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やりたいビジネスがあって起業したいけど、金が無い状況で考えること

日本は起業しない民族のような言われ方をよくするが、実際のところそんなことないんじゃないか。とも密かに思っている。

確かに数字を見れば欧米などに比べて日本の起業件数は低い。その理由を考えたときに、起業したい人はこういう手続きを踏んだら起業できますよ。という知識を誰かから教わったことが皆無であるという事が1つあると思う。

日本ではともかく、海外で起業の方法を教わるのか知らないが、起業したい人というのは何かしらイメージを持っている必要がある。

例えば、社会にこういう不満があるから、解決できるような仕事をしたいとか、自分の性格が人の言うことを聞いて仕事をするスタイルに合わないから社長に成りたいとか、要は何かしら見えている感はある。

とりあえず人生の残り時間を考えても、私もそろそろ起業しないと起業した後に失敗して、その分を取り返そうとしたときの時間が足らなくなるかもしれない。

起業というと、すごい能力のある人が成功するだろうと私は思っていた。実際それは間違いではないのだが、能力のない人間が成功しないというわけでもない。

ハイテクよりアナログな方が親しまれたり、100点の人間より50点の人間の方が好感が持たれたりする社会のあるあるによって、理論通りに現実で成果が出ないということもある。

仮に私がタイムマシンを発明したとして、それを売ろうとしても、広告を打たなければ多くの人は私の存在を知らないだろうし、私の肩書を見て怪しい人間だと思い買うのを控える人も多いと思う。

私の大好きなモスバーガーの創業当初は創業者の3人組でお店を営んでいたらしいが、研究し尽くした最高に美味しいハンバーガーを適正価格で提供しても全く売れなかったらしい。

その理由が「店員のオジサンの顔が怖いから」ということだった。

その理由が判明した後、笑顔で接客したら売れるようになったらしい。

結局の所、最終的には人と人という現実がある。

真面目に経営理論や一生懸命商品を作ったとかそんな事を無視されてしまう一方で、直感でテキトーな経営で一発当てる半グレの経営者もいる。

自分のやりたいことが当たるかどうかは、やってみないとわからない。一発でブームが終わるかもしれないし、最初全く売れなくて3年後に急激に売れるかもしれない。

そもそも自分が起業する目的にもよる。起業する目的というのは、起業家からしてみたら「自分が生きる意味」に近いかもしれない。

ただ、起業して金持ちになりたいという意識であれば、儲かりそうなビジネスにトライしてみるのも良いと思う。かといって慈善ビジネスのようなものだと、どうも稼げない感じもある。

そのちょうど中間というか、喜ぶ人がいて社会が良い方向へ向くような小さいビジネスを起こすことが出来れば、自分の中で実験が成功する感覚を得られるかもしれない。

起業するにはまず金を集めなければいけないと思ってしまう。実際にお金が必要ではあるし、あればあるほど良いだろうが、会社の株を身売りして資金を集めようとするのも何かどうなんだろうと私は思ってしまう。

個人投資家の端くれでもある人間として、株は持てるだけ持っていたいが売りたくはないというのが正直なところで、持つにしてもお金を払わないで株を持てるなんて起業は投資家にとってご褒美でもある。

自分としては何となく自分でお金を稼いで自己資本で資本金激安で起業してみたいという思いがある。

もちろんまずは自営業として、開業すればそれで起業と言えば起業のような気もする。株式会社として設立させるにはまたいくつかのハードルもあるし、自分でなんか上手くいきそうか様子を見ながら細かく手数を打っていきたいという感覚もある。

前に自分は伝統工芸の後継者を見つけられるような仕組みを作りたいとnoteで書いたが、似たようなことを考えている人は世の中にもちろんいて、自分が想定できるビジネスでの先駆者がどんなもんか見たときに、これはどうも自分が手を出さなくても良さそうだという結論に至った。

結論を言えば、やってる人が結構いて、それらがそんな儲かっている感じでも無さそうだった。それでも、伝統工芸の職人の人達は助かっているかもしれないし、急激に市場が拡大する感じでもない気がした。

手を出さないというか、いつかはやりたいが、金のない起業したばかりの企業がやることじゃないな。と感じた。コカ・コーラの綾鷹が伝統工芸支援ボトル的なこともやっていたし、そういうビジネス展開が望ましいのかもしれない。

グダグダいろいろやる前から悩んでも仕方ないが、ただひとつわかったことは、これから起業して仕事をしたいなら、ITのスキルはともかく、知識は絶対に必要になるということだった。

小規模の組織が大きく動こうとすると、絶対にITの力を借りることになる。IT企業にするか、別のサービスにするかはともかく、とりあえずITの知識なしに起業というのは、一定以上の成長は望めないように思える。

というわけで私はITの勉強とかプログラミングに勤しんでいる。全く何も出来ないが、とりあえず勉強している。「これが出来る仕組みを作れれば、何か上手くいく気がするな。」という予感をITで実現できるかわからない。それでもやってみたい感じはある。

ただ、それも私のITスキルの能力次第なので、この先どうなるかわからない。グダグダしていると他の人が先にやるかもしれない。

もしかすると、すでにあるサービスかもしれないし、世に出しても全然箸にも棒にも引っかからないかもしれない。

私はあまりITの分野が好きではない。なんというか、現実に即してない感じがしてITの世界というのは浮遊しているような感じがした。だが、起業するには低コストで起業できるし、会社を運営するなら絶対に知らなければいけない最低限の知識であると思う。

世の中にはエンジェル投資家という人がいて、そういう人はお金を恵んでくれるらしい。それでも知らない人からお金を借りるというのは一般的にどうなんだろうと思ってしまう。かといって銀行に借りるのもなんか嫌だなと思う。

お金を工面するところから始めなければいけないのは辛いが、ある意味そこが起業の第一関門であって、そこのお金の集め方のセンスが経営者の人柄を表している感じもある。

なんか形になったら面白いだろうし、形にならなくても想像しているだけでも面白い。なんだか将来が暗いように思ってしまう中、何かチャンスがあって変えられるんじゃないかと自分の人生にハリが出る。

もちろん一発当たって大金持ちになったら嬉しいが、そこまで行ってしまうと責任も増えて忙しくなる。お金とかそういう事以上に、自分のやりたくないことで人生の時間を浪費するのが嫌なので、自分のやりたいことや、社会が良くなると思ったことに自分の労力と時間を割きたいという自分の人生観が起業したいという方向性に向かわせていると思う。

結局、どう考えても社会のためになっていない仕事を生活費のために続けるとか、コロナなのに満員電車で出勤しないといけないとか、そういうことはやりたくない。

というわけで、ひとまず自分はやりたいことが出来るように実力を高めるしか無い。英語やプログラミングなど、何かあれば自分でビジネスを展開できるくらいの能力と、あとは出会う人の運に任せるしか無い。

時代もあるだろうし、タイミングもある。運の要素は強いと思うが、運を引き寄せるには普段からいろいろなことにアンテナを張っておくべきだと思う。注意深く世の中を観察しながら、自分のやりたいことで生活していければそれほど幸せなことはない。

昔から人と違うことをやるのが好きだったので、やはりニッチ産業になる。全世界のニッチを支配すれば、それなりの経済規模にはなるはずだし、お金が集まればもっと面白いことも出来る。

つい先程、「人生での幸福感は人間関係で決まる」という旨の記事を読んだ。いろんな人に出会って、いろんな人と仕事ができると、自分の幸福度も上がるかもしれない。







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