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アトピーと私③標準治療に戻る

アトピーと私②からの続きです。



皮膚の状態は悪くはなってない。けどそれは私の感覚。周囲の人には悪いままにしか見えていないでしょう。ちょっと疲れてきた。

いつまで頑張ろうかな。
まだ我慢できるけど…
そもそもズボラな私。
標準治療、日頃のケアも、自己解釈せずきちんと先生に質問して、先生の指導の通りに実践すれば、良い結果を得られるだろうか。
などなど考え始めた。

長くアトピーと付き合っていると、医師からのきちんとした説明も省かれることがよくあり、結果自己解釈の中途半端なケアになりがちかもしれないと反省したのだ。
私がきちんと小さなことも質問して、日常のケアを確立しなくちゃいけないのだ。当たり前だけど、今更立ち返る。

そんな時に出会った本
大塚篤司先生の
世界最高のエビデンスでやさしく伝える 最新医学で一番正しいアトピーの治し方

初心に立ち戻り、勇気づけられました。

そして同じ頃、自宅から徒歩圏内に皮膚科が開業された。
ホームページには、〝アトピー治療は医師の腕の見せどころ〟とあり、写真を見る限り話しやすそうな雰囲気の先生。

私はこの本と、たまたま近くに開業した皮膚科の先生の存在により、標準治療に戻ることができた。
脱ステロイドを試して一年半、「もういいか」と諦めることができた。

皮膚科でのステロイド治療を再開すると、あっという間に正常な皮膚を取り戻した。
はじめはステロイドの内服と外用で一気に、というイメージ。
ガタガタの爪も綺麗になり、手の指の浮腫も解消した。
内服を飲み切ったら、外用薬を塗って、クリームで保湿して、夜は手袋で保護した。ここでの手袋はゴム手袋。私はニトリル手袋を使っている。
クリームはヒルドイド。今も手離せない。
先生に日々のケア方法を指導してもらい、実践すること。良い状態でも定期的な通院して、自分の日々のケアが問題ないかふりかえる。
コンディションを整えてステロイドを塗らなくても良い期間ができると、この期間が休薬期間になる、と聞いてなるほど🧐と思った。

そうして2年、正常な皮膚をほぼ維持できている。
アトピーではない同僚に、「いつの間に! 私の手より綺麗になってる!」と言わしめるまでに改善。

今の手の状態
こちらは良い状態。
悪い時の写真は残していませんでした。
比較できれば良かったですね。
見たくないから消したんだった💦


正常な肌を保つことが、こんなにもQOLを向上させるのだということ。精神的にも意欲的、外向きに向かうということを、思い知っている現在。
痒くて辛くて、自分の手を切り落としたくなる時もあったよなぁ。。。
よく頑張った。自分で褒め称えておく。


あいにく地方に移り住んだため、その皮膚科にはもう通えないが、向き合う心構えというか、自己管理の仕方を習得できたような気がする。
移り住むときに、後ろ髪引かれた思いは、ほんと唯一、このクリニックに通えなくなること、といっても過言ではない。それくらい先生も話しやすく、通院しやすいシステムで、自宅からの距離もバッチリだった。
自分に合うお医者さん選び、大切です。新しく通院を続けられる医院を開拓しなくてはいけないな。なかなか難しいミッションになりそう。

今は極力悪化しないよう、痒みを誘発して掻きむしることがないよう日々のケアを怠らないようにしている。

最後に、アトピーと共に生き、頑張る仲間たちに心からのエールを。

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