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安さを追い求めること

日本は世界的に見ても結構コスパが良いと思う。フルーツなどの値段は海外に比べるとかなり高いと思うが、普通に雑貨やレストランの値段などはそれなりに安いと思う。

スーパーで玉子を買うと言っても、冷静に考えれば地球上の玉子は全て同じではない。同じ牧場や養鶏場にいたとしても、普通に鶏が産んだものなら子供がそれぞれ違うように、玉子の質も違うはずである。

もちろん玉子だけじゃなく、牛乳でも野菜でも細かく見れば品質は違うわけだが、なんとなく自分たちは、名前が同じだけで同じように見てしまう。

200円の玉子と180円の玉子であれば、180円を買ってしまいがちではあるが、その差額20円の差が品質の差とは限らない。

180円で販売している会社は、従業員を少ない人数で多くの人数をこなすような環境で働いているかもしれないし、単純に近所から配送しているので、運送費分安いのかもしれない。

私達が買っている物の値段というのは、それに携わる人の賃金であったり、運送費から梱包材まで、いろいろなものが含まれている。

大きな機械を買える大企業は、長期的に見れば人件費をカットできるので、安い金額でそれなりの品質のものを提供できるかもしれない。中小企業は、コストカットできない分、質や付加価値で勝負しなければならない。

それができなければ倒産してしまうが、それにしても日本は中小企業のレベルが高い気がする。

MADE IN JAPANというのはブランドがあるような言い方をするが、自国であらゆるものを生産できるというのは、国としてかなり強みである。海外あるあるではあるが、食品市場であったりドリンクの類はネスレやコカコーラに支配されているような状況ではある。

特に東南アジアなどの開発途上国では、グリーンティーとは名ばかりのネスレの緑色のただのジュースが売っていたりする。日本で売ると確実にクレームが来るレベルではあるが、自国でモノを生産できないとなると、シャンプーにしろ、石鹸にしろ化粧品やハサミや文房具まで、全て輸入に支配されることになる。

ちなみにベトナムのダイソーは日本のダイソーの倍の200円ショップと化している。品物は同じ。もちろん売れるはずもないので、店員は暇そうにしていた。

私は散々日本の悪口を叩いているが、日本はものづくりの国というだけあって、それだけ自国で食料品や雑貨や家電まで幅広い銘柄を生産できる稀有な国でもある。

ただ、アパレルなどの服飾系は日本はわりと高いように思う。それは高くても売れるからなのか、店員のサービス代なのかわからないが、物価としては多分高い。

それでも高品質なものを日本人が安く買えるのは、バングラディッシュやベトナムでひたすら低賃金でミシンをカタカタ動かしてくれる人達のおかげではある。

製造業は規模が大きくなるほど、海外に工場を移して、人件費の安いところで生産を行うのが、コスト面で優位に立つ方法ではあるが、いずれはアフリカに移動してもおそらく、人件費の高騰により終焉を迎える時が来るはずだ。その時、私達はどういう行動に出るべきだろうか。

ベジタリアンの環境活動家などが着ている服も、いずれは捨てて無駄になってしまう。どのレベルまでリサイクルができるのかわからないが、プラスチックゴミなどの流れを受けて、服を大量に持つことも時代錯誤になるかもしれない。

高級ブランドは高品質であるから値段が高いのもあるが、値段が下がらないように供給過多になった分はそのまま処分してしまう。そういう経済の都合で資源が無駄になるのもどうかと思うが、買う人がいる限りはそういうことが繰り返し各所で行われると思う。

価格の裏の事情を探ると面白い。企業側としては原価に触れられるのは困るかもしれないが、なぜその値段なのかを知る権利はあると思う。

ディズニーランドなどは入場料が上がり続けているが、コロナによる賃金補償で正社員と非正規社員の待遇に差があるとの訴えがニュースになっていた。

あれだけの施設を維持するのは大変なコストだと思うが、それでも質を保てるのは、あれだけのキャストがいることで成り立つという面もある。お客様の笑顔のために、キャストの生活から笑顔は消えているかもしれない。

前の記事で、何に金を使うかはその人の価値観そのものだと述べた。企業の場合も同じだと思う。

逆にコロナを機に、経営基盤が安定した企業もあるらしい。東京にオフィスを構えていたが、コロナによりテレワークの実施に加え、オフィスを解約した事で、今までの高い賃料がゼロになり、その分社員に還元できるようになったらしい。社員もテレワークで業務効率がアップしたこともあり、これから成長を見込めると話していた。

