見出し画像

懸崖から海を眺める

「私はいま、未来を生きている。
 思い描いていた《それ》ではない。あやふやな過去と破れた期待とを夢想で糊付けし、惰性の台に載せた、継ぎ接ぎの、あの安直な手工作の群れは、どれも私の作品ではあれ、私の未来ではなかった、というわけだ。

 《未来》は、空想の産物でもなければ、夢物語でもない。未来とは、字義通りまだ来ていないだけの、実際に起こる、つまり、現実なのだ。未来は必ず、来る。かつての未来がいま、ここに、確かに、あるように。

 いま、ここに、《未来》がある。

 私はいま、未来を生きている。」

日記からの、引用です。

今日は明日、昨日になります。 パンではなく薔薇をたべます。 血ではなく、蜜をささげます。