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恋がはじまる

6ヶ月連続新曲配信リリースの第4弾。

無事リリース!

「恋がはじまる」
作曲の段階では、KIRINJIの"cherish"など聴きながら、メロウなダンスナンバーをつくりたい、という気分が去年秋あたり僕の中でピークでした。

実は同じような動機でつくった曲がもうひとつあるんですが、この曲の1コーラスデモをメンバー含めチームが絶賛してくれたので、「じゃあ出しましょう」という、はじめはそんな感じでした笑

「シティポップ」というものについて、とりわけ今年はずっと考えているし、強く意識しているんですが、
実は個人的には、サマーレインや人魚がシティポップのプレイリスト入りしたことで、あらためて意識したところがあり、それまでは(つまり今回の恋はじ含め曲をつくる過程では)自分の中にそこまで明確な作為性はなかったような気がします。

そもそも「ネオ・ニューミュージック」を標榜していた僕らにとっては「シティポップ」はずっと「すぐ傍にあるもの」でした。
そして、聴くものに影響を受けるうち、自然な成り行きでそちらに向かっていったのだと思います。

僕がシティポップをやる上で大事にしたいことは、「邦楽としてのメロディー」です。
ここ何年もシティポップは80sリバイバルなかたちで盛り上がり、それらに触れていると、シティポップも色々だなぁとよく思いました。
中でも、ファッションとして捉えたシティポップや、洋楽寄りのシティポップが圧倒的に多いと感じていました。

僕は心底80年代の日本のニューミュージックやシティポップが好きなので、自分がやるならファッションにはしたくないし、当時の邦楽へのリスペクトを強く込めたものにしたいと思っています。

この曲にも、おおいにその「リスペクト」を込めたつもりだし、同時に「借り物」にならないようにしっかり練り込んだつもりです。
メロディーが生まれた段階ではとても自分らしいというか、趣味と癖の出た暗い曲だな、と思っていました。笑
それをバンドで少しずつ大きくしていった、という感覚です。

サビ頭の「恋がはじまる〜」あたりはメロディーと一緒に出てきたので、そのまま使ってもらい、延本がアダルトな歌詞に仕上げてくれてます。

それともうひとつ、今年僕はminilogue XDというシンセを買ったんですが、これがアレンジ上とても効いてきています。
この曲にも数種類、そのシンセでつくった音が鳴っています。すごくいい音がつくれた気がしています。

アレンジの上でとても大事だと思っていることのひとつに「裏メロ」があって、
歌の主旋律のうしろで各楽器がどんな旋律を歌うか、どれだけ歌えるか、というのを大事にしてるんですが、
このシンセを手にしてから、とても痒いところに手が届く感じで、いい裏メロをたくさんつくれてると感じます。
その他一連の制作でもほんとにヘビーユーズ。僕にとってはもう手放せないシンセになりました。

個人的にはアウトロが本当に力作なのでぜひ最後まで、そして隅々まで聴いてもらえたらうれしいなぁ。
飽きないように丁寧につくったつもりです。

ということで長々と自己満なお話でした。今月も何卒!ご愛聴よろしくお願いします。


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