【再投稿】ちょっと痛い、下痢の話:自然療法のケア
この記事は以前投稿したものです。誤って削除したので再投稿しています。以前にスキ・コメントを下さった方本当にごめんなさい!
こんにちは。ハーバリストのキョウコです。
うちの犬の下痢と嘔吐で昨晩は何回も起こされました。
幸い大事には至らず、今朝は元気に朝ごはんを食べて体調も元に戻っていました。
変なものを食べてしまったのか。
下痢で出すものがなくなると、草を食べて吐き出している我が家の犬を見ながら下痢や嘔吐ってすごく辛いけれど、
本能的に有毒なものから体を守ろうとしていると関心してしまいました。
自然療法士は便の話が大好きなのですが、うちの犬に影響され笑
今日は「下痢」について書こうと思います。
下痢って
急激な便意・軟便、水様便・1日に3回以上排便される
軽い下痢なら多くの人が経験したことがあると思いますし、食中毒などでちょっと痛い経験をした人もいるかもしれません。
ほとんどの場合すぐによくなるので、気にかける人も少ないですよね。
けれど慢性の場合、ひどい症状の場合はあなどれません。
かかりつけのお医者さんに相談しながら、原因の解明、ケアが必要です。
急性の場合
急性の下痢の理由は
▷ 食・水あたり
▷ ストレス
▷ 消化不良
▷ アレルギー
▷ 風邪などのウィルス
などが考えられます。外因性が一般的で、1、2日でよくなるのが普通です。
慢性の場合
慢性の下痢の原因として、
▷ 過敏性腸症候群(IBS)
▷ クローン病・潰瘍性大腸炎(IBD)
▷ 薬の副作用
▷ その他の病気 (癌、ポリープ など)
▷ 遅延型アレルギー・食物過敏
▷ 寄生虫
▷ 腸内細菌のバランスが崩れている場合(ディスバイオシス)
などが挙げられます。
慢性の下痢は栄養素の吸収を妨げるだけでなく、生活の質(Quality of Life)を下げることもあります。
自然療法
①急性の場合
様子を見て有害物を体から外へ出すことを促します。(症状を抑えない)
▷ 水分と電解質の補給
▷ 消化に良いものを食べ、刺激物を避ける
▷ 体を休ませる
食べ過ぎ飲み過ぎなどの場合はこれ以外に特に何もする必要がありませんが、
何らかの感染が原因の場合、 特に
*食中毒
*海外旅行中(水、食中毒)
は、のちに慢性の胃腸の不調に繋がることがあるのでプロバイオティクスを使ってケアします。
▷ Lactobacillus reuteri DSM 17938 食中毒の時に使います。
▷ Saccharomyces cerevisiae spp. Boulardii (SB) 酵母の仲間で色々な下痢に効く臨床結果がありますが、海外旅行中の下痢予防とケアに使います。
海外旅行中の食中毒などは未然に防ぐことも大事です。
SBに加えて抗菌、免疫作用のあるハーブで食中毒になりにくい体にすることがポイントです。
②慢性の場合
慢性の下痢には、症状を緩和しつつも根本的な原因に作用するハーブや栄養素を個人に合わせて処方します。
症状の緩和として、スリッパリーエルムというハーブを使用します。
余分な水分、有害物質や老廃物を吸い上げるスポンジのようなハーブで、粘膜の炎症を抑える働きもあります。私は粉状のものを水に溶かして使いますが、まずいです 笑
余談ですが、このハーブは便秘にも使えます。アロパシック(対症療法ー炎症ー抗炎症剤治療など体の反応と反対のものを処方して治療すること)な考え方に慣れてしまって正反対の症状どちらにも効能があるハーブに感動してしまいます。
プロバイオティクス
下痢の原因により使われるプロバイオティクスが違います。
プロバイオティクスは明確に限定された処方が大事だと言われており
巷によく聞く乳酸菌やビフィズス菌などどれでもいいわけではありません。
プロバイオティクスについてはたくさん書くことがあるので、ゆくゆくブログにしていきたいです。
以下は臨床実験によってその効果がほぼ確定されつつあるものを一部紹介します。
▷ Lactobacillus casei Shirota 原因がよくわからない下痢
▷ Lactobacillus rhamnosus GG ケモセラピーによる下痢・IBS
▷ Lactobacillus reuteri DSM 17938 抗生物質による下痢、IBS
▷ Bifidobacterium lactis Bb12 旅行中の下痢、抗生物質の副作用、放射線治療の副作用
最後に
たかが下痢ですが、中には慢性のもので
電車に乗れない、外出が心配
など生活にも影響を及ぼすこともあります。
下痢になるとお腹に力が入らず、心身がフニャッとなってしまいます。
うんちは体のバロメーターです。
下痢ってちょっと人には言えない、相談しにくい
と思われるかもしれませんが、放ったらかしにしないで
しっかりとケアしてくださいね。
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