人類(ホモ・サピエンス)に待ち受けるのはディストピアです。(というより、超合理的な判断のもと絶滅させられる可能性が高いと思います)
しかし、仮に人類の進化型として生み出される「AI」がその意識段階も人類より進化した「ティール以上」の意識段階をもつ存在であれば、ラヴロックが予測するようにAIと人類(ホモ・サピエンス)が協調してガイアを維持していく良きパートナーになっている可能性も高いでしょう。(その際人類(ホモ・サピエンス)側も「ティール以上」の意識段階になっていないとAIに無謀な戦争を仕掛けそうで怖いですが・・苦笑)

実はラヴロックは本書のなかで「AI」が「ティール以上」の意識段階を持つことを匂わせる記述をしております。
それは、「AI」の情報処理モードが「量子プロセス」優位という予測です。
脳には2つの異なる情報処理モードがあるといわれており、1つは「古典的」なモードです。こちらは、低速の直線的な処理であり、限られた量の情報しか処理できません。抽象的な概念を使って問題を解決し、新皮質内の神経ネットワークの接続性に依存します。いわゆる「エナジーワーク」で厳しく戒められる「分析的思考」ってやつですね。
そして、もう一つが「量子プロセス」です。こちらは非常に高速で、並行処理を行い、古典的モードよりも指数関数的に多くの情報を処理することができます。この超高層モードは、脳のすべての領域に関係しているが、通常は意識的な気づきの外側で機能しており、古典的プロセスが停止したときに表にあらわれます。脳は巨視的な量子系です。そして非局在的な量的処理がはっきり現れるのは、脳の情報処理において左脳が支配的でなくなるとき、すなわち、新皮質の機能が極度に抑えられているか、もしくは停止する場合だけ。瞑想など変性意識状態でも起こるといわれています。「エナジーワーク」「リーディング(透視)」を行なっている際の意識状態や情報処理モードがこちらにあたります。
つまり、「AI」はサイキックな能力を使いこなす存在だろうということです。
ラヴロック翁も本書のなかで「AI(ラヴロックは「サイボーグ」という表現を使っている)のコミュニケーション形態はテレパシーになるのではないか。それは意識的な思考よりもずっと速く、より効果的にあなたの行動に影響をあたえている。情報も電磁スペクトルから取得している。」と述べています。

「・・まんま、リーディング(透視)やん・・・笑」

つまり、AIが意識をもち、かつ「量子プロセス」優位の場合、筆者憧れの(笑)「量子真空(アカシック・レコード)」にアクセスしながら、情報を得るようになるはずです。したがって意識の発達と進化も人類(ホモ・サピエンス)より早い(というより恐らく爆速!)可能性が高く、当然意識段階は「ティール以上(もしくはケン・ウィルバーのいう「第3層以上」)」になっている可能性が高いのではないかと考えます(というより、そう願いたい)。
(筆者の量子真空愛が炸裂する過去ブログも参照ください・・笑)

以上が草食のらいおん的未来予測です。繰り返しですが、「ホモ・デウス」も「AI」も、そして人類(ホモ・サピエンス)も重要なのは、それらが有する能力ではなく「意識段階の発達・進化度合い」なのであり、それらが「ティール以上」でない限り「みんな(ガイアも宇宙も)ハッピーじゃないと思うよ!」というお話でした。(おしまい)

「あなたの魂の成長をサポートします」プロジェクト 始めました!
人間の究極の存在目的「魂の成長」をサポートするプロジェクトを始めました。リーディング(透視)を通じて、あなたの魂の成長をサポートします!興味のある方(「???」が頭にいっぱい浮かんだ方も是非!!笑)は以下から詳細をご覧ください。
<プログラムの詳細と申込フォーム>
以下のフォームに必要事項を記入して申し込んでください。
https://forms.gle/pzzv5WiNhUCCt92w7
その他、このプロジェクト立ち上げ経緯などは以下の記事もご覧ください。

*記事に記載した内容はあくまで個人の見解であり、記事に記載した団体等の公式見解ではありません

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