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”女子メンタル”の衝撃

みなさんはアマゾンのプライムビデオで放送されているドキュメンタルはご存知だろうか。

ドキュメントだと、なんかのドキュメンタリーで、ナショジオみたいな感じなのかなと思う方もいるかもしれないが、大抵の方はCMでやってるダウンタウンのまっちゃんのアレね。と思い浮かぶと思う。

プライム会員になるとみることが出来て、初月30日間無料なので、時間に余裕がある人は、ドキュメンタルだけでもコストゼロでサッと見れる。

私はプライム会員になってしまうと永遠にプライム・ビデオ見てしまうので、プライム会員を辞めたが、シーズン8まで増えたタイミングで一気観すればかなりお得感がある。

私が言いたいのはプライム・ビデオの方ではなく、10月24日に地上波でフジテレビより『まっちゃんねる』で放送された女子のドキュメンタル、通称"女子メンタル"である。

観た方もいるかもしれないが、これが結構想像以上に面白かった。

普通にAmazonのドキュメンタルのシーズン1つ分に組み込んでも良いと思う。

私はこれまで、女性の笑いは男性より劣ると思っていた。これは何となくお笑い好きの人達ならそのムードがわかると思う。

普通に女芸人の漫才やコントなどを観ても『まぁ女性コンビにしたら頑張ってるな。』という上から目線のような見方をしていた。

女性芸人版のM-1のようなコンテストである『W』においても、ものすごい大爆笑が沸き起こるという感じでもない。

そういう経験から、特に気にしてなかったが、今回の女子メンタルに関しては女性芸能人という縛りだったので、特に芸人は居なかった。

なので、女芸人の場合じゃなくて、女性芸能人だとどうなるんだろう。という物珍しさで観ていた。

もちろん女性芸能人とはいえ、バラエティの精鋭軍団なので、笑いの感覚には鋭いのだろうが、彼女たちが出演する番組には芸人がいるので、彼女たちの番組内での役割としては、笑いを自ら起こすという役割とは少し異なる。

そういう人達が自ら笑いを取りに行くサバイバルであるドキュメンタルをやったらどうなるんだろう。という単純な興味があった。

もちろん声優の金田朋子さんや松野明美さんなど、トリッキーなキャラも選抜されていたのだが、個人的には朝日奈央さんのにゃんこスターの完コピものまねを観て以来、いつか本領発揮できる場所が用意されてほしいなと思っていた。

どうなるのか予想がつかないまま実際始まったら、普通にドキュメンタルをやっていた。

変な話、ドキュメンタルのハズレ回よりも全然女子メンタルのほうが面白いレベルだった。

もともと女性で一番おもしろい人というのが想像できなかった自分としては、『もしかして、女性って表現しないだけで、本気出したら面白いんじゃね?』という感情が湧いてきた。

確かに、冷静に考えてみれば、世間一般で女性が面白くなる必要はあんのか。という疑問もある。

美人になることのメリットだったり、勉強して仕事でスキルを身につけることは必要かもしれないが、愛想が良いくらいで全然足りてるのに、爆笑させるくらいのコミュニケーションスキルが必要なのかは疑問である。