正直、自分は東京一極集中の現象はかなり嫌いだ。首都直下地震の際も安全面でかなり良くないだろうし、かなりボロ屋でも人が集まって家賃が取れるせいで、悪質な大家と不動産屋が多すぎると思う。

単純に不動産のルールを統一して欲しい。敷金とか礼金とか、2人で同居してはいけないとか、外国人不可とか、好き勝手に大家の思い通りに条件を設定できるのもどうかと思う。

なぜ鍵の交換代で1万も2万も取られるのか謎だし、クリーニング代は敷金に含まれないなど、謎の条件もある。最近見たものだと、家賃がえらく安いなと思ったら、入居する段階で部屋のリフォーム代50万円支払って欲しいという無茶苦茶な事を言う大家もいた。(確か違法)

衣食住というくらい住居というのは重要だし、なんの金を自分は支払っているのか、適正価格でしっかり請求してほしい。

このご時世で、自粛中なのに空家賃を支払わなければならない飲食業や小売店などはかなり大変だと思う。政府が一向に家賃補償をしなかったり、オーナーの好き勝手でルールが設けられないのは、なんかそういう団体と汚い繋がりが政府にはあるんだろうか。

今回の件で倒産や店じまいを迫らてた事業者達はかなり残念に思う。客側としても店が開いていても行こうに行けないし、いろいろな芸能人が、自粛機関中に沖縄に行っていた件で謝罪しているが、重要な点は単に家にいることより、感染を拡大させないことなので、PCRや抗体検査で絶対に自分が感染していない証明をしているとすれば、そこの判断は微妙だと思う。

私のようにコロナ以前からずっと家に隔離状態で、どう考えてもコロナに感染しようがない人間は、社会のムード上良くないかもしれないが、コロナを拡大させないことは確実なので行こうと思えばいけたと思う。

ただ、芸能界は普通に感染者も出てただろうし、飛行機に乗るまでに保菌している誰かと接触する可能性もゼロではないので、そこの細かい点はどうなんだろうとは思う。

ただ、そのレベルの細かい点はもう、普通のインフルエンザでもそうだし、芸能人の言う”仕事”のレベルがどれほどのものかよくわからないので、何とも言えない感じはある。

それでも外国人観光客頼みの地域は復活できないので、やはりGWまでにコロナを克服して、国内需要で飲食業などを回復させてあげたかったというのが、正直なところではある。

コロナウイルス自体がまだどういうものかはっきりわかっていないというのもあるし、なぜことごとく政策としてのコロナ対策が失敗している日本が、かなり低い死亡者数で数字上成功のような事態になっているのかも謎ではある。遺伝子検査を京大や慶応がやるらしいので少し楽しみではある。

金の使い方にはその人の価値観が出るといったが、価格には想いやりが出る気がする。クソ大家のように、少しでも金儲けで居住者を食い物にしてやろうという人もいれば、責任を持ったサービスを提供して、普通に快適に住んで欲しいという大家もたくさんいる。

病院は健康保険があるので、価格設定などはできないが、コロナを受け入れる病院も、受け入れない病院も、それぞれこの時期は経営的にも労働体制的にも大変だっただと思う。価格には反映されなくても、サービスをどこまで追求するかという点では、ICUが足りないなどの問題もある中、責任ある対応を多くの病院で施してくれたと思う。

施設の不備や、対応の不手際で救えなかった命もあったかもしれないが、懸命に救おうとしてくれる人がいるということだけでも、ありがたい世の中ではあると思う。言い方が悪いが、日本の病院のコスパは良いかもしれない。少なくともアメリカのように骨折などの医療費で簡単に破産する人はそう多くないと思う。

私達は、価格より価値をみなければならない。価格というのは需要と供給で決まる。それならば、価値の低いものを買わずに、価値が高いと思うものを積極的に買うべきだと思う。価格はあとに来るべきだ。

良い質のものをみんなが買うようになれば、良い質のものを提供する良い人が、さらに良いサービスを提供してくれると思う。

安いものばかりを先行して買うと、デフレがさらに深刻になるかもしれない。もちろん無理して高いものを買う必要もないが、自分の人生を豊かにしてくれるようなものに金を使っていくべきだと思う。

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