前澤さんが2年で24億円くらい配ったらしいけど、人が極力働かない世界を想像してみる

今日はまた東京の新規感染者が286人となり、全国では600人を超えた。

実際どこまで感染者が拡大するのかわからないが、重傷者はそれほどいませんよ。ということなので、安心だ。と言いたいところだが、やはり軽症者が時間の経過とともに重傷者になるんだとすれば、そのまま放置していていい問題なのか微妙ではある。

確かに大体は自然治癒で治るんだろうが、微熱と気だるさが続く後遺症のようなものも報告されている。いろんな意味で未知のウイルスではあるが、遺伝子検査や起源の特定を待ちたい。

スタートトゥデイの前澤さんがやたらお金を配っている話を何回か私の記事でもお話したので、今回はしっかり一つの記事でお金をやたら配りまくることについて考えてみたい。

誰でもお金がたくさんあってお金を好きなように使えれば嬉しいと思う。ただ、お金だけがあっても生産者がいなければ買うものがない。

日本人の平均年収はだいたい450万くらいだが、額面450万くらいだと100万くらい税金で引かれるので、大体350万弱が使える金額となると思う。

350万円で40年働くとすると大体1.4億円くらいになると思う。そう考えると、BIGとかで7億当たると、平均の生活の5生分になるので、それなりに夢のような生活が出来るんだなと想像できる。

24億円という金額はとてつもない金額であることは確かだが、日本経済がまたたくまに復活するくらいの金額には到底及ばない。

そう考えると、お金というのは大多数の人数で平等に使おうとすると、最大の効力を得られない可能性がある。

どういうことかと言うと、みなさん記憶に刻まれているアベノマスクの例を出せば、事業契約金は260億円と多くのマスコミが報じている。

そして皆さんも御存知の通り、そんなことに金使うならもっと他のことに使ったほうが良いだろ。の典型例の金の使い方になってしまった。

もしもだが、その260億円をGoToなんちゃらキャンペーンの旅館などを支援するお金の足しににもできただろうし、シンプルに給付金だけでは足りない困難な状況の人に上乗せすることも出来たと思う。

もしこの前1位に返り咲いたスーパーコンピューターの富岳を使って、新型コロナウイルスのワクチン開発が超スピードで進むのであれば、そこに金を投資すればものすごい数の人達に恩恵をもたらすだろうし、それによっておそらく投資した資金も回収できる可能性も生まれる。

要は金の規模ももちろん重要ではあるが、いちばん重要なことは使い方ということは言うまでもない。

金持ちになるほど、金の使い方というのを気をつけなければ、変な話、人を堕落させることも、宝くじが当たったように人生を変えることも出来る。

画家などは、パトロンと呼ばれるサポーターのような人が付くとありがたいんだろうが、一般の人にパトロンが付くことはない。

ベーシックインカムが実現するとすれば、パトロンが政府になるようなイメージだろうか。

最近ではパパ活が流行ってるらしいので、あれも一種のパトロンになるんだと思うが、気をつけたいのは確か年間110万くらいを超えると贈与税がかかるらしいので、それ以上の施しを受けたらしっかり贈与税を払うべきだと思う。ちなみに現金だけじゃなくても、高級ブランド品なども徴収の対象になり得るらしい。

パパ活が労働になるのかどうかは怪しいが、もはや現代において労働の概念なんかあって無いようなものなので、何事も労働といえば労働なのかもしれない。

もしこの世がパパ活ばかりするような人になったとしたら、世界は良くなるんだろうか。

パパ活というのは、金持ちから金が移動する流れだと考えると、施しを受ける女性が一人で独占しない限り、少数の金持ちの所得が全体的に万遍なく広がっていくことになると思う。

ただ、先程述べた、所得が同じように万遍なく広がる状態の是非は国民の能力に関係してくる。

要はその万遍なく広がったくらいの金額で、新しいものを開発して、より他人に便益をもたらすような何かを生み出す人が多い地域なのか、ギャンブルで溶かして終わりという使い方をする人達に渡ってしまうのか、ということになると思う。

パトロンから金をもらったら、食い物だけじゃなくて、画材を買って素晴らしい絵を描けということだろう。

大げさに言えばイノベーションという言い方になるんだろうが、やはりそこには収入を得ても消費だけに使うのではなく、何かしら生み出す活動に使うべきでもある気がする。

何も生み出さなければ、何も生まれずに消費と貯金が連続するだけの社会になると思う。それでは今ある社会から何も進化しない。

簡単に言えば、どこかの森の中の先住民が、都会の人達とは違った生活スタイルを営んでいるのと同じような状況になると思う。

大昔と同じように小規模でも自分達の育てた野菜などを食べて、野生の動物をハントして食うという生活が続くことになると思う。多く採れたら保存して、明日食べたり、冬に食べ物が無くならないように秋に保存したり、万遍なく広げて食いつなぐライフスタイルということだと思う。

金を稼ぐという行為は、一見このような営みが現代版となって、金の媒介機能が加わったような見方もできるが、一種のこのサイクルから抜け出す行為でもある。

金があることによって、人を動かせる。強力なパワーを動かせるということになる。金は腐らないので、いつでも使える。

現代では大多数の人口の1年分の野菜を数ヶ月で作らせることも出来るし、それを行うための金を媒介した社会システムも出来上がっている。個人の規模での集団から、みんなで大きな経済の波を回す大規模な世界に変わった。

子供が増えてきたので、このままのペースだと食料が足りない。となれば、より多くのパワーを投入する必要がある。より多くの人間を投入してハントしたり、より多くの野菜を育てられるように土地を開墾したりする。そしてその中でどうしても、短時間でより多くの成果を上げるような仕組みも考えなければ、野菜も動物も獲りきっていなくなってしまう。

それは社会の中でシステムの役割分担を行う事だと思う。テイラーの科学的管理法という当たり前のことにわざわざ管理法と偉そうな名前がついているが、簡単に言えば長い工程の作業を細かく分けて分業して、ある仕事が得意な能力を持っている人がいれば、その人にインセンティブが出るような仕組みを作れば、いいんじゃない?というものである。当たり前の事だが、当たり前の基本が重要すぎて見落としてしまいがちではある。

そうして人間は分業して、工夫して生産性を高めて、物質的に豊かになってきた。いろいろな会社があって、似たような専門性を持つ会社もいくつも出てきた。

その中で競争して淘汰して、より優れた製品が世に出回るようになっている。そして現代になって、ある疑問に気づいた。人間の専門性や役割分担によって、報酬が万遍なく広がっていないと。

みんなで回してきた経済の大きな波の恩恵を受けやすい場所と受けにくい場所が出てくるようになってきた。

そしてこれからは日本は少子化で人口減少する。これまでと同じような経済規模を無理に大きくする必要があるのか。と、原点に立ち返ればそういう議論になると思う。

多くの人がパパ活をして生き残る社会というのは、経済規模を縮小させるか、イノベーションを生み出せるような人間の人口割合を増やすかどちらかだと思う。

前者になるには、みんな自給自足するように田舎暮らしをしたり、自分に必要な知識を自分で身につけて生きていくライフスタイルになると思う。

後者の場合は、パパ活のパパを増やすということになると思う。グーグルを作って、グーグルからYoutuberがどんどん生まれていくような現象を各所で起こすということだと思う。もちろん広告業やネットということでなく、食料であったり、資源におけるイノベーションもここでは含まれる。

金をもらうことを重視してしまうが、実際は先に何かを生み出すことが重要ではある。そしてネットで無料で何でも知識が入る今なら、それがやりやすい環境でもある気がする。

一億総活躍社会は労働者ではなく、一億総専門家やイノベーターになれる可能性を孕んでいると思う。

古代エジプトのピラミッドを作った奴隷の集団の一人になるのではなく、いろいろな自分に合うピラミッドを3Dプリンターで考え出せる時代である気がする。

一人でピラミッドを作れる人間がいるとすれば、その人間を放っておくわけにはいかない。そこには人類の未来がかかっていると思う。どこにいるかもわからないので、金欠で死なすわけにはいかない。そういう想いが前澤さんにはあるんじゃないのかと、勝手に私は解釈している。


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