見出し画像

ハワイ移住生活記15 長男がやってきた

日本の夏休みがもうすぐ終わります。盆休み時期には日本からの旅行者が山ほどいらっしゃって、とても賑やかでした。わたくしんちには、長男がやってきておりました。息子がいるというと、高校生くらいですか?とか言われることがあります。いやいや、わたくしの長男はもう26歳です。

わたくしは2000年に単身ハワイへ上陸しました。その時、小学一年生やった長男が、「ハワイの高校へ行く」とやってきたのが何年前のことやったか。まったく英語が話せずにやってきたのに、すっかり習得して日本へ帰り、大学へ進学。最終的に英語の教師になりました。現在、中学校で英語を教えています。わたくしは、20年ハワイに住んでいるというのに、今だに英語が話せません。アホすぎるのか?(涙)

今26歳ということは、長男が去ったのは8年も前の話です。その後、日本でもハワイでも会うことはありましたし、久しぶりに現れてもなんの違和感もありませんが、長男に「あの店どうなったん?」と聞かれて、それがかなり昔に閉店していたりすると、改めて時の流れを感じます。

26歳と言えば、わたくしが、その長男のお父さんになった歳です。わたくしは現在52歳なので、ちょうど倍。26年の間、いろんなことがありました、と、そんな話はどうでもよくて。

今回、長男は彼女と彼女のお母さんと一緒にやってきました。結婚してるわけではなく、まだ「彼女」です。なのにお母さんと一緒って、どういうことなんや?と最初は思いましたが、簡単なことでした。

■彼女と彼女のお母さんがハワイ旅行を考えていた
■クルマが運転できる彼女はレンタカーでハワイを走ろうとしていた
■彼女はぎりぎり25歳未満なのでレンタカーを借りると値段が高くなる
■それは可哀想だと思った長男がドライバーとして一緒に来ることになった

長男は高校時代の3年間だけですが、ハワイで暮らしたことがあります。地理もよくわかるので、ドライバーとして案内する、というわけです。が、ん?と思いました。彼女と彼女のお母さんと一緒に来るということは、一緒にホテルへ泊まるのか?

ちょっと焦りましたが、違いました。

長男だけは、わたくしの家に泊まりにきたのです。昼間はドライバーとして彼女と彼女のお母さんと一緒に過ごし、夜だけ帰ってきます。ドライバーだけをしているわけではありません。高校時代をハワイで過ごしているので、長男はこっちにも友人がいます。彼女と彼女のお母さんをホテルに送ったら、友人に会いにいったり、懐かしい場所をドライブしたりしていました。

ちなみに、長男は運転できますが、クルマには詳しくありません。高校時代は、トヨタと日産の区別がつかないほどでした。いや、区別どころか、クルマのメーカーの社名もよく知りませんでした。

興味があったのはベースでした。高校1年の終わりくらいからベースを弾き始め、レッド・ホット・チリ・ペッパーズをコピーしたり、ワイキキの街角で1人で演奏したりしていました。高校2年くらいから大人のロックバンドに入り、未成年立ち入り禁止のライブハウスで、メンバーだからOKという許可をもらって演奏したりしていました。プロになるかもな、と思っていたんですけど、英語の先生になりました。

長男の話を続ける前に、前振りをひとつ。

わたくしは小学校の時から、クルマには詳しかったです。メーカーだけでなく車種も覚えてました。初めて好きになったクルマはポルシェ356でした。次にワーゲンビートルが好きになり、プラモデルを作ってからジープに興味を持つようになりました。

サラリーマンになって、初めてクルマを買おうとジープを見に行ったら、めっちゃ高くて断念。似てるから、と「スズキ・ジムニー」を買いました。軽自動車の4輪駆動車です。最初はジープの偽物、と悲しんでいたのですが、乗れば乗るほどジムニーが気に入ってしまい、途中からジープにはまったく興味がなくなりました。

子どもが出来てからは、ワンボックスカーに乗っていました。ワンボックスカーですが、これまた4輪駆動車で、海とか山へ出かけてました。もともと田舎もんやからか、都会より自然いっぱいな場所が好きやったんです。

ハワイへ上陸して、再びジムニー(アメリカではサムライという名前)に乗ろうとしましたが、アメリカではもう販売されていませんでした。中古車も見つからなかったので、「スズキ・エスクード(北米の名前はサイドキック)」に乗るようになりました。ジープに乗ろうかな、と思ったことは何度かありましたが、やっぱり日本車のほうが運転しやすいです。

最終的に「ホンダ・エレメント(日本では発売されてないそうです)」に乗りました。結局、最後までジープを買うことはありませんでした。

今回、クルマに詳しくない長男が乗ってきたのは、なんとジープでした。ジープを運転してみたかったそうです。他のクルマとは明らかに違うから興味を持ったんでしょうが、スポーツカーやセダンではなくて、ジープを選んだことに、なんだか嬉しくなっていましました。そして、クルマの種類については詳しくないくせに、クルマの運転は下手ではありませんでした。

いやしかし、中学校の英語の教師をやってるんですから、もう若者な生活はしていないのかな、と思っていました。クルマの運転は、安全だし丁寧でしたが、毎日、帰ってくるのは夜中でした。そして、わたくしの家に帰ってきたとたん、そのまま横になって寝てしまいました。

最終日も帰って来たのは、夜中の3:00前でした。そして朝7:00前には彼女と彼女のお母さんを迎えに出て、空港へと向かいました。長男の夏休みはこれで終わり。明日から学校の先生です。

。。。。。。。つづく

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?