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命の繭

「『人生は生きるに値するものだ』。私が物語を紡ぐのは、おそらく、この一文があるからだ。この一文こそ、すべての端緒であり、すべての根源なのだ。

夕暮れが近づいて西陽が差し込みはじめた、あばら屋の莚の上で、襤褸をまとう私がひとり、黙々と、粗末な糸車を回している。あたりは静かで、手を止めると、西陽の差す音が聞こえるようだ。

人生は、生きるに値するものだ。」

日記からの、引用です。

今日は明日、昨日になります。 パンではなく薔薇をたべます。 血ではなく、蜜をささげます。