お笑い原理主義者の自分にとっては、お笑いヒエラルキーによって人間をランク付けしてるわけだが、女性がめちゃくちゃ面白い必要はそこまで無いと思う。

面白さをそこまで期待していないというのもあると思うが、今回の”女子メンタル”を観て、女性の面白さを引き出せていないのは勿体ないと感じるようになった。

むしろ女子が面白くないのは、男が面白さを引き出せてないからじゃないかという疑義も湧いてきた。

人間にはよくあることだが、人の目であったり人が持つ印象のように自分がハマりに行ってしまうという心理がある。

例えば、成績の悪い生徒がヤンキーになっても良いと勘違いして、非行に走ったりしてしまう。

女性の場合、女性らしいと周りが思うような行動や、印象を与えるように自分の意志をコントロールしてしまうと言えるだろう。

なんとなくムードによって、自分の性格を世間の需要に寄せてしまうというものである。

人によって個人差や環境の差もあるだろうが、それでも潜在的にはきっと面白い人格を備えているんだと思う。

多分、私の考えというのは世間一般から外れているので、参考にならないが、女性も普通に面白さを身につけるべきだと思うし表現すべき時代かもしれない。

多分、女性が面白くなるとモテなくなるので、女性はやらないんだろうが、私個人的には面白い女性の方が好きだと思う。

男女で比べるのは、現代ではジェンダーでいろいろ問題になるが、男なら誰でも面白いのかというと、結論としてそんなに面白い人はいない。

結局の所、本人が面白さに価値を見出しているかどうか、という話なのだろうが、そこの個人差がひらくと、セクハラに繋がったり、変なイジりがイジメになったりと問題になるのだと思う。

今回の女子メンタルに関しては特に下ネタもなかったし、ドキュメンタルほど荒れ過ぎてわけわからん、という状況もなかったし、普通に『まっちゃんねる』の番組内でノーカットで2時間流しても良かったと思う。

もちろん芸能界の中にいる女性芸能人の精鋭なので、かなりレベルが高いのだろうが、女子校だと女子は男子化するというように、女子同士だとリミッターが外れるのかもしれない。

みなさんは女子が面白いことに関してどう思うだろうか。

私は女子の変顔が面白ければ面白いほど尊敬もするのだが、変顔に引くとか、必死に何かバラエティの企画をやっている姿というのに引く人も多いかもしれない。

私も似たような点で言えば、スポーツとかでめちゃくちゃ勝とうとしてくる人に引いてしまうのだが、これは男女関係なく普通に自分の性格が元々そういう人に引いてしまう人間なんだと思う。

簡単に言えば負けず嫌い過ぎる人は引いてしまう。

なぜかわからないが卑しさみたいなものを感じ取ってしまう。自分でもよくわからない。

ただ、自信を持って言えることは、絶対に変顔とか、面白さにおいては引かない。何の自信なのかわからないが、多分ダサいこととか、笑いを生む事に対しての必死さには自分は引かないんだと思う。

男性だから、女性だから、という表現は時代錯誤だし、面白い人間を素直にリスペクトする文化になってほしいと思う。

芸人をリスペクトするという人は多い。だが、少し見方が偏っているのが心配になったりする。

例えば、出川哲朗さんであったり江頭2:50さんであったり、過去に抱かれたくない男としてランキング上位にいた人達は、普通に今はリスペクトの対象になっている。

だが、それが厳しい仕事も必死にやっているとか、自分の弱い部分をさらけ出せる勇気がすごいとか、正直そういう見方は正しいんだろうか。とも思ってしまう。

これはあくまでも自分の個人的な意見だが、俳優にしろ芸人にしろ、演技や芸を褒められるべきであって、人間性や仕事に向き合う姿勢とか、正直どうでもいい。

もちろん人気がないと芸人が食べていけないので、それは最低限必要なことではあるが、そこのバランスがSNSなどと合わさって彼らにとっては面倒臭い世の中だな。と思う。

政治家などもそうかもしれないが、なんかプライベートの不祥事を暴かれることより、普通に政治を頑張ってほしいと思う。

芸人や俳優の不祥事がよく週刊誌に撮られるが、それをやられると芸に支障が出るし、違法でない限り大騒ぎするのはやめて欲しいというのはある。

面白い能力や特異な能力を持ったその人が好きなのであって、別にその人のプライベートなどはどうでもいい。

声優も顔出しする世の中なので、世間は人に興味があるんだろうが、シンプルに能力を観てほしいなとも思ったりする。

そういう意味で、今回の女子メンタルはかなり良かったし、コンテストのような規模にまでならなくていいが、幅広い人のガッツリお笑いを見たいなとも思ったりした。




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