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2018

いよいよ記憶が新しくなってきました。

2015年頃、自分たちのやるべき音楽を見つめ直すタイミングで、ポップスという音楽性に向き合い、気づけば自然と、自分が幼少期に聴いていた音楽を遡って聴くようになっていました。
僕が親の影響でよく聴いていたのは、山下達郎、チューリップ。
10代の頃はロックバンドにズブズブだったので、しばらく離れていましたが、あらためて大人になって聴くニューミュージックは、コーラスも凝ってるし、サウンドもユニークだし、歌詞もいいし、新しい発見がたくさんあって、むしろ新鮮に聴こえました。
その中でも、自分の声やキャラクターも含め、一番シンパシーを感じリスペクトを抱くようになったのが、財津和夫さんでした。
チューリップというバンドを、時には一歩引きながら引っ張る姿に、何度も勝手に励まされていました。

そんな財津和夫さんの曲だけを歌うライブというのを、2月にやることに。
これは、レディオサイエンスというユニットのマネージャーさんが、チューリップが好きだと事あるごとに言っていた僕を誘ってくれたかたちで実現しました。

当日は、レディオサイエンスのおふたりと15曲ほど、財津さんの歌を歌いました。
好きな曲ばかり歌えて、とても幸せなひとときでした。

ライブ中盤、あるカンペがステージにまわってきました。
そのカンペは、ライブを観に来ていた、同じくチューリップファンの延本から、スタッフさん伝いにステージ上の僕らに届きました。
その紙には、こう書いてありました。

財津さんが、来てます。

…ええええええええ!

3人とも一瞬時が止まったのを感じたと思います。笑
ご本人の前で、ご本人の歌を歌うなんて…
血の気が引いたような気もしましたが、すぐに「嬉しい」という気持ちが込み上げました。
僕がどれほどチューリップの音楽を道標にしてきたか、歌を通じてご本人にお伝えできたら、、そんな風に思いました。

終演後、客席にいた延本は財津さんの後を追い、CDを渡しました。
2018年は、そんな忘れられない出来事とともに、エキサイティングに幕を開けました。

